2015年10月20日更新
ソファや棚にキャスターを取り付けると、移動がラクでお掃除もはかどりますよね。便利なキャスター車輪ですが、素材を間違えると使いづらかったり床が汚れたりすることも。様々なキャスターから素材の特徴と使い方を学んでみましょう。
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車輪の歪みが起こりづらく、反発する力があります。凹凸のある路面でも滑らかな使用感が得られ、車輪材・タイヤ材として最も一般的です。 しかし油類・薬品類に弱く、長い間付着していると硬化・劣化します。またタイヤが道路を汚すように、摩耗粉が擦れ付いて床面を汚す場合や、ゴム材に練りこまれた薬品と床材が化学反応を起して変色するので注意が必要です。油類・薬品類に比較的強い特別な配合のゴム材もあり、用途により使い分けられています。
耐摩耗性・耐油性に優れ、床面汚染の心配がないなどゴム車の幾つかの欠点を補いながらも多少の弾性があります。また引き裂き強度が強く、接地面が欠けにくいのも利点です。高熱で柔らかくなるとは言うものの、その温度は80度以上とされています。
熱可塑性と同様に耐摩耗性・耐油性に優れ、床面汚染の心配がないなどゴム車の幾つかの欠点を補い、さらに弾性があります。悪環境でのハードな使用にも耐えられるため、重量用車輪として用いられることも多いです。
ゴム同様に車輪の歪みが起こりづらく、高い弾性を持ちながらも耐熱老化性・耐候性・耐油性・耐薬品性など主だったゴムの欠点を補っており、汚染の心配がありません。オレフィン系エラストマーと呼ばれ、キャスターの車輪として用いられるようになったのは比較的新しい素材です。
油類・薬品類に強く、機械的強度に優れ床面を汚す心配もありませんが、弾性がないため路面の凹凸による振動音が発生します。 ただし硬いという点は歪まないという特性となり、重たいものも軽く運べるという利点があります。 多少の音なら気にならない場合や、床が平滑な場合にはナイロン車が適しているでしょう。
機械的強度に優れ、古くからゴム車と共に用いられてきました。 しかし錆に弱く自重が重くて扱いにくいため、近年は強度に優れたナイロン車が代用されています。硬度が高く路面の凹凸により走行音が生じますが、非常に熱や衝撃に強いという代替できない特性があり、高熱の炉内での使用など特殊な分野で利用されています。DIY向けではないですが、キャスターではなく机の脚として利用されることがあります。
イモノと同様に、硬度が高いため路面の凹凸により走行音が生じます。しかしイモノにはやや劣るが熱に強い特性があり、イモノに比して遥かに軽く錆の心配もありません。やや高熱の炉内での使用など特殊な分野で利用されています。
フローリングなら傷がつきにくいゴムやウレタンタイプ、カーペットなら滑りやすいナイロンタイプがおすすめです。ゴムの場合、使用状況等で設置面が化学反応を起しフローリング床に跡がつく事もあるので注意してください。適した箇所に適したキャスターを取り付けて、DIYを楽しみましょう。
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