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2017年10月04日更新

サンドペーパー/紙やすりの使い方!種類や番手の選び方も解説。

紙状のシートに研磨材を塗ったサンドペーパー(紙ヤスリ)。木・金属・ガラスなどをけずったり磨いたり、切断した木材のバリとりや塗装前の下地研磨などさまざまな場面で使われるDIYの基本アイテムです!今回はサンドペーパーの基礎知識をすべてご紹介いたします。

この記事の監修者

監修者 : 株式会社大都(DIY FACTORY)  makit(メキット)編集部

makit(メキット)編集部はDIYを通して暮らしやインテリアに特化したコンテンツをお届けします。道具の使い方のコツや、素敵なDIYのレシピ、上手な塗装のテクニックなど自分好みの暮らしを愉しむためのノウハウをお届けします。あなただけの雰囲気のある、世界にたった一つの住まいを一緒に作り上げていきましょう。

DIYに欠かせないサンドペーパー

blank ケバケバな木材をきれいにしたり、ペイントを削って古びた風合いを出したり、DIYのあちこちで活躍するサンドペーパー。とっても役立つアイテムなので、適切な使い方や選び方を知っておきたいですよね。

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サンドペーパーの用途

それではまずサンドペーパーの用途をご紹介します。実はとっても数が多くて、ざっくりまとめただけで 1.木材のバリ取り 2.塗装前の下地作り 3.刷毛跡の処理 4.エイジング加工 5.面取り加工 6.ウェット研磨 7.金属のサビ取り こんなにあるんです!それぞれ詳しく説明していきますね。  

1木材のバリ取り

blank 切断した木材やホームセンターで購入してきた無垢材は、バリや表面が毛羽立った状態にあります。それをサンドペーパーで磨いて滑らかな表面を作ることで、触れても木のトゲが刺さらない安全な状態へと加工します。  

2塗装前の下地作り

blank 木材にそのまま塗料を塗ると ・木材の凹凸がそのまま残る ・接着剤や手垢の付いている部分に塗料がつかない などの問題が起こりがちです。サンドペーパーで研磨して滑らかな表面を作ることで、仕上がりが大きく変わってきます。  

3刷毛跡の処理

blank 塗装で最もよく使われる刷毛ですが、使用する塗料や塗り方によって刷毛跡が残ってしまいます。そのままの状態も手作り感があって良いですが、滑らかな仕上がりにしたい場合には#400のサンドペーパーで磨くときれいに仕上がります。  

4エイジング加工

blank 経年劣化で塗装が剥げたような雰囲気のエイジング加工にはサンドペーパーが用いられます。塗料が乾いた後で、ゴシゴシとサンドペーパーで塗装を剥がしていくことで、リアリティのある仕上がりになります。木材の場合には角を中心に削って落としていくと良いです。  

5面取り加工

blank 面取り加工とは木材の角を丸く仕上げる加工方法。これには「トリマー」という電動工具を使うこともありますが、細かい部分ならサンドペーパーの方がおすすめです。  

6ウェット研磨

blank 塗料にワトコオイルなどのオイル系のものを使う場合に、2度塗りが乾いていない状態で#400のサンドペーパーを使って磨いていきます。これにより、オイルと木くずが混ざったペースト状のものが木材の凹みに入り込み、より滑らかな表面とツヤのある仕上がりにしてくれるのです。  

7金属のサビ取り

blank 金属のサビ取りにはディスクグラインダーを使うことがありますが、この機械は慣れるまではかなり危険な道具です。薄めのサビならサンドペーパーを使って削っていく方が安全といえます。  

サンドペーパーの使い方(木工編)

それではここからはサンドペーパーの基本的な使い方をご紹介します。今回はもっとも多い使用方法である「木材の研磨」を例にしますが、ほとんどの用途において基本は変わりません。  

1サンドペーパーをちぎる

blank まずは、必要な番手のサンドペーパーを欲しいサイズに手でちぎります。このときにハサミを使ってしまうと、刃が傷ついてしまうのでやめましょう。  

2あて材を使う

blank 当て板として、不要な木材にサンドペーパーを巻き付けて平坦な面を作ります。こうすることで木材のトゲが刺さるなどのケガ防止にもなります。 blank 他にも、テーブルにサンドペーパーを貼りつけて磨く方法もあります。  

3木口のバリをとる

blank いよいよ研磨、最初に木材の木口に当ててバリ取りをします。バリに逆らうように削ると、引っかかって余分な木材が欠けてしまうので方向には注意してください。丸く削るようなイメージで、サンドペーパーを動かしてバリを取ります。  

