木材がだんだん反ってきて困った!という経験はないですか?木は生き物なので形が変わるのは当たり前ですが、木材の変形はDIYの困りものです。今回は反った木の戻し方と、反らせないための工夫を紹介します!
なんで木材は反ってしまうの?
木は乾燥すると縮み、水分を含むと膨張します。そして板材には表と裏があり、木だった頃に皮側にあったほうが表、中心部の芯側にあったほうが裏です。
木は新しい部分ほど密度が低いので多くの水分を吸収することができ、逆に乾燥するときは大量の水分を失います。そのため木表は木裏よりも膨張・収縮しやすくなるのです。
反った板材の多くは木表側に反っています。なぜなら木表は木裏より元から含んでいた水分が多いせいで、乾燥して縮む力が強くなってしまうからです。十分に乾燥させた後にカンナなどで成形すれば反りはなくなりますが、その木材が濡れたりすると、こんどは逆に膨張する力の差で木裏側に反ってしまいます。
反った木材への対処法
それでは実際に反ってしまった木材を平面にする方法を紹介しましょう。これらの方法である程度は形を整えることができます。
1片面を濡らしてから角材を取り付ける
反りを直して固定する方法です。刷毛などを使い、片面だけを濡らします。1時間ほど置いておくと濡らした面が膨張して一時的に板材は元どおりになるでしょう。
その形のうちに角材などをネジやホゾ組みで取り付け、固定します。
2クランプなどで一定期間固定する。
クランプなどを使って板材を固定し、そのまま置いておく方法です。完全に平面にはなりませんがある程度反りを直すことができます。
3カンナやサンダーで削る
最後に、ある意味一番確実な方法の紹介です。カンナやサンダーでいらない部分をトリミングし、まっすぐな木材を削り出しましょう。一回り小さくなってしまいますが、少なくとも乾燥によって反ることはもうありません。
反りにくい木材は?
そもそも反りが起きにくい木材を使えばいいのでは?ということで解説しましょう。一般的な木材で反りが起きにくいのは集成材です。小さな木材の集合体であるため、いろいろな方向に力が加わり、一方向には曲がりにくくなっているのです。
反りを防止する方法は?
反りをできるだけ少なくする方法は塗装、もしくは補強です。反りは水分の吸収や乾燥によって起きるので、塗装によってそれを防げば一定の効果が得られます。板材の裏に補強をすることも有効です。
反りに負けずにDIY!
木材全般、特に無垢材は多少なり反ってしまうものと考えましょう。しかし知恵と工夫で反りはある程度対処できるのです。手持ちの木材が反って困ったらこの記事を思い出してみてください。
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