2017年06月14日更新
「筋交い」といえば家など建造物の強度を高めるために必須の工法です。無くなると強度がガクッと落ちるので、DIY家具などを作る時でも筋交いは必須。今回はそんな筋交いの必要性や入れる方法を解説します!
家具や建物に斜めに入っている補強のことです。上の写真では斜めに打ち付けられた色の違う補強材が筋交いにあたります。もともとは補強材に限らず斜めに交わることを指す言葉で、縦横に走る「筋」を斜めに「交う」ように進むことを「筋交い」と言いました。
筋交いを作る方法はとても簡単です。とにかく三角を作るように意識しましょう。例えば上のような四角いものを作る際は斜めに補強を入れるのです。
こんな感じで補強材を入れると強度は格段に上がります。
では筋交いの有無で強度がどれだけ違うのか比較してみましょう。
まずはわかりやすいように、先ほど紹介した四角の接着をすべて両面テープにします。
そして筋交いなしで木材を押してみます。真上からの力にはけっこう耐えることができました。多少グラグラするものの壊れることはありません。
しかし横からの力を加えると……?
このようにあっけなく壊れてしまいました。
今度は筋交いありで同じように力を加えます。先ほどと同じように、真上からの力には耐えることができています。では横から力を加えると……?
なんと、さっきの3倍くらいの力(体感)を加えてもまだ壊れません!下の方を手で押さえなければ木材がスライドしていってしまうほどです。やはり筋交いは強度を向上させてくれるのですね。今回は両面テープのため、筋交いに対し押す方向の力だけで実験しましたが、ネジなどで留めれば引っ張る方向の力でも同じことが言えます。
椅子や棚やテーブルなどは重さに耐えなければならないため、強度がとても重要になります。DIYする際は筋交いという考え方を取り入れてデザインしてみてくださいね。
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