大工道具のかんなは、もちろんDIYでも活躍します。紙やすり=削り取る、かんな=切り取る。かんなも"削る"なんですが、イメージとしては刃で切り取るって感じです。やすりで擦った木材は水が染みますが、かんなは精密に削れば水を弾きます。だから、木の無垢の良さをそのままに感じたい時は鉋の加工がぴったりなんです。逆にオイルを馴染ませるときはやすりがいいですね、そういう違いがあります。さあ、鉋の奥深い世界にDIYから飛び込みましょう!
かんなってそういえばどんな工具だっけ?
鉋(かんな)は木材を削って修正する工具ための工具です。ザラつきがあるのを綺麗にしたい時はもちろん、無垢の木材が反ってしまった時の修正にも使います。机の天板を作るときも水平じゃなかったら使い物にならないですよね。そういう目に見える反りを水平にしようと思えば、鉋に頼るのが一番です。お寿司屋のカウンターは無垢の木を鉋がけしていたりするんですよ。ワックスで塗装するんじゃなくて、日本酒で磨いたり。鉋で削ったら意外と木材がへこたれにくくなります。
どんなかんながいい? 初心者におすすめのかんなの種類
DIYに関わらず、メンテナンスがされていない鉋は使いものになりません。鉋のメンテナンスは刃を研ぐことと、台の歪みを直すこと。刃は砥石で、台は台直し鉋という別の鉋で直すのが「職人の基本」と言いますが、両方とも単純に難しいです。まったくの職人技なんですね。だからまずは、DIYerにおすすめなのは替え刃式のカンナ。これだったら髭剃りの替え刃の要領で交換すれば大丈夫です。また、台直しは当面は240番のサンドペーパーで行えばOK。河怡(カワヨシ)の替え刃式カンナは入門に適しているとのことでした。
6000円あれば入門の初期投資は済みますよ。
かんなの調整方法は?
カンナで木材を削り取るとき、まず何をすればいいのでしょうか。刃の出し方を調整しましょう。台頭と刃を叩いて、削りたいmmだけ刃を出します(基本は0.1~0.2mmがベスト)。台頭を叩けば、刃がへっこみ、刃を叩けば刃が出ます。刃を水平に出す事が重要です。刃を横から叩いて、水平になるように調整しましょう。最後に指で軽く触れて確認すればいいです。指を怪我するので間違っても横にスライドしてはいけませんよ。
表面から刃を叩けば、少しずつ刃が出て、横から刃を叩けば左右の調整が出来るので金槌や木槌で上手いことちょうどいい出具合、水平になるように調整しましょう。
かんなの使い方
握る手はしっかりと鉋を押さえられるだけの力を込めましょう。重要な事は木材に鉋を垂直に押し当てる力です。
弱い力だと綺麗に安定した削り方になりません。利き手で鉋台を握りましょう。反対の手で刃に指をかけます。下っ腹に力を込めましょう。腰をほどよく落としてゆっくりと引きます。鉋は削りきる直前、木材の最後のところが難しいです。最後まで力を抜かずに、かといって、斜めに入らないよう水平に抜き切ります。
人によってはガタガタになってしまうことがあります。大きな理由は、刃がダメになっている、垂直の力を安定していれられていない、刃を出しすぎていることがあります。作業台は特に大事です。かんなで削っている際、動くようだったらいけません。力を込めてビクともしないどっしりとした安定感が重要です。
木口のかんな掛けは大切!
木口は木の管がむき出しになっているところ。ノコギリや丸ノコで切ったままだとどうしてもザラザラしていて、
質が良くないですね。ザラザラしている上に管があるので、水をとても吸いやすいところでもあります。しっかりとかんなをあててあげることでDIYのクオリティを数段アップさせられるんですね。
かんなのメンテナンスの仕方
替え刃式の場合は、刃が切れやんできたと感じたら刃を交換しましょう。髭剃りと同じ要領です。台はときどき確認して、ペーパーで削る必要があります。水平になっているか、削る場所は鉋の刃の周りと、一番上の部分と下の部分を残して(水平にさせておく)、その間の部分を若干凹ませる感覚で削ります。こちらも全体が水平になるように調整する。基本はこれでOKです。実践の中でいろいろ試してみましょう。
かんなでこだわりの家具作りを送りましょう!
かんな掛けした木材のしっとりとした感じ、体感されたことはありますか? これは本当に素晴らしいものです。昨今は住宅もむき出しの木材は減りつつありますが、大工さんの精密な仕事の良いところは変わりません。出来ればそれを日々暮らしの中で味わいたい、そして家を立てたり、家具を買ったりする時は鉋の良さを求めてしまう、そういう魔力がかんな掛けにはあると思います。さあ、DIYからその価値を発見してみましょう!
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