SUNFLAG(サンフラッグ) – makit(メキット)by DIY FACTORY https://makit.jp DIYで暮らしに喜びを。 Thu, 21 Dec 2017 08:31:46 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.4.12 1日に数百本もネジを打つ職人さんのために手間を惜しまない製造担当者のこだわり https://makit.jp/bs/sunflag0003/ Thu, 21 Dec 2017 01:00:22 +0000 https://makit.jp/?post_type=bs&p=43757

本当の意味で、使いやすい製品にするために。 製造部に所属している私の仕事は、ドライバーの軸調整や先端工具(ビット)などの歪みの矯正を、プレス機械を使って行うことです。当社で扱っているドライバーやビットなどは、まず金属で形 […]

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本当の意味で、
使いやすい製品にするために。

製造部に所属している私の仕事は、ドライバーの軸調整や先端工具(ビット)などの歪みの矯正を、プレス機械を使って行うことです。当社で扱っているドライバーやビットなどは、まず金属で形状を作ります。

株式会社新亀製作所 製造部製造4課 課長の藤本 和亨さん
トーションビットが発売された年に入社した藤本さん。

ここで出来た状態はいわゆる“生鉄”なので、そのままでは少し力を加えただけで、ぐにゃと曲がってしまいます。それをある程度の硬度にするためには、高温の炉で金属を焼く熱処理加工が必要です。

しかし、この熱処理加工をすると必ず金属には歪みが生じるので、それを矯正しなければ製品にはなりません。矯正はプレス機械で行うのですが、この数値データの設定がなかなかの曲者なんです(笑)。

身振り手振りで話してくれる藤本さん
ビットの数値データだけでも膨大な数なのだという。

ドライバーやビットなど製品によって違いますし、長さ、形状、トーションの有無などでも微妙に数値は変わってくるので、それぞれで適正な数値を見つけ出さなければなりません。
当社は製品の種類も多いので、その数値データだけでも何通りかな、というくらいありますね。

ネジを吹っ飛ばさないと出荷しない理由。

当社の人気商品である「テーパースリムエックス(TTX)」や「スーパースリムトーションビット両頭タイプ(STM)」などのトーションビットシリーズも同じ流れで製造されています。生産工程は大きく分けて9~10工程くらいです。

製造機械を操作する藤本さん

形状を作る、先端を十字に割る、熱処理加工する、歪みを矯正する、表面処理するなどがありますが、それぞれの工程を通過するたびに、さまざまな視点で製品チェックをしています。検査項目も細かく分けると、どれくらいあるのかな、という感じですね。

さらに、ハイトルクの電動工具のパワーやスピードに対応しなければならないトーションビットシリーズには、厳しい最終検査を設けています。通常の使用方法ではあり得ないくらいの負荷をかけてネジを打ち込み、「ネジ頭が勝つか?ビットが勝つか?」というレベルの検査です。
それでネジ頭を吹っ飛ばすくらいの強度を持っていないと、トーションビットシリーズは出荷しません。こうしたことは検査データだけではわからないこともあるので、手間であっても実施するようにしています。

1日に何本もネジを打つ職人さんへの、
こだわり。

ビットに歪みがないか計測する
わずかな「歪み」も見逃さない。

製造担当の私がこだわっているのは、いかに「歪みのないトーションビットを作るのか」ということです。スピードとパワーを発揮し、しっかりとネジを捉える形状は、開発担当者が創意工夫をして生み出してくれました。その形をどれだけ正確に再現して、多くの製品を作るのかに、私はこだわっています。

そして、「使う人がどれだけ気持ち良く使えるツールであるのか」という点にも、こだわりがあります。例えばトーションビットも、少しくらい歪みのある製品でも、おそらくネジは入っていくでしょう。

電動工具の先端を持っている画像
職人さんの手に負担がかからないものを。

しかし、歪みのある製品を使うと、少なからず手に振動が伝わってきます。1本2本のネジを打つだけの人ならまだしも、職人の皆さんは1日に100本200本もネジを打つ人たちです。
そうした人たちにとっては、少しでも振動がなく、スーッとネジが吸い込まれるように入っていくことが、私は大事だと思っています。

