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2017年05月26日更新

ワンランク上のDIY!「相欠き」をいろんなやり方でやってみた。

木工で、ネジも釘も上手に使えるようになってきたら挑戦してみたいのが相欠き。2×4材など厚みのある木材を使っても、すっきりと収めることができます。DIYのステップアップを狙う、ライターのカローラがいろんなやり方で挑戦してみました。

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makit(メキット)編集部

相欠き(あいがき)ってなに?

blank 相欠きとは、材と材を接合させる時にどちらの材も半分づつ欠きとって合わせる仕口のことを言います。どういうやり方がやりやすいのか、道具を変えて3通りの方法で2×4材の相欠きを作って試した結果をレポートしてみたいと思います。

1丸ノコ+ノミ

DIYで使う切断系電動工具の中でも、丸ノコはとてもパワフルな工具です。「真っすぐ切る」「深さを一定に切る」という特徴を利用して相欠きの加工をします。 blank はじめに両端の印に沿って丸ノコで切っていきます。図のように刃の出を相欠きしたい深さに調節してください。刃の厚みに気をつけて印よりはみ出さないようにしましょう!このように刃が完全に材の中に埋もれるように加工する時は、キックバックが起こりやすいので注意してくださいね。 blank 次に切り込みの間を2~3mm間隔に丸ノコで切っていきます。この時、最初の切り込みからはみ出さなければ斜めになっても良いので、細かく切るようにしましょう。 blank 切り込みを入れた部分をカナヅチで叩いて折ります。 根元からパキパキと折れる感覚が気持ち良いです! blank 残った部分はこのようにノミで削り取ります。 ノミを立ててしまうと切り込みの深さ以上に削れてしまうので、ノミは水平にするとやりやすいです。 blank 丸ノコでの切り込みが細ければ、マイナスドライバーでも代用することができます。 丸ノコの切れ込みの深さまで削れたら出来上がり。 ポイントは、丸ノコで細かく切れ込みを入れること! 電動工具が使えるなら是非チャレンジしてみてください。
  • 使う道具の身近さ ★☆☆
  • 仕上がりの綺麗さ ★★★
  • 加工のしやすさ  ★★☆
  • 所要時間:2つ加工で10分

2ジグソー

DIY3種の神器の1つ、ジグソーを使って加工します。刃が小さく事故が少ないため、電動工具の中でも身近な道具といえます。 blank 印に沿って両端を真っ直ぐに切ります。ジグソーの刃は2×4材の厚みより長いものを使いましょう。この時も、刃の厚みに気をつけて印の内側を切るようにしてくださいね。 blank 次に、隅をめがけて斜めに切り取ります。 blank 空いた空間を利用して、徐々に回転させていき残った部分を切り取ります。 blank 仕上がりはこんな感じ。ジグソーの向きを変える時に隅の方が傷ついてしまいましたが、なかなか綺麗に加工することができました。
  • 使う道具の身近さ ★★☆
  • 仕上がりの綺麗さ ★★☆
  • 加工のしやすさ  ★★☆
  • 所要時間:2つ加工で10分

3ノコギリ+ペッカー

電動工具はなくてもノコギリは持っているという方も多いのではないでしょうか。ペッカーというのは曲線を切れるように細身になった小さいノコギリのことを言います。数百円から買うことができるので、これもDIYの身近な道具のひとつですね。 blank 先ほどと同じように印をつけた両端を、ノコギリで慎重に切っていきます。 丸ノコより刃の厚みは薄いですが、刃が印の内側になるように意識しましょう。 blank 次にペッカーの刃が入るほどの大きさの穴を、ドリルで開けて… blank なんと!割れてしまいました!木の繊維に沿ってパックリです。木工用ドリルは、喰いこむように穴を開けていくので木材に負担がかかります。今回ノコギリの切れ目があったので、そこから割れてしまったようです。 blank というわけで、先に穴を開けるとうまくいきました。 blank 最後に残った部分はペッカーで切り落とします。ですが、2×4材はペッカーで切るには少し分厚すぎたようです…なかなかいい汗をかきながら、なんとか切り取ることができました。 blank 仕上がりはこんな感じ。最初に丸い穴を開けるので、隅が残るのが気になりますね…材料が分厚いため、ペッカーでうまく落とすことが難しかったです。合板や1×4材など薄い材料であれば楽に加工することができそうですね。
  • 使う道具の身近さ ★★★
  • 仕上がりの綺麗さ ★☆☆
  • 加工のしやすさ  ★☆☆
  • 所要時間:2つ加工で20分

比べてみた結果

blank 電動工具はやはり便利!圧倒的に丸ノコで加工するのが早くてきれいに仕上がりました。事故に気をつけるのと音が大きいのが難点ですが、精度も出やすいのでおすすめです。

組み立ててみよう

木を組み合わせる時には「面取り」「木殺し」「当て木」がポイントになります。

1面取り

blank 組み合わせる部分の角をほんの少し落とすことを言います。わかるかわからないかほんの少しですが、組む時に木同士が擦れて割れるのを防いでくれます。サンドペーパーでも良いですし、カッターや彫刻刀などの小さい刃物でも大丈夫です。

2木殺し

blank 物騒な名前ですが、組む前にカナヅチで木を叩くことを言います。木を叩いて圧縮すると隙間が空いて組みやすくなります。組んだ後は、圧縮された木はだんだん元に戻るのでしっかりと組み合わさります。 相欠きの場合は、内側になる角を叩くようにします。カナヅチの後が残ったり、木が割れたりするほど強く叩かないでくださいね。

3当て木

blank きちんと印に沿って加工できればできるほど、組む時にはキツく感じます。 当て木をして木が傷つかないように、カナヅチで叩いて組みましょう。 釘を打つくらいの力で叩いても少しも進まない場合、もう少し木殺しをするか、紙やすりで相欠きの内側を削ったりして少しづつ広げて様子をみましょう。

完成!

blank 上面も下面もピッタリ揃えば完成です。ネジや釘を使わず、すっきりとした仕上がりになりますね。格子状の棚や、引き出しの仕切りなどに良いですね。

相欠きができればDIYの幅も広がる

blank 合板2枚を相欠きするだけで、ちょい置きに便利なマガジンラックができました。釘やネジを使わない加工をできるようになれば、もっといろんなことができるようになるので、ぜひ試してみてくださいね。

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