2019年10月04日更新

ワンランク上のDIY必須工具「丸ノコ」を一挙紹介!丸ノコ活用術

ホームセンターで買ってきた木材を家で加工したい!となった時、手鋸でのカットだとめちゃくちゃ大変ですよね…。 ジグソーでカットするにも本数が多いとやっぱり大変だし効率的にキレイになかなか切れない…。 そんな時、もし丸ノコがあれば自分でも楽に精度が高い加工ができちゃいます!こだわりDIYには必需品の電動丸ノコの特徴から種類、使い方の注意までまとめています。

【監修者】 芸術大学教員/DIYアドバイザー 野口 僚

この記事の監修者

徳島県の家具メーカーにて木製家具の製造に携わり、機械加工、仕上げ、組み立て、塗装など木工技術全般と家具製造ノウハウを培う。 その後、体験型DIYショップ「DIY FACTORY」 にて勤務。店頭ではお客様の相談に乗りつつ、一人一人に合ったのDIY用品を提案しつつ、同時にDIYレッスンの企画と講師をおこない、日本のDIY文化発展のために尽力する。 現在は大学のデザイン学部の助手として大学内工房に在中し、 学生に対しデザインやモノづくりの手法などを主に教えている。 プライベートではとりあえず自分でなんでも作ってみる精神で、家具から生活雑貨まで幅広く制作をしています。

監修記事一覧へ

丸ノコってどんな加工ができるの?丸ノコの特徴と得意なこと

   

■直線カット

丸ノコはチップソーと呼ばれる円