「仕事の師匠」への思いと責任感。

トーションビットシリーズは個人的にも思い入れの強い商品ですね。私が入社した2004年に発売が開始されて、この商品ともに私もいろいろな経験をさせてもらいました。

ビットを手のひらに並べている画像
トーションビットが学びを与えてくれた。

製造担当として生産スピードや生産数に悩まされたり、休みを返上して工場を稼働させたりと、忙しかったイメージが強いですけどね(笑)。
しかし、この製品を作ることを通して学んだことが今に生きていますし、それ以降の他の製品への対応力も上がったと思います。

だから、私にとってトーションビットシリーズは「仕事の師匠」のような存在です。

インパクトドライバーを片手に話す藤本さん
職人さんからの褒め言葉が何よりも励みになる。

それと、トーションビットでは忘れられない思い出もあります。製品の使用シーンの撮影がしたくて、初めて会った職人さんにトーションビットを使ってもらいました。職人さんに私が製品を手渡した時に、「おっ、これ高いやつや」と言われたんです。
最初は「そんな風に思われているのか」と感じましたが、よくよく考えれば嬉しいことですよね。もし「安物やん」と言われたらハッキリ言ってダメなものですし、「高いやつ」ということは“高くても良い物”というイメージを持ってもらえているのですから。

実際に、その職人さんも使ってみて「やっぱり、ええわー」と喜んでくれましたので、そのイメージに負けないくらい良い物を作ろうという責任感も生まれました。

すべての人が
離れられない製品を目指して。

製造機械を操作する藤本さんその2

トーションビットシリーズは、現状でもシンプルで良い物に仕上がっていると思います。しかし、この限られた形の制約の中で、さらに新亀製作所(サンフラッグ)らしい製品を作っていきたいですね。

笑顔がとてもチャーミングな藤本さん
笑顔がとてもチャーミングな藤本さん。

「シンプルの中に、こだわりがあり、でもやり過ぎていない」。そこを追求していくのが、当社の真骨頂かなと思っています。

個人的には、「すでに使っている人には今後も継続して使ってもらえ、初めて使う人がもう他は使えない」というくらいの製品に成長させたいです。
あの時の職人さんのように、「やっぱり、これがいいね」と言ってもらいたいですからね(笑)。

撮影中に笑顔を見せる藤本さん

実直な人が生み出す、真っ直ぐな製品。

お話を聞かせてもらった印象は「歪みのない、真っ直ぐな人」。まさに少しのズレも許されない工具を作るのに、ピッタリの方という感じ。
作業シーンの撮影中、真剣な表情の合間に見せてくれた笑顔も◎でした!

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カタログには載らないSUNFLAGトーションビット開発担当者のこだわり https://makit.jp/bs/sunflag0002/ Thu, 14 Dec 2017 01:00:11 +0000 https://makit.jp/?post_type=bs&p=43746

創業65年の会社に伝わる、開発者たちの系譜。 池東さんはアシスタント時代からビット開発に関わる。 新亀製作所に入社して、24年目になります。 この会社で初めて製造・開発に関わらせてもらい、それからはモノづくり一筋です。私 […]

投稿 カタログには載らないSUNFLAGトーションビット開発担当者のこだわりmakit(メキット)by DIY FACTORY に最初に表示されました。

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創業65年の会社に伝わる、
開発者たちの系譜。

株式会社新亀製作所 開発部 部長の池東 伸晃さん
池東さんはアシスタント時代からビット開発に関わる。

新亀製作所に入社して、24年目になります。
この会社で初めて製造・開発に関わらせてもらい、それからはモノづくり一筋です。私の入社当時はドライバーなどのハンドツール製品が中心でしたが、その時でもすでに40年以上、新亀製作所にはモノづくりの歴史がありました。そうした技術・知識・ノウハウなどは、今は亡き創業者から現在の社長や工場長など、私の諸先輩方に受け継がれていました。

そして今、私たち現場の人間が、その任を受け継いで、日々切磋琢磨しているところです。

トーションビットシリーズのパッケージ
今なお支持され続けるトーションビットたち。

2004年に発売した当社のナンバーワンヒット製品である「トーションビット」は、現在の工場長と技術相談役の2人がメインとなって開発しました。
当時の私の役回りは、開発アシスタント。製品サンプルや他メーカーの商品を、ひたすら試打テストした記憶が残っています(笑)

