2020年05月08日更新
樹木を育てるために必ず行う剪定ですが、何のために剪定するのか、どの枝を剪定すればいいのかを簡単に説明します。また剪定するために使う道具「剪定バサミ」をおすすめも紹介します。
目次
一般的に果樹等の樹木の育成を向上させるために枝を切る作業を剪定といいます。 樹木の育成のために枝ぶりや見栄えを良くし、果樹の場合は結花や結実を良くして美味しい果実を育成する為に行われる重要な作業です。
庭園の管理にはかかすことができない整容(せいよう)作業。枝ぶりをきれいに整え、樹木の形を整え見栄えを良くする手入れです。素敵な庭づくりをするための一つですね。そして、果樹の場合はよい実が結実しておいしい果実が収穫できるように不要な枝を切る手入れの整枝(せいし)作業です。
樹木の生育エネルギーは植物の伸長する働きで枝や葉の芽、花のつぼみ、種子へと運ばれてます。葉や枝の芽が吹くなど成長する為のエネルギー、花が咲き種子を形成し子孫を残していくためのエネルギー、どれも樹木にとって は欠かせないものであり栄養分が生成・消費・蓄積されています。樹木の体内ではこれらのバランスが絶妙に取られています。このバランスをより良くさせていくための剪定です。
具体的には、枝が多すぎる場合(剪定・整枝)、花が咲きすぎた場合(摘花)、 実が成りすぎた場合(摘果)、それぞれ間引き作業をして栄養分の分散を調整するという事です。消費してしまうはずだったエネルギーを蓄積させて あげることで翌年の成長時期により成長を促すという事につながります。
樹木には成長育成する遺伝子が存在します。これを刺激する事によって更に成長させることが更新です。弱った枝を剪定すると、その部位を修復しようと成長ホルモンが働き新しい枝が発生します。特に枝先端部分の成長枝には長位優先が働くため果樹の剪定作業には欠かせない知識です。果樹は栄養が果実に集中し、翌年春の成長するエネルギーを消耗している状態です。特に「結果枝(けっかし)」と呼ばれる枝の部分は 果実の育成の為に根から吸い上げた養分を消費して弱ってしまいます。この部分を剪定で更新し、翌年も美味しい果実を実らせる事を目的とし たものが枝の更新作業の剪定です。
剪定する場所は主に不要な枝、光合成を阻害する部分、病気を防ぐための間引き剪定が基本です。下記画像を参考に枝を剪定してください。
若木などで主枝に近い亜主枝を剪定する際には特に気を付けて行う作業で注意が必要です。 切断面は木にとっては怪我です。怪我の面積は少ないほうが良く、新しい皮表面(カルス)が生成されるまで切断面は弱く、人間のかさぶたと一緒です。また、水が溜まると腐敗するため切断面が斜めになるように剪定します。桜など樹木によっては切断面から細菌が侵入し病気が発生しやすい種類もあります。この様な樹木の剪定面には癒合剤(ゆごうざい)を塗り、樹皮表面の再生を促進させます。人間でいう絆創膏ですね。
枝を切る事目的とした園芸用の鋏です。下の写真のような形状のものが多いですが、他にもアンビル型の剪定鋏なども使用されています。
趣味用といってもお花屋さんにも愛用されているアルスの小型剪定鋏「ミニチョキ」は、するどい切れ味で太めの枝も逃さずサクッとカットします。小型で軽量、女性の手にもフィットするスリムなグリップデザインのため、扱いやすいく太い枝から花の茎のカットまでさまざまな作業に適しています。
「簡単安全ストッパー」
使用しない時は不意に刃が開かないようにしっかり固定。
「すべりにくいエラストマーグリップ」
手になじみ、長時間の作業でも疲れにくい設計。
「衝撃吸収クッション付き」
切断時に起こる衝撃を和らげてくれます。
「高炭素刃物鋼で鋭い切れ味」
剪定鋏に最適な高炭素刃物鋼のため太めの枝もシャープにカット。
「グリップの開き具合を変えられる調整ピン」
ドライバーで調整ピンを回し、使いやすいグリップの開き幅に調整可能。
まず剪定バサミの軽さに驚きました。軽くても持ちやすいのに、刃物とグリップの重さのバランスがいいので楽に剪定ができます。バネも硬すぎず柔らかすぎるので枝もサクサクとカットできます。利き手じゃなくて使える使いやすさはいいですね。
切れ味・耐久性ともに現場での酷使に耐えるアルスのプロ仕様剪定鋏「ブイエス」シリーズは、ワイドな刃の開きを活かした剪定ができます。手の大きさに合わせて3サイズから選べるバリエーション!
「さびにくく、切れ味が持続する強い刃」
刃の表面にはハードクロームをコーティング、ヤニがつきにくくサビを防いでくれる。摩耗にも強く耐久力があるため切れ味が持続。ヤニ溝付き受刃。
「にぎって解除する簡単安全ストッパー」
使用しないときは安全ストッパーでしっかり固定。グリップをぎゅっと握るとストッパーが外れるので片手が塞がっていてもそのまま剪定を始められます。
「打合いゴムのクッション効果で衝撃吸収」
ショックを吸収する打合いゴムのクッション効果により、切断時にかかる手や腕への衝撃負担を和らげてくれます。
「軽くてしっかり手にフィットするグリップ」
グリップは軽量で高剛性なアルミダイカストを使用、手にフィットし切断の力をしっかりと刃に伝達。
SMLの3サイズの中で真ん中のMサイズを使ってみました。ミニチョキより少し刃が大きく重量もあるのに、グリップがとても軽いため重くは感じないです。ほんとにグリップが軽いですね。剪定しやすい重さバランスと剪定した時にかかる手への衝撃は少ないので、長い時間作業するには向いていると思います。片手で刃のストッパーが解除できるのは便利だと思いました。
ミニチョキもブイエスシリーズも枝の切れ味がいい。気持ちよくサクサクと剪定できるので無駄にカットしたくなります。やはり木の枝にとっても作業する側にとっても、専用の剪定鋏を使うことは大事だと思います。わたしに家にある樹木にもこれから剪定鋏を使って剪定します!
今回紹介したミニチョキとブイエスシリーズの剪定鋏はメーカーにて研ぎ直しや修理もしてくれます。いいものを長く愛用して欲しいですね。
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