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2020年05月22日更新

コンパネとは?ベニヤ板の違いと選ぶときのポイント|DIYアイデア

コンパネは安価で入手できる合板のひとつです。耐水性が高く丈夫なものが多いため、さまざまなアイテムを作るときに活躍します。室内用の家具のほか、屋外用のコンテナBOXやお子さま用の遊具などを作るのにもおすすめです。今回は、コンパネの基礎知識や選び方のポイント、DIYのアイデア集をご紹介します。ほかの合板との違いやDIY方法を知り、オリジナリティあふれるアイテム作りにお役立てください。

この記事の監修者

監修者 : 株式会社大都(DIY FACTORY)  makit(メキット)編集部

makit(メキット)編集部はDIYを通して暮らしやインテリアに特化したコンテンツをお届けします。道具の使い方のコツや、素敵なDIYのレシピ、上手な塗装のテクニックなど自分好みの暮らしを愉しむためのノウハウをお届けします。あなただけの雰囲気のある、世界にたった一つの住まいを一緒に作り上げていきましょう。

コンパネの基礎知識

コンパネはホームセンターなどで販売されている板材です。まずはコンパネの基本的な知識をご紹介します。

コンパネとは?

コンパネは、木材を薄く切ったものを複数重ねて作る「合板」の一種です。素材には主にヒノキ、カラマツ、シナノキなどが使われています。本来はコンクリートパネルという名前ですが、略してコンパネと呼ばれています。厚さは12mm程度が主流です。

コンパネは、建設現場にてコンクリートの型枠として使われています。コンクリートを流し込む「打設」作業にも耐えられる丈夫さが魅力です。耐水性の高いコンパネは屋外でも使いやすいため、工事現場だけでなくDIYでも活用されています。屋外用テーブルや看板など、外に置いておくものの素材としてもおすすめです。

コンパネとベニヤ板、構造用合板との違い

コンパネとよく似たものにベニヤ板や構造用合板などがあります。ベニヤ板とは、薄くスライスした木材のことです。簡単にベニヤと呼ぶこともあります。ベニヤ板を複数重ねて接着した木材がベニヤ合板です。コンパネよりも薄いタイプが多く、耐水性が低い点が異なります。

構造用合板とは、建物の建築に使われる合板を指します。コンクリートの型枠用であるコンパネとは用途が異なります。屋根下地(やねしたじ)や床下地(ゆかしたじ)などに使用されるため、強度が重視されることが多い素材です。

コンパネを選ぶときのポイント

どういったものを作りたいかによって、最適なコンパネは変わります。表面の仕上げや耐水性などを考慮して、適したものを選びましょう。

表面の状態

コンパネの表面は、製品によって仕上がりが異なります。本来の用途では見た目にこだわらなくても良いため、表面が粗く、ざらざらとしているタイプが多く見られます。

ただ、なかには樹脂が塗装されており、表面が滑らかに仕上げられているコンパネもあります。DIYをする場合は表面をよく見て、好みの風合いを選ぶと良いでしょう。

耐水性

合板は耐水性が高いものの、使用される接着剤によって性能のレベルが異なります。フェノール樹脂接着剤を使用した特類合板は、屋外や湿度が高い場所でも使用できます。

メラミン樹脂接着剤使用の1類合板も湿気に強く、屋外の使用も可能です。ユリア樹脂接着剤使用の2類合板は他の2つと比較して耐水性は高くありません。ただ、屋内での多少の湿気であれば耐えられます。

コンパネの魅力的なDIYアイデア

コンパネを使えば、さまざまなアイテムを作れます。実際の例を参考に、何を作りたいかイメージしてみましょう。

テーブル

コンパネを天板にして作られた小さなテーブルです。表面のかすれがアンティークの風合いを醸し出し、ランプとうまくマッチしています。室内にちょっとしたテーブルが欲しいときに、ぜひ真似してみたいアイデアです。

デスク

アイアン素材のパーツを使って作られたデスクです。下段に棚を設置することで、高い収納力を備えています。脚にはキャスターが付けられており、室内を自由に移動させられるのが魅力です。キャスターにはストッパーが付いているため、作業時にも動いてしまうことがありません。

※補足:こちらで使用されているのは、木片を圧縮してつくられたOSB合板という素材で、コンパネと呼ばれる場合があります。丈夫ですが水には弱いため、設置する場所には気をつけましょう。

木材の自然なテイストが、ウッディーなお部屋とぴったりの棚です。長い板を横に渡して、小さな板を縦に取り付けることで仕切りを作っています。ホワイト系のナチュラルなカラーのため、置くものを選ばず自由なインテリアを楽しめそうです。

コンパネの箱を組み合わせて作った、個性的な形状の棚です。収納を拡張したいときは新しい箱を増設すれば良いため、持ち物に合わせてスペースを変えられます。吊り下げられた電球も、おしゃれな雰囲気の演出に一役買っています。

コンテナBOX

ホワイトカラーの壁に合わせてペイントが施されたコンテナBOX。家具の色味が統一されているため、狭い部屋でも圧迫感を覚えることがありません。丈夫で湿気に強いコンパネは、さまざまなものを収納できるコンテナBOXの素材としてもぴったりです。

こちらの例では、室内の一角にコンパネを敷き詰めています。汚れやすい場所も、コンパネを敷いておくと床を保護できるでしょう。無塗装のものをそのまま敷くと、ささくれでケガをすることがあるため、樹脂などで塗装されているコンパネがおすすめです。

OSB合板の模様を活かした、素敵な額をDIYしています。斜めのカットは少々難しいため、ソーガイド付きののこぎりを使うと良いでしょう。ホームセンターによってはカットサービスを行っているため、利用するのもひとつの手です。

すべり台

余ったコンパネで、お子さま用の小さなすべり台をDIYしています。コンパネならある程度の降雨にも耐えられるため、お庭に置いても安心です。ケガをしないよう、滑り止めを付けているのもポイント。お家での遊びが楽しくなりそうです。

犬小屋

コンパネを組み合わせてできた大きな犬小屋です。板の色を少しずつ変えて組み合わせたり、あえて塗料をまだらに塗ったりすることで、ラフなおしゃれを演出しています。屋外に置く場合は耐水性の高い塗料を塗ってあげましょう。

手軽に入手できるコンパネでDIYを楽しもう

コンパネはホームセンターで気軽に購入できるDIY素材です。丈夫で扱いやすく、安価なものも多いため、ぜひ活用してみましょう。ご紹介した素敵なアイデアを参考に、ぜひご自宅でコンパネDIYにチャレンジしてみてください。

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