2017年01月19日更新
DIYするにはいつでも付いて回る墨付け。ほとんどはさしがねを使って、墨付けしますが、いつでも同じ材、条件で墨付けできるわけではありません。今回はさしがねを使って、様々な状況での墨付けの仕方をご紹介します。
長手を材料に引っ掛けて、長手の真ん中あたりを持ち、妻手の外側で線を引きます。直角に引くためには、長手を材料にきちんと密着させてください。
線を引く時は鉛筆やペンをまっすぐ持つのでなく、少し斜めに傾けると正確に線が引けます。
さしがねは長手を材に引っ掛けて、左手で長手の真ん中あたりを持って使用するのが基本ですが、材料の左側が短く長手が引っ掛けられない場合。
さしがねの裏面には角目や丸目が刻まれているものが多いので、基本的にはさしがねは表面を使います。裏返して長手を右側に持ってくるのではなく、表面を向けたまま材の下から引っ掛けます。こうすると、長手は右側にくるのでしっかり引っ掛けることができるのです。
ただ、材料が平行でない場合だと、下から引っ掛けると垂直な線が引けなくなります。この場合は裏面を使って墨付けをしてください。
幅の狭い小口には、さしがねを立てて墨付けします。長手を台に立てて置き、妻手が小口の面に沿って上を向くようにします。
この時もさしがねを材料にぴったり密着させてください。
小口に墨付けをしていないままに、組み立てを行った場合。下穴を開けたところの真下に材があるか分かりづらく、おおよそで位置を決めるしかなくなります。
ですが、小口に墨付けしておくと、どこに材を置くべきかが明確になり、組み立てが簡単になります。
薄い材の長さを測るときは、さしがねを材料にぴったり当てづらいため、うまく引っかからず、正確な直角が出しにくくなります。この場合、さしがねの長手をたわませて2点引っかけると、さしがねが安定して正確に墨付けができます。
さしがねは柔らかく、しならせることで曲線も引くことができます。材の端から同じ長さを両方向にとり、そこを通るようにさしがねをしならせると、左右対称な扇型の墨付けができます。
半円を描きたい場合は、描きたい半円の両端と、その中間の位置に好みの高さの計3点に印をつけます。
その3点を通るようにさしがねをしならせます。それに沿って線を引けば半円が描けます。
ただ、どちらもさしがねを持つ人、曲線を描く人の2人が必要になります。1人で作業する場合はクランプを使って固定して、片手でしならせ、片手で描きましょう。
さしがねはクランプだけだと固定しきれないので、2枚の板に挟むか、切れ込みを入れた厚めの材をお使いください。
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