「他よりも強く長持ち」を、
開発コンセプトに。

ネジを打ち込んでいる画像
徹底的に他メーカーの耐久性を研究した。

トーションビットの開発コンセプトで大事にしていたことが、「他メーカーよりも強くて長持ちするもの」。なので、最初に行ったのが他メーカーの商品を購入して、ビットがつぶれるまで、何百回と板や金属にネジを打ち込むことです。「早くつぶれてくれー」と思いながら(笑)。

そして、ビットがつぶれた時の現象を検証して、構造や材質などの、どこに原因があるのかを探しました。
何度となく、そうした実験を繰り返し、(企業秘密でもあるので詳しくは言えませんが)「ある原因」を見つけ出し、そこを改善することで他メーカーに負けない、当社独自の形状であるテーパー状のトーションビットに辿り着いたんです。

開発、試作、テスト、失敗を繰り返し、
今も進化を続ける。

モニターを見ながら確認する池東さん

トーションビットの開発には、1年以上の期間を費やしました。
モノづくりは、トライアンドエラーの繰り返しです。1週間かけて形状を決めて、熱処理加工をし、形を矯正して、いざ使ってみたら「ボキッ!」と折れたりして。「この1週間は何だったんだ?」ってことを繰り返しました(笑)。トーション全体の長さや、中心部のテーパーのストローク、さらに太さなども加えると、何通りのサンプルを作って試したのか、正確には数えられませんね。図面上では完璧な仕上がりなんですが、実際に形にしてテストしてみると、強度が足りないことも多々あり、いろいろな部分でバランスを取ることが非常に難しかったです。

実は、最初に発売されて13年経った今でも、トーションビットには少しずつ変化を加えています。電動工具の電圧の主流が9.6Vから14V、18Vへとパワーアップするにつれて、ビットにかかる負荷も大きくなっていきました。それに順応するために、形状・長さ・太さなどを調整して、時代に合わせて対応できるようにしているんです。
だから今でも、新しい電動工具が発売されると、何日もかけてテストをしています(笑)。

カタログには書いていない、
開発者のこだわり。

現在、当社のトーションビットでも主力の3商品には、
「カタログには載っていない開発者ならではのこだわり」があります。

トーションビットの中央部の画像
オールマイティなテーパースリムエックスビット(TTX)。

先端径が太めの「テーパースリムエックスビット(TTX)」は、どちらかと言えばどんな場面にも対応するオールマイティなビットです。こちらは電動工具の変化に合わせて、発売当初と比べると見てもわからないくらいですが、形状を変化させ、日々進化しています。

スリムタイプの「スーパースリムトーションビット両頭タイプ(STM)」へのこだわりは、数値では表せられない微妙な硬度、靭性の違いがあります。
このタイプはTTXに比べると少し硬く作っていて、負荷の少ない短いビスを、数多く素早く打つことを想定しています。だから、それらの作業が多い職人さんには「最高!」と言ってもらえることが多いですね。

先端工具トーションビットシリーズ画像
ネジ締めする用途でビットの先端に違いが出る。

片ビットで丸状に加工された「スーパースリムトーションビット段付タイプ(BXB)」は、私が個人的に一番好きなビットです。こちらは見てもなかなか気づかないと思いますが、プラスドライバーの十字のエッジを若干鋭くしています。

そうするとネジに喰い付くチカラが格段にアップするんです。細く狭い場所でネジ締めをする場合に、少しの衝撃でネジが外れては、使う人にとって面倒だろうと思い、工夫しました。

いつまでも「気の抜けない存在」として。

私自身、自社のトーションビットを日常でも使うことがあります。ただ、何気なく使っていると「あれっ?」という改善点に気づいたりします。だから、常に「気の抜けない存在」です。ネットサイトのレビューや評価も気になるので、よくチェックしています。

ビットと手に話す池東さん
今でも品質チェックには余念がない。

星の数を見て、「よし!」と思うこともありますね(笑)。発売開始から13年ほど経過していますが、今でも頻繁に製品を抜き取りチェックして、少しでも基準に満たないものは出荷していません。

それに、トーションビットを開発された諸先輩方の目も光っています。こだわりの強い諸先輩方のチェックは厳しいですから、気を抜いたものを作ると「製品、落ちたんちゃうんか!」とすぐに言われます。
そういう意味でも、トーションビットは「気の抜けない存在」ですね(笑)。