4木目にそってサンドペーパーを滑らせる

blank 次に木目に沿って、一定方向にサンドペーパーを当てていきます。木目に逆らってジグザグに動かしてしまうと余分な傷が付いてしまい、表面がむしろザラザラになってしまいます。#120での研磨が完了したら、同じように#240のサンドペーパーで研磨します。  

5木屑を拭き取る

blank 木くずをふき取って研磨完了です。好きな色に塗装をしてみてくださいね。  

サンドペーパーの番手と選び方

blank サンドペーパーの粗さやザラザラ具合の事を番手と呼び「#」と表記します。番手が40なら「#40」ということですね。番手は40〜2000まであって、数字が小さいほど目が粗く、大きいほど目が細かくなります。#40などは触ると痛いくらいザラザラです。 研磨では通常 ザラザラした粗い番手 → ツルツルした細かい番手 の順でサンドペーパー使っていきます。効率的に磨くには番手を1.5~2倍くらいで増やしていくのがおすすめ。例えば #100 → #200 → #400 というふうに磨いていきましょう。  

番手ごとの用途

blank 番手ごとの使い道を紹介します。あくまで目安なので参考程度に留めてください。どの番手を使うかは自分が何をDIYしたいかでその都度変わってきます。 #40~#100 荒目(あらめ) 荒材の加工や塗装をはがす作業の際に使用します。あえて材料の表面を荒くしたい場合にも使えます。 #120番~#240 中目(ちゅうめ) 凹凸した材料の加工や塗装前の下地としては荒目ですが、工作用などでは仕上げにも使われ用途がもっとも多い番手です。 #280~#400 細目(さいめ) 塗装前の下地調整に最適、塗装時のノリが良くなり、塗装がはがれにくくなります。塗装しなくても充分な滑らかさに仕上げることが出来ます。 #400~#800 極細目(ごくさいめ) 重ね塗りする前の下地調整には最適な粗さです。また刷毛跡を削ったり、ウェット研磨にも使われます。 #1000~#2000 超極細目(ちょうごくさいめ) 木工DIYではあまり使用する機会はないのですが、金属の汚れやサビ落としなどに使用します。金属をピカピカに仕上げる鏡仕上げに用いられる番手です。  

サンドペーパーの種類

サンドペーパーにはたくさんの種類があります。こちらもまとめると 1.サンドペーパー(非耐水性) 2.耐水サンドペーパー 3.布やすり 4.メッシュシート こんなにあるんですね。それぞれ説明します!  

1サンドペーパー(非耐水性)

blank 学校や一般家庭にもっとも普及しているサンドペーパーです。木工・ 工作・ホビーなど簡単な用途に最適です。  

2耐水サンドペーパー

blank 紙に耐水加工されているため水に濡れてもやぶれにくくなったサンドペーパーです。洗面、トイレ、バスなど濡れている場所やウエット研磨に使用します。  

3布やすり

blank 非耐水性のサンドペーパーよりも強度があり、やぶれにくいため主に電動サンダーに付けて使用します。手動で多くの木材をやすりがけする場合にも、やぶれにくい布やすりの方が効率的です。  

4メッシュシート

blank メッシュ構造のため目詰まりがしにくく空研ぎや水研ぎが可能になります。耐久性に優れて両面使用できるのですが、他のサンドペーパーと比べると高価ではあります。ポリネットシート、サンディングパッドの別名で販売されていることも。  

研磨作業を効率的に!合わせて使いたい道具

サンドペーパーはそのまま破って使うこともできます。しかし道具にサンドペーパーを取り付けて研磨作業を行うと、とても効率的。DIYをよくやる人へおすすめの道具を紹介します。  

ハンドサンダー

blank サンドペーパーでの研磨は力仕事で、ずっとやっていると指先がとても疲れてきます。そんなときこういったアイテムがあると作業効率や労力が全然違いますよ!使い方はサンドペーパーを挟むだけなのでとても簡単です。  

電動サンダー

blank 電動サンダーは大きく分けてオータービルサンダー、ランダムサンダー、マルチサンダーの3種類があります。オータビルサンダーには市販のサンドペーパーが使用できますが、ランダムサンダーとマルチサンダーには専用のサンドペーパーが必要になります。電動サンダーの使い方:研磨の必需品!サンダーの使い方・基礎知識
関連リンク ・研磨の必需品!サンダーの使い方・基礎知識
 

サンドペーパーは縁の下の力持ち的な存在

blank DIYでは切断した木材のバリとりや塗装前の下地研磨処理の作業になくてはならない重要な存在です。適切なサンドペーパーを使用してクオリティ高く仕上げましょう!

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