2020年05月21日更新
タッカーは、建築の施工やDIYなどでさまざまな場面で活躍する工具です。一般向けから業者向けまで幅広い製品が作られています。一般向けのものなら、お子様の工作や壁紙の貼り付けなどにも使えます。ホームセンターなどで1.000円ほどで売られているため、お手軽に購入できるのもメリットです。今回は、タッカーに関する基礎知識や特におすすめしたいものをご紹介します。手動、電動やエアーなどの種類があるため、用途に合ったものを選びましょう。
監修者 : 株式会社大都(DIY FACTORY) makit(メキット)編集部
makit(メキット)編集部はDIYを通して暮らしやインテリアに特化したコンテンツをお届けします。道具の使い方のコツや、素敵なDIYのレシピ、上手な塗装のテクニックなど自分好みの暮らしを愉しむためのノウハウをお届けします。あなただけの雰囲気のある、世界にたった一つの住まいを一緒に作り上げていきましょう。
目次
タッカーは木材などに布や壁紙といった網状のものを固定するための道具です。ホチキスのようにステープル(針)を装填し、打ち出すことで素材同士を固定します。タッカーにはさまざまな種類があるため、椅子の座面の張り替えや壁紙の貼り付け、土木作業など、用途によって使い分けるのが大切です。
タッカーの種類には、定番のガンタッカー(ハンドタッカー)やハンマータッカー、電動タッカー、エアータッカーなどがあります。ステープルを打ち出す方法が違うため、それぞれ必要なパワーや使い道が異なります。予算や性能のほか、用途や使用場所に応じて最適なタッカーを選びましょう。
「ハンドタッカー」とも呼ばれる定番のタッカーです。手で握りこむことで、バネの力を利用してステープルを打ち込みます。1,000円程度で購入できるものが多く、気軽に入手できるのがメリットです。椅子の貼り替えや小物作りなどに使える、もっとも汎用性が高いタッカーといえます。
ハンマーのように叩きつけてステープルを打ち込むタイプのタッカーです。金網を壁や法面にホチキス等で固定させる「ラス張り」などの土木作業に向いています。ハンマーカッターがあれば、スムーズに仕事が進められるでしょう。ただし叩きつけて打ち込む性質上、ハンドタッカーに比べて正確な場所に打つことには不向きです。細かい作業をしたいときには別の種類のタッカーが良いかもしれません。
電動タッカーは力を入れずにステープルを打ち込めるため、作業時の負担が少なくなるのがメリットです。連続した作業に適しているため、打ち込む箇所が多いときにおすすめです。エアータッカーに比べて軽いため、屋根の修理などの高所作業も素早く行えます。コード式と充電式があるため、使い道に応じて適したほうを選びましょう。
エアータッカーは、エアーコンプレッサーに繋いで使用します。使用するにはエアーコンプレッサーとエアホースも必要で、お値段も少し高めです。ホチキスというより建築用の釘打機として扱われています。主に高圧用と常圧用の二種類があり、取り付けられるエアーコンプレッサーが変わります。内装工事のように、パワーを必要とする作業時に使いましょう。
タッカーを選ぶ際は、ステープルのサイズがDIYで作成する材料に適しているか確認しましょう。ステープルのサイズは、肩幅(横幅)と足長(縦幅)の数値で確かめます。タッカーとステープルのサイズが合っているかどうかにも着目しましょう。
タッカーを操作するときは、本体重量が軽いほうが負担が少なく済みます。とくに作業時間が長くなりそうであれば、軽量のものを購入することがおすすめです。基本的に、プラスチック製のものよりも金属製のほうが重くなります。また、ガンタッカーやハンマータッカーよりも電動タッカーのほうが重くなりますが、打ち込む際に力がいらず作業が楽です。特徴を比較して、メリットの大きいほうを選びましょう。
DIYの用途により、タッカーの使いやすさは異なります。例えばタッカーの使用場所が屋外の場合、防水や防塵性能の高い製品だと、少々の雨でも気にせず作業できます。また、DIYで作りたいものが多い場合は、さまざまな素材に対応している製品を買うと汎用性が高くおすすめです。電動タッカーにはステープルの打ち込む強度を調節できる製品もあるため、幅広い状況で使いたい場合は検討してみても良いでしょう。
タッカーにはさまざまな種類が存在するため、どれを買うべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。そんなときにおすすめしたいのがガンタッカーです。 ガンタッカーは、お子様の工作から本格的なDIYまで幅広く使える優れものです。手軽に操作できて、さまざまな使い道があります。ひとつ持っているだけで、DIYの作業効率はグッと良くなるでしょう。使い方は普段お使いのホチキスとほとんど変わらないため、初めての方でも簡単に使っていただけます。
まずはタッカーの説明書や本体を確認し、使用できるステープルのサイズをチェックします。記載してあるサイズに合ったステープルを用意しましょう。
タッカーの後ろ側にステープルを入れる箇所があります。指にステープルの先端が刺さらないように気をつけながら挿入しましょう。
タッカーを固定し、ハンドルを握り込んでステープルを打ち付けます。左のような固定方法は不安定になるので避けてください。右が理想的な固定方法です。
使い方は以上です。どなたも簡単に扱えるため、ぜひお気軽に試してみましょう。
もしステープルを打ち損じた場合は、ステープルリムーバーやニッパー、マイナスドライバーなどのアイテムで引き抜くことができます。打ち損じたステープルと物の間にアイテムの先端を差し込んだら、グリップを下に軽く押し、テコの原理で取り出しましょう。
グリップが大きく作られており、手で握りやすいフォルムが魅力のステープルリムーバーです。テコの原理を利用して、スムーズにステープルを引き抜けます。扱いやすうえに安価で購入できるのもメリットです。ホチキスの針を外すのにも使用できるため、ご自宅にひとつあると便利です。対応しているステープルのサイズは肩幅8mm以上、足長13mmまでのため気をつけましょう。
ガンタッカーやハンマータッカーなどで打ち込んだステープルを外す際に活躍するステープルリムーバーです。強力に打ち込まれたステープルは抜けない可能性があるため注意しましょう。対応しているステープルのサイズは肩幅12mm、足長6~13mmが目安です。お使いのタッカーとステープルのサイズを確認したうえで購入しましょう。
SK11 タッカー&ホチキス TH-2
マックス ホビーホッチキス TG-HC
角利産業 SUNDRY2WAY強力ハンドタッカー 幅160×高さ100×厚さ31mm PHT-2W
タッカーは小物作りから部屋の模様替えまで、さまざまな用途で使えます。一家に一台持っていても損はありません。ガンタッカーやハンマータッカー、電動タッカーなど各種販売されていますが、DIYで取り入れるならガンタッカーがおすすめです。安価で取り回しが良く、初心者の方にも手軽に扱えます。DIYのハードルもぐっと下がるでしょう。
ただし、はじめのうちは感覚がつかめず、打ち損ねてしまうことも多いかもしれません。タッカーを購入する際は、同時にステープルリムーバーも入手しておくと便利です。安全に配慮しながら、気軽にタッカーを使ったDIYを楽しみましょう。
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