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2017年10月11日更新

伝統のヴィンテージ加工!柿渋塗料の塗り方と魅力にせまる

柿渋は渋柿を発酵させて作った塗料。子供やペットのいる家庭にも安心な自然素材から作られる塗料で、時間経過によって色合いが変わっていく特徴があります。今回は柿渋塗料の特徴や塗り方を紹介いたします。

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makit(メキット)編集部

柿渋ってどんな塗料?

昔から日本の家具や床などに使われていた塗料で、防虫防腐効果や耐水性に優れています。通常の塗料によく使われる溶剤が一切入っていないので、近年問題になっているシックハウス症候群の対策としても注目されています。渋柿を発酵させて作った塗料なので独特な匂いがありますが、塗装後10日程経つと自然と無くなります。柿渋が使えるのは木材だけでなく、和紙や布などにも使えます。

 

柿渋の魅力とは?

柿渋の魅力は経年変化したビンテージな雰囲気。和のテイストを強く感じる柿渋ですが、取っ手や金具によっては洋風のテイストにすることができます。一度塗り、二度塗りと重ねていくと色が濃くなる上に、時間経過によっても味わい深い色へと変化していくという面白さがあります。

 

柿渋はどう使うのがおすすめ?

古風な雰囲気を醸し出すことができるのも柿渋の魅力。昔からある家具をお手入れするときなどにはぴったりの塗料です。

 

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防虫や防腐効果や耐水性が高いので、屋外で使用する木材にもよく使われます。ただし直接雨が当たるような場所は避けてくださいね。

 

家具のリメイクにも柿渋は使えます。ゴテゴテした色合いではなく「渋い」色味にしたいときは伝統色の柿渋がおすすめ。

 

柿渋の塗装方法/塗り方

ここからは実際に柿渋を塗る時の方法をご紹介します。今回使う塗料はシマモトの「上柿渋」です。

1サンドペーパーで表面を削る。

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塗装面がザラついていると上柿渋が浸透しにくいので、240番のサンドペーパーで表面を荒削りし、400番で表面を滑らかにします。既製品の家具に塗装をする場合には、表面にニスを塗ってあることが多いので、同じように240番でニスを剥がしてから400番で磨きます。

2マスキングテープで養生する。

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塗らない場所に上柿渋が付いてしまわないように、マスキングテープを貼って保護をします。ここでは無塗装の状態と比較するために半分をマスキングテープで覆ってみました。

3水と上柿渋を混ぜて塗る。

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上柿渋は水で薄めて使います。1:1の割合で水と上柿渋を混ぜ、全体に薄く少しずつ塗っていきます。原液のまま塗ってしまうと、厚塗りになりすぎて剥離してしまうので注意しましょう。

4上柿渋が乾いたら完成!

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全体に塗り終わったら乾かします。重ね塗りは半日程置いてから塗ってください。上柿渋は日にちが経つほど色合いが濃くなっていきます。塗りたてはやっぱり匂いが強く、銀杏を潰したような感じです。毒性はありませんが室内で塗装するときは換気した方がベターでしょう。

 

おすすめの柿渋塗料

シマモト 上柿渋

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シマモト 上柿渋

上柿渋はサイズが豊富で100ml、250ml、500ml、1L、5Lがあります。雑貨の塗装にちょっと使う事も、フローリングにたくさん使いたい時にも便利です。塗布面積は100mlで0.8㎡(約半畳)の塗装が可能です。「上柿渋色人」は、保護効果のない木の着色剤ですので柿渋塗料とは異なります。

ターナー色彩 無臭柿渋

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ターナー色彩 無臭柿渋

柿渋に含まれるタンニンは残したまま匂いの元となる成分は取り除いているので、匂いが少ないのに柿渋の良さが残っているのがターナー社の無臭柿渋です。容量は500ml、1L、2L、20Lとあり値段も安価。布染めとしても使えます。

 

伝統を感じる柿渋で、ヴィンテージに仕上げてみよう

長く使うほどに愛着の湧く色になる柿渋塗料。匂いなどから敬遠されがちだったりもしますが、古くから日本で使われてきただけってどこか落ち着く色合いです。柿渋塗装でその色に魅了されてみてはいかがでしょうか?

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