2017年08月31日更新
中古物件をDIYリノベーションしよう!古民家をおしゃれにDIYしたい!という時に課題になるのが古くてボロボロ崩れて来る砂壁。でも、そんな砂壁もDIYできれいな壁になるんです!その方法を「漆喰・塗装・壁紙」の3つに分けて紹介します。
【監修者】 株式会社大都(DIY FACTORY) 代表取締役 山田 岳人
DIY事業を運営する大都(DIY FACTORY)の代表取締役。1969年石川県生まれ。大学卒業後にリクルートに入社、6年間の人材採用の営業を経て大都に入社。2011年、代表取締役に就任。社団法人日本DIY協会が認定する「DIYアドバイザー」の資格を持つ。 【メディア取材一覧】■読売新聞(https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/feature/CO036741/20181122-OYTAT50000/)■TKCグループ(https://www.tkc.jp/cc/senkei/201811_interview)■ログミーBiz(https://logmi.jp/business/articles/320362)■日本経営合理化協会(https://www.jmca.jp/prod/teacher/2283)■事業構想(https://www.projectdesign.jp/201903/ventures-power/006067.php)■INOUZTimes(https://inouz.jp/times/nvc-session-daito/)
この記事では砂壁DIYの方法を
の項目にわけて解説します。
古い砂壁は強度が落ち、触ると砂がポロポロ崩れて来ることも多いですよね。
この砂壁もちょっと触っただけで指に砂がついてきます。こういった砂壁は下地の調整が必要です。まずはその方法をご紹介します!
まずは塗装面の周りを養生(テープによる保護)しましょう。スキングテープやマスカーテープなどを使ってしっかり養生します。
照明スイッチなども忘れずしっかり養生します。
作業をしやすくするため、刷毛や紙やすりである程度の砂を落とします。結構な砂ぼこりが舞うので、マスクと掃除機は必須です!ちなみに養生する前に砂を落としてしまって掃除機で吸い、そのあとにマスカーなどを貼る方法もあります。そのあたりはお好みですね。
次にシーラーという下地調整材を塗ります。これを塗ると砂が固まり、さらに塗料の吸着も良くなるためとても塗りやすくなるのです。ちなみにシーラー以外にも砂壁を固めるスプレーなど便利なものがあるのでそれを使った方が楽かもしれません。ホームセンターなどで購入できます。
塗り方は刷毛でOKですが、広い面を塗るのでローラーの方がよかったです。シーラー塗装に使った刷毛やローラーは固まって次に使えなくなることが多いので注意!安いものを使い捨てる感覚がいいかもしれませんね。
シーラーの種類にもよりますが、今回使用したシンコーのガードシーラーであればだいたい3時間くらい乾かせば大丈夫でした。触っても砂が手につかなくなりました。
まずは砂壁に塗料を塗ってみます。必要なものは以下の通りです。
ちなみに塗料は「ミルクペイントforガーデン」を使いました。普通のミルクペイントよりも塗膜が強いため、壁の塗装に向いています。
ローラーは隅っこの塗装が苦手なので、刷毛を使って塗っておきます。
端のほうが塗れたらローラーで全体を塗りましょう。
塗装をするなら2度塗りがおすすめです。1度塗りよりも格段に綺麗に仕上がりますよ。
1度目と同じように端っこ→全体の順で塗っていきましょう。
色も濃くなり、綺麗に塗れました。
(いきなり右側の壁が白くなっていますが、一度塗りが乾くのを待っている間に漆喰を塗っていたためです。笑)
次に砂壁に漆喰を塗ってみます。必要なものは以下の通り。
難しいことは考えずにケーキに生クリームを塗る感覚でスイスイ塗ってみましょう。
あまり多く付けすぎると乾いてから剥がれて来るので注意。1ミリから2ミリくらいの厚みが理想です。
最後に壁紙をはってみます。必要なものは以下の通り。
壁側から少し余るくらいに切った壁紙を砂壁に貼っていきます。あとでカットするので端は適当でいいです。
撫でバケを使って壁紙と砂壁の間にある空気を抜きます。
壁紙の角を地ベラで押さえつつ、カッターで切ります。地ベラを定規のように使ってまっすぐ切りましょう。
端をすべて切ったら完成です。
シーラーを塗る前にマスキングテープを貼るのですが、そのまま同じマステを貼ったまま塗装してしまうと最後にマステを剥がした時にこのように一緒に砂まで剥がれてしまったりします。
マステを貼る→シーラーを塗る→シーラーを塗り終えたらすぐにマステを剥がす→新しいマステを貼る→塗装→マステを剥がす
の順番で進めるのがおすすめです。
それでは最後にそれぞれの砂壁DIY方法の完成です!
完成したペイント砂壁がこちら。2度塗りしたおかでもあって綺麗に塗れています。これを壁全体に塗れば、砂壁の和室も明るい雰囲気にDIYできそうですね!
下地が砂壁でも問題なく漆喰を塗ることができました。和室ならではの表装に見える柱との組み合わせが、古民家みたいな雰囲気になりそうですね!
壁紙も問題なく貼ることができました。ただし砂壁がひび割れていたり大きく崩れていたら補修が必要なので気をつけてくださいね。壁紙にはいろんな種類があるので、どんなテイストの部屋にもできそうですね!
以上、3つの砂壁DIY方法のご紹介でした!自分の好きなやり方を試してみてくださいね。
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