2019年02月01日更新
金属などのパイプを切断するパイプカッター。DIYでよく使われる塩ビパイプや銅管、イレクターパイプも楽々と切断でき、安価で手に入るパイプカッターは持って置きたい道具のひとつ。今回は塩ビパイプを使ってパイプカッターの使い方を説明します!
監修者 : 株式会社大都(DIY FACTORY) 代表取締役 山田 岳人
DIY事業を運営する大都(DIY FACTORY)の代表取締役。1969年石川県生まれ。大学卒業後にリクルートに入社、6年間の人材採用の営業を経て大都に入社。2011年、代表取締役に就任。社団法人日本DIY協会が認定する「DIYアドバイザー」の資格を持つ。 メディア取材:読売新聞、TKCグループ、ログミーBiz、日本経営合理化協会、事業構想、INOUZTimes...他(順不同)
目次
塩ビパイプや銅管など、管状のものを切断するための工具です。円形の刃がパイプを挟み込み、そのまま回転させることでパイプを少しずつ切っていくことができます。配管作業に使われておりカッターホイールと呼ばれることも。
銅管、真鍮管、アルミ管、塩ビ管、ステンレス管、銅管、イレクターパイプなどです。パイプカッターによって切断できるパイプの種類やパイプ径が異なります。切断したいパイプに合わせてパイプカッターを購入してくださいね。
パイプカッターは真っ直ぐにカットできて切りくずもほとんど出ませんが、切り開くように切断するため切り口が少し盛り上がります。のこぎりはカット中に切りくずが出たり真っ直ぐ切ることは難しいですが、切断面はきれいです。用途に合わせて使い分けしてくださいね。
まずはパイプを固定させましょう。クランプなどの固定用器具を使って作業台や机にパイプを押さえつけておきます。
パイプカッターの口の幅をパイプより少し大きめに開きましょう。黒いキャップのような部分を回すと刃が前後に動きます。
パイプカッターをパイプにカポっと挟み、黒いキャップを回して少しだけ刃を戻してください。これにより刃がパイプを締め付けます。ちなみに黒い線は目印のためにつけたものです。
カッターの手を離しても動かない程度まで締め付けましょう。やりすぎると刃が痛むので気をつけてください。
パイプカッターを90度くらいのスライド幅で2往復くらいさせましょう。すると浅い溝ができるので、その溝をまっすぐ伸ばして繋げるようにカッターを回転させていきます。
写真の方向でカッターを回転させます。パイプカッターを鉄棒で逆上がりしている子供に見立てると、回転の方向を覚えやすいですよ。
少し回転させては、キャップを回して刃を締め付ける。これをパイプが切れるまで繰り返します。刃を一気に締めすぎると、パイプの変形や刃の損傷に繋がります。少しずつ締め付けて少しずつ切り込みを深くすることを意識しましょう。
するとだんだん切り込みが深くなっていきます。
最後はこんな風にパイプが分かれます。パイプの片方を床に落とさないように気をつけましょう。
カットされたパイプの断面がこちら。キレイに切られていますね。
バリとは、主に金属の切断時にパイプの切断口に発生するトゲトゲした切りくずです。パイプカッターによって違いますが、今回使用したパイプカッターのノブに面取りリーマーがついています。
危ないのでバリを取るときはカッターの刃をしまっておきます。
黒キャップの内側に、塩ビパイプの切り口をはめます。
そしてそのまま右回転するだけ。簡単ですね。ちなみに今回は説明のために塩ビパイプで行なっていますが、本来は塩ビの切断でバリはほぼ出ないため、バリ取りの必要はありません。銅管などを切断した時に使ってみてください。
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