2015年07月21日更新
DIYer憧れの道具、それは電気丸のこ。丸のこを使いこなせれば、作業の幅もスピードも格段にアップします。しかしその一方で、丸のこは事故(中には死亡事故もあります)が多い道具でもあります。構造を理解し、取扱いには充分気を付けましょう。今回は、注意事項もしっかり抑えた、丸のこの使い方をご紹介します!
円形ののこ刃(チップソー)を、モーターの力で回転させ材料を直線に切断する電動工具です。
直線切りは、手動のノコギリ・電動のジグソーよりも格段に早く、正確に切断することが出来ます。
有線タイプとバッテリータイプがあり、作業する場所により使用する機種を選択します。
チップソーには大きく分けて、木工用・金工(金属)用・樹脂用などがあります。加工する材料によって刃を使い分けると良いでしょう。刃の交換は、誤作動防止のためコンセントからプラグを抜いて(バッテリーを外して)行います。
上の画像のものは万能用と木工用で、種類によって刃の形状も違います。
チップソーの出具合は材料下面から3mm程度出るくらいが目安です。
クランプや万力を使い切断する材料を安定させ、切断する延長線上に人や物が無いか確認します。電源コードがある場合は、切断途中で刃に当たったり物に引っかかったりして丸のこの動きが制限されないように、丸のこ本体の後ろ側に流します。
切断したい線にベースの切断マークを合わせます。切断マークの切欠き幅は刃の厚みを含んでいるので、試し切りをすることをオススメします。
丸のこの事故の中で一番多いのが、「キックバック」です。回転している刃が材料にひっかかったり、圧迫された瞬間に強力な反発力が生じます。その時の力で丸のこ本体や材料が丸のこ本体が、進行方向とは逆に飛んでくることをキックバックと呼びます。キックバックが起こると大事故の元になりますが、丸のこの延長線上に体や物が無ければその確率は低くなります。また、正しい切断を行えばキックバックはほとんど発生しません。
・刃が傾いたとき
→ベースを材料に密着させるよう、しっかりとハンドルを保持して切断する。
・刃の進行方向が曲がったとき
→定規やガイドを使う。
・刃の出しろが多すぎるとき
→切断深さ調整を行う。
・材料が傾いたとき
→切落ち側の材料が動かないように、受け材を下に置き一緒に切断するようにする。
(受け材の厚みは刃の出しろの3倍を目安にする)
※キックバックの要因を理解し、正しい切断を心がけましょう※
材料と一緒に握りながら固定して使います。固定ねじを緩めることで定規の角度が自由自在に変えられるため、任意の角度の切断ができます。コンパクトなものから1mのものも有り、ある程度の幅のある材料の切断に向いています。
刃に巻き込まれることで事故につながるので、髪の毛・首掛けタオル・袖口などに注意。巻き込み防止のため、軍手は使用せず、素手もしくは手に密着する革手袋を使用しましょう。
作業中、大量に粉じんが舞うため、マスク・ゴーグルを着用しましょう。集じん機能があるものは、集塵機を正しく接続し、集塵コードは電源コードと同じく機械本体の後ろに流しましょう。
丸のこはベースが歪むと真っ直ぐに切れず、事故のもとになります。ベースを歪ませない置き方を基本として心がけましょう。使わない時は、刃の回転が止まった事を確認し、角材などに載せて刃を床に当たらないようにし下向きに置きます。保管する際もこの置き方を基本とします。適当な角材が無い場合は、ベースが地面に触れないようにひっくり返して刃を上向きに置きます。この時、刃には保護カバーがかかってはいますが、誤作動を防ぐためにコンセントからプラグを必ず抜きましょう。


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