2020年04月28日更新
キッチンにあるビルトイン(内蔵型)食洗機、動きが鈍っていたら、そろそろ取り替えを検討してはいかがでしょうか?食洗機取替工事はライセンスや免許は必要ありませんのでご自身で交換が可能!手順を押さえると、修理やリフォームにかかる費用を節約できます。 キッチン関連のプロ「キッチン取付け隊」が食洗機の取り換えDIYとして詳しく説明してくれています。ぜひ引き出しタイプ(スライド式)のビルトイン食器洗い乾燥機をDIYしてみませんか?
監修者 : 株式会社大都(DIY FACTORY) makit(メキット)編集部
makit(メキット)編集部はDIYを通して暮らしやインテリアに特化したコンテンツをお届けします。道具の使い方のコツや、素敵なDIYのレシピ、上手な塗装のテクニックなど自分好みの暮らしを愉しむためのノウハウをお届けします。あなただけの雰囲気のある、世界にたった一つの住まいを一緒に作り上げていきましょう。
目次
・要らない毛布、タオル・シーツ(養生材)
・スポンジ(排水用)
・絶縁テープやビニールテープ(電気絶縁用)
・マイナスドライバー、手回しタイプ(止水栓開閉)
・モンキーレンチ(給水(湯)脱着)
・ペンチ(排水ホースバンド、脱着)
・ボウルや洗面器など(給排水、漏水受け)
・雑巾、古タオル(給排水、漏水受け)
・プラスドライバー(食洗機本体の脱着)
・中性台所洗剤(食洗機撤去後の掃除用)
・キリ(固定金具下穴用)
・メジャー(サイズ確認)
・カッターナイフ(開梱)
・水平器(食洗機本体のレベル合わせ)
・テッシュ(漏水チェック用)
・電動ドライバー2・5ミリドリルビット(固定金具取り付け、ビス下穴用)
・リングスリープ圧着工具(アース線の結束用)
・ワイヤーストリッパー(アース線の皮むき)
・ミニバール(スペーサーの撤去)
交換したビルトイン食洗機は「パナソニック製 ミカドキッチン NP-P45X1P1AA(スライドミドル式)」から「パナソニック製 NP-45MS8S」です。
(使用道具)
・要らない毛布、タオル・シーツ(養生材)
・スポンジ(排水用)
1)食洗機前を養生
キッチン床を傷つけないため、要らないシーツや毛布を食洗機前に敷いて養生します。養生シートはホームセンターなどで手に入ります。
2)食洗機庫内の確認
排水がかなり溜まっていると食洗機を撤去する際にこぼれる可能性ありますので、コップやスポンジなどで水をある程度抜いておきます。カゴなども抜いておきましょう。
(使用道具)
・絶縁テープやビニールテープ(電気絶縁用)
・マイナスドライバー、手回しタイプ(止水栓開閉)
・モンキーレンチ(給水(湯)脱着)
・ペンチ(排水ホースバンド、脱着)
・ボウルや洗面器など(給排水、漏水受け)
・雑巾、古タオル(給排水、漏水受け)
3)食洗機の下引き出しを抜く
スライドミドル式は食洗機の下に引き出しがありますので、まず引き出しを抜いてください。
抜きにくい場合は多少、強引に抜いてもOKです。抜いた引き出しは最後に戻します。
4)点検口を探す
引き出しがあった部分の奥を覗き込めば点検口があるので、フタのような板を外してください。
留め金は失くさないようにしてくださいね。
5)給水・排水・電源を見つける
点検口のフタを開けるとだいたい給排水と電源があります。バルブあるのが給水(湯)、白いホースが排水です。電源はコードが見えれば手繰りで寄せてください!