こだわりを持つ人にこそ、使って欲しい。

トーションビットの「二刀流ビット(WTB)」
トーションが両端にある二刀流ビット。

2015年には新亀製作所(サンフラッグ)特有の製品として、Wトーションビットの「二刀流ビット(WTB)」を開発しました。

トーションが両端にあることで、トーション効果を少し抑えつつ、ネジを打ち込む速度を優先したモデルです。和風の刻印入りで、好評をいただいています。それに続けてトーションビットシリーズの5番目の製品の開発もスタートしました。またこれから試行錯誤の毎日が始まりますね。

最後に工具の開発者が、こんなことを言うのもおかしいのですが、上手い職人さんであれば、工具はどれを使っても、上手く作業をされると思います。しかし、そんな上手くこだわりのある職人さんにこそ、当社のトーションビットを選んでほしいですね。そのためにも、これまで受け継いできたサンフラッグイズム(こだわり)をカタチにするモノづくりを続けていくことが、私の使命だと感じています。

温和でやさしい笑みが印象的だった池東さん

温和な笑みと共に、語られた秘密。

「これはカタログに載せていないことですが…」と話すと同時に、ニヤッと優しい笑みを浮かべた池東さん。
普段は、なかなか語ることのない開発者だけの秘密をお話している時が、とても楽しそうだったのが印象的です。

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総合ドライバーメーカーSUNFLAGのモノづくりにかける思い https://makit.jp/bs/sunflag0001/ Wed, 15 Nov 2017 08:23:52 +0000 https://makit.jp/?post_type=bs&p=43745

ハンドルから生まれたハンドツールの歴史。 藤本さんは創業者である祖父の孫にあたる。 新亀製作所の歴史は1952年に始まりました。 私の曾祖父が徳島から大阪へ出てきて、蓄音機の木製ハンドルを製造していたのですが、その木製ハ […]

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ハンドルから生まれた
ハンドツールの歴史。

株式会社新亀製作所 常務取締役の藤本 健文さん
藤本さんは創業者である祖父の孫にあたる。

新亀製作所の歴史は1952年に始まりました。
私の曾祖父が徳島から大阪へ出てきて、蓄音機の木製ハンドルを製造していたのですが、その木製ハンドルからヒントを得て、当時では珍しかったマイナスドライバーの製造・販売を始めたそうです。

「新亀」という名称は、祖父の名前(亀信)と、曾祖父の名前(新一)から取って付けられたと、現在の社長である父から教えてもらいました。

ドライバーを手に取りながら話す藤本さん
ハンドツール製品の展開は多岐にわたる。

現在の新亀製作所は総合ドライバーメーカーとして事業展開しています。取り扱い製品を大きく分けると、一つは「ハンドツール」です。
一般的な木柄ドライバーからメガネやカメラなどの整備に使用する精密ドライバー、1本で何役もこなすマルチドライバーなど、さまざまな種類のドライバーを製造・販売しています。

中には、某有名ファーストフード店の子ども向け玩具に適応する特殊ドライバーや、
特許こそ抑えていませんでしたが回転させるだけで締めつけられるラチェットドライバーなどもあり、ドライバーの製造・販売の歴史・経験・ノウハウは他社にも負けないものがあると思っています。

こだわりをカタチにして、
日本有数のビットメーカーへ。

電動工具に使用する先端工具であるビットたち

そして、取り扱い製品でもう一つの大きな柱が、電動工具に使用する「ビット(先端工具)」です。
1990年代頃から電動工具の普及が急速に高まり、当社も早い段階から先端工具の分野には取り組んできました。その結果、日本でも有数のメーカーとして認知していただき、多くの職人の皆さんには当社ブランド名である『SUNFLAG』の製品を使っていただいています。

先端工具トーションビットシリーズ画像
代表格になりつつあるトーションビットシリーズ。

しかし、先端工具やハンドツールは比較的、真似のされやすい製品なので、昨今ではアジア諸国から安価な類似品が流入しています。ですが、それらの製品と価格競争をするのは、私たちの本意ではありません。

私たちは、常に工夫とアイデアを加えて、製品を付加価値のあるものとし、『こだわったモノづくりをする会社』を目指してきました。そんな思いから生まれたのが、累計で4000万本以上販売され、多くの人々に利用していただいている「トーションビット」シリーズです。

