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2019年02月20日更新

DIYがサクサク進む!コーススレッドの選び方や使い方を解説

木材を接合させる定番のとめ具といえば釘かビスですが、これらをもっと素早く確実に打ち込みたいと思ったことはないですか?そんな時におすすめなのがビスの一種「コーススレッド」です。今回はDIYで活躍すること間違いなしの「コーススレッド」について解説いたします。

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makit(メキット)編集部

ビス選びの救世主「コーススレッド」

IMGP8357-e1486089458796 木材の接合にはボンドや木ダボ(もくだぼ)などの手法もありますが、一番多いのはやはり釘かネジでとめる方法でしょう。しかしネジと釘は種類も多く、どれを選べばいいのかわからない人もいると思います。そんな時におすすめなのが「コーススレッド」です。高い保持力と作業効率、豊富なサイズなどの多くの利点を持つ役立ちアイテムで、たくさんの木材などを組み立てるなら重宝します。  

コーススレッドはビスの一種

impactdriver08-e1487035517170 「コーススレッド」は木材接合用のネジの一種です。ネジ山が高く径が細いという特徴を持ち、ネジと釘の性質を併せ持つため、釘のように使えるのに釘の5倍以上の保持力を持つという両方のいいとこ取りな商品。鋭く尖った先端で木材をキャッチし、高いネジ山で引っ張り続けるという性質をもち、インパクトドライバーで木材を接合するときは特におすすめです。  

コーススレッドとスリムビスとの違い

IMGP8348-e1486089766602 左がスリムビス、右がコーススレッドです。先端が鋭く径が細いという点ではスリムビスと同じですが、こうして見比べてみるとコーススレッドの方が溝の切り方が粗く、ネジ山が大きく高いことが分かりますね。

コーススレッドに下穴は必要?

IMGP8361-e1486090843134 コーススレッドもスリムビスも先端が鋭くとがっているので、下穴を開けなくても木割れがしにくいように造られています。とはいえ木材の端に打ち込む場合には、打ち込みのパワーで表面にヒビが入ってしまうことがあるので、下穴をあけておいた方が良いです。  

コーススレッド半ネジと全ネジの違い

新木材加工の基本 のコピー コーススレッドは大きく分けて、全ネジと半ネジという2種類に分かれています。その最大の違いは木材を重ねて打ち込んだときに、木材にかかる力の方向です。半ネジのネジ頭側には溝が切られていないので、ネジ山側の板材がネジ先側の板材と密着する方向に力が加わります。しかし全ネジは先端からネジ頭まで全てに溝が切られているため、同じ方向の引き上げる力がかかります。その際にネジの先端とネジ頭側とでは力の大きさが異なるので、板材に隙間が生まれやすいという弱点もあります。  

・半ネジ

20151130-2hannneji 先端から中間あたりまで溝が切っているタイプ。ネジ山部分に溝が切れていないので、打ち込んだときに木材くっつくように力が加わります。  

・全ネジ

20151130-2zennneji 先端から頭まですべてに溝を切っているタイプ。打ち込む際に先端とネジ頭近くで掘り込む力が違うため、木材がしっかりくっつがず隙間ができることが多くあります。 20151130-2kuranpu 全ネジの木材接合時の隙間を埋める解決方法として、接合部分をクランプで固定、もしくはボンドで接着することで解決します。  

全ネジと半ネジの強度

接合先の木材に埋め込まれているビスのサイズが同じになるので、全ネジであっても半ネジであっても強度面はさほど変わりません。しかし年数を経て木が痩せてしまった場合、半ネジタイプは溝切りされていない部分の木材にがたつきがでる可能性があります。  

コーススレッドの選び方

コーススレッドの素材

IMGP8404-e1486092267124 コーススレッドはユニクロメッキ製とステンレス製の2種類があります。写真では左がユニクロメッキ製、右がステンレス製です。価格はユニクロメッキ製の方が安くなっていますが、強度が弱いので硬い木材に使う場合にはネジが切れてしまうことがあります。ですが、ホームセンターで売られているSPF材に使う程度でしたら問題はありません。ステンレス製は少し価格が上がりますが強度が高く、錆びにくいので屋外に置くもののDIYにおすすめです。使う木材や場所によって材質を使い分けましょう。  

適したサイズ選び

IMGP8384-e1486091169571 コーススレッドには25mm、32mm、38mm、51mmなどの様々な長さがあり、必要な長さは木材の厚さの2倍ぐらいが選ぶ目安です。つまり木材同士で50mm厚くらいになるのなら、25mmのコーススレッドがちょうどいいでしょう。またビスの太さがありすぎると木割れを起こしてしまうので、コーススレッドが打ち込み箇所の3分の1以上の太さにならないように注意して下さい。  

コーススレッドが折れた/なめた時には

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エンジニア ネジザウルスGT φ3~9.5mm用 PZ-58
エンジニア(ENGINEER)

新設計の先端形状により頭の低いネジ(トラスネジ)にも対応しました。ネジの噛み角度の調整により、更にネジをしっかりホールドします。刃部を装着しており、ペンチとしてもご使用頂けます。環境にも手にも優しいエラストマーデザイングリップです。

電動ドライバーで引き抜いた時の注意点

DSC04302-e1486540613232 長いコーススレッドは打ち込む際の摩擦時間が長く、電動ドライバーで引き抜けたとしても素手で触ってはいけません。手袋をして外すか、しばらく熱を冷ましてから触るようにしましょう。再度、電動ドライバーを使う場合には巻き込み事故防止のため手袋は外しておいてください。手にフィットした皮手袋ならそのまま作業をして大丈夫です。  

おすすめのコーススレッドの紹介

木材接合にはコーススレッド!

blank 保持力が高く安価であるため、DIYerからプロの職人まで広く使われているコーススレッド。木材や作るものにもよりますが、コーススレッドの半ネジタイプから使い始めてみてはいかがでしょうか。

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