6)食洗機の電源コンセントを抜く
事前に食洗機用分電盤はOFFにしてからコンセントを抜き、アース線も抜いて(切ってもOK)ください。抜いた後はコンセント差し込み口にほこりが入らないよう絶縁テープなどを巻いておくとよいです。
7)給水(湯)を外す
まずアングル止水栓(蛇口)を閉めてから給水(湯)のつなぎ目を外します。手回しできない止水栓はマイナスドライバーを使ってください。念のため雑巾や水受けできるボウルなどを受け皿として置いておくと安心です。
8)排水ホースを抜く
排水管と排水ホースのジョイント部分を外します。ホースバンドを排水ホースの方に寄せると抜けやすくなります。
9)ホース先端にフタ等をする
給水(湯)ホースは止水栓をしっかり閉め、残り水がボタボタとこぼれるためボール等で水受けをします。
排水ホースは匂いが上がらないようにテープ貼りや布を突っ込んでおきます。
(使用道具)
・プラスドライバー(食洗機本体の脱着)
・絶縁テープやビニールテープ(電気絶縁用)
・中性台所洗剤(食洗機撤去後の掃除用)
10)食洗機本体を抜き去る
食洗機本体左右にある六角ねじを外し、前ズレ防止金具の一部分を取ります。基本、食洗機本体はこの2本だけで固定されています。
食洗機本体を前にスライドさせ、給排水ホースや電源コードも合わせて引き抜きます。引き抜いた後は前ズレ防止金具(棒状)やビスを取り除き、引き抜いた食洗機本体の給排水ホースを束ね、ホース先端がなるべく上に向くように束ねてテープで固定しておきます。
※食洗機本体は約20kgありますので、二人で作業されることをおすすめします。
11)掃除をする
食洗機があった場所のほこり・汚れなどを台所用洗剤等できれいに拭き取り掃除します。この時、食洗機本体から水漏れがなかったかどうかの確認をしておいてください。
12)取り扱い説明書等の書類を確認をする
新しい食洗機の取扱説明書、クイックチェックシート、保証書、所有者登録証などの確認を行います。食洗機内のカゴを留めているテープ等も外しておきます。
13)設置に必要な付属品の確認をする
型紙、排水部材、取付金具、スペーサー、付属品等の確認をします。ビス等は失くさないように気をつけましょう。
(使用道具)
・絶縁テープやビニールテープ(電気絶縁用)
・キリ(固定金具下穴用)
・メジャー(サイズ確認)
・プラスドライバー(食洗機本体の脱着)
・ペンチ(排水ホースバンド、脱着)
14)転倒防止金具の取付け準備をする
新しい食洗機に同梱されている型紙を、取り付ける場所の中心に合わせてテープで貼り付けます。メジャーで中心を確認してください。貼り付けた後は金具を取り付ける位置にキリで仮穴をあけていると便利です。
15)食洗機設置寸法を再確認する
実際の有効寸法と食洗機寸法の確認をすることで、障害物の撤去や左右の位置調整をするスペーサー(付属品)の貼り付けがスムーズに進みます。
16)障害物は撤去しておく
キャビネットに張り付いた合板などあれば、平面になるように丁寧に取り除いてください。ビスや芯に気をつけてくださいね。
17)再度きれいに掃除をする
取り除いた合板等の木くずなどの掃除をします。この時に型紙は捨ててもかまいません。
18)食洗機設置金具の取付けをする
転倒防止金具(後ろ)と前ズレ防止金具(前)をキリであけた仮穴に合わせ、プラスドライバーで取り付けをします。
※かならず手回しのドライバーを使用してください。電動ドライバー(インパクト)で取付けするとネジ山が潰れてしまう恐れがあります。
(使用道具)
・プラスドライバー(食洗機本体の脱着)
・カッターナイフ(開梱)
19)食洗機本体にスペーサー貼り付ける
左右のズレをなくすためスペーサーを本体手前に縦張りします。15)の型紙で確認した左右有効寸法(キャビネット内寸ー食洗機外寸)÷2に近いスペーサーを使い、適当な長さにカッターでカットしてください。