工具の進化に対応した、
新しいビットを生み出す。

日々ご利用いただいている職人の皆さんはご存知でしょうが、「トーションビット」とはビットの中央部を細くして衝撃を吸収・緩和するビットのことです。各電動工具メーカーが発売する電動ドライバーやインパクトドライバーのスピード・パワーが上がるにつれて、トルクが強くなり、ビットの先端への負荷が大きくなってきました。

トーションビットの中央部の画像
真ん中を細くすることで衝撃を軽減している。

その結果、ビットが「折れる・ダレる・カムアウトする」という現象も起きやすくなるので、過剰にかかるビット先端の負担を軽減するために真ん中の細くなったトーション部分で衝撃を吸収・緩和する「トーションビット」が生まれました。

トーションの発想は、もともとドイツメーカーがスタートですが、そこに新亀製作所(SUNFLAG)のアイデアを加えて、中央部がくぼんだテーパータイプの独自の形状を完成させました。

大ヒットの裏にある、
こだわり。

そして、発売されたのが当社初のトーションビット「テーパースリムトーションビット(TTB)」です。
発売後の反応は、ありがたいことにスゴい反響でした!!

当時の思い出を語る藤本さん
うれしい誤算が対応力の土台をつくった。

ただ、あまりにも予想以上に売れたので生産がまったく追いつきませんでした。当時の私は、営業スタッフとしてお客様回りをしていたのですが、入荷を希望する皆さんをお待たせして「スイマセン」とひたすら謝った想い出があります(笑)。

だからと言って、適当な製品を出荷するワケにはいきませんので、モノづくりには常にこだわり、設備を充実させると共に、パートナー会社にも協力してもらい、生産体制を整えていきました。その甲斐もあって出荷にも対応できるようになりました。

トーションビットシリーズ画像
新化し続けるトーションビットシリーズ。

その後も当社のトーションビットは年々進化し、現在はいくつかのタイプに分かれています。
「テーパースリムエックスビット(TTX)」は先端がやや肉厚になったタイプで、テクスビスやドリルネジを打ち込むのに適していて、鉄板や金属製品を扱う重作業の職人さんに人気です。
逆に先端部がスリム形状になっている「スーパースリムトーションビット両頭タイプ(STM)」はネジ頭が見やすいのが特徴。ネジが対象物にどれくらい入っているのかを目視しやすく、作業効率を重視しています。平坦な場所に数多く打つ人や、木製品を扱う職人さんには、こちらがオススメです。

少しカタチの違うものでは「スーパースリムトーションビット段付タイプ(BXB)」があります。
このタイプは片方のみをプラスドライバーとして、六角軸の部分を細く丸く加工。これにより、ネジ頭が見やすいだけでなく、ビットが回転した際に六角軸が他の部分に接触しないように工夫されています。
奥まった場所や狭い場所のネジを締めるのに最適で、カーテンレールや階段の手すりなどの取付を行う職人さんに重宝されていますね。

これからも、
「こだわりをカタチに」。

トーションビットは、当社でもナンバーワンのヒット商品なので、思い入れは強いですね。少し手前みそですが、当社の製品の登場したことで、日本のトーションビット市場を刺激することになり、さまざまな競争やイノベーションが始まったとも感じています。

SUNFLAG製品たちの前で話す藤本さん

これからも、「こだわりを持ったモノづくり」の精神で、この市場を盛り上げていきたいですね。
また、当社の強みは「利用者のかゆいところに手が届くモノづくり」でもあります。先に紹介した「ラチェットドライバー」やビットを延長する「ロングジョイント」、のこぎりを付属した「ボードのこ」など、その分野の先駆者的な製品もたくさん生み出してきました。

これからもハンドツールや先端工具のジャンルにおいて、新しい発想の製品を作っていきたいと思います。ひとつでも多く、当社の「こだわりをカタチに」していきたいですね。

部下とコミュニケーションをとる藤本常務

こだわりと、挑戦をカタチにして。

「モノづくりの会社として、こだわりをカタチにしたい」と話す藤本健文さんは、
一方で、自社製品を愛用する女性アニメキャラクターを作るなど、
挑戦的なアイデアをカタチにする、魅力たっぷりの方でした。

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