20)排水ホースとジョイントを接合する
排水ホースにホースジョイントを取り付けます。
(使用道具)
・絶縁テープやビニールテープ(電気絶縁用)
・プラスドライバー(食洗機本体の脱着)
・メジャー(サイズ確認)
・水平器(食洗機本体のレベル合わせ)
21)ホース類をテープでまとめる
食洗機の取り付け時、排水ホースや電源コード等を入れやすくさせるため3カ所ほどテープで巻いておくと作業がしやすいです。
22)食洗機本体を設置する
下記の図のようにホース類の先から入れ、向こう側に落とし込んでから食洗機本体を奥までしっかり押し込みます。押し込みにくい場合はホース類が干渉している可能性があるので、少し手前に抜いてホースを持ちながら押し込むを繰り返してください。下段の点検口からホース類とコードを出します。
23)前ズレ防止金具を取り付ける
前ズレ防止金具を六角ねじでしっかり固定します。必ず電動ではなく、手回しのプラスドライバーを使ってください。
24)スライド動作の確認をする
食洗機を引き出したり押したりを繰り返し行ってスライド動作をチェックします。また、食洗機の横や縦に水平器を使い平行チェックを行った後、左右のブレや前方への傾きの有無も確認します。
25)食洗機の前パネルを取り付ける
食洗機を少し引き出してサッシの左右にある6カ所と下3カ所のネジを取り、パネルを下から上へスライドさせてサッシ枠にはめたらネジを留める。必ず手回しドライバーで留めてください。
(使用道具)
・絶縁テープやビニールテープ(電気絶縁用)
・プラスドライバー(食洗機本体の脱着)
・モンキーレンチ(給水(湯)脱着)
・マイナスドライバー、手回しタイプ(止水栓開閉)
・ペンチ(排水ホースバンド、脱着)
26)給排水接続する
給水ホースはフィルターを忘れずに入れてから止水栓につなげ、排水ホースジョイントは排水管に30mm以上挿入し、先端より約15mmあたりにホースバンドを取り付けます。給排水をしっかり接続したらゆっくりとアングル止水栓(蛇口)を解放します。
27)電源コンセントとアース線を接続する
電源コンセントを差し、可能ならば接続部分を絶縁テープで巻きます。アース線の取り付けも圧着接続が好ましいです。最後に分電盤をONにします。
(使用道具)
・ティッシュ(漏水チェック用)
28)試運転をする
バシャバシャ噴射音、ゴーッ排水音確認、排水状態(カゴより下少量OK)、止水状態などの試運転チェックを行います。食洗機品番によって試運転方法が変わりますので取付説明書を確認して試運転を行ってください。
29)水漏れのチェックをする
試運転後、給排水ホースから水漏れが起こっていないかを確認します。30~60分の間隔で試運転を3回ほど行い、毎回水漏れの確認をしてくださいね。目で確認しにくいので手で触るか乾いたティッシュで拭いて確認してください。水漏れチェック箇所は下記の図の通りです。
30)食洗機取り換えが完了
排水部分のクズカゴ下に少しに残り水が残っているか確認してください。これは排水の匂いを上げさせない役割となります。(封水)あとは食洗機同梱書類を大切に保管し、「所有者登録」は記入の上メーカーへ郵送してくださいね。
ビルトイン食洗機の交換には、道具の準備や作業に一定の時間を要しますが、手順を押さえれば、専門業者に依頼せずに自分で取り替えが可能です。とはいえ、「自分で交換・取り換えるのがちょっと心配」という方は「キッチン取付け隊」に一度相談してみてはいかがでしょうか?キッチン関連のプロが、お困りごとに対して親切・丁寧に応えてくれるでしょう。
食器洗い乾燥機・ガスコンロ・IHクッキングヒーター・浄水器・整水器・キッチンの取付・販売はキッチン取付け隊/全国対応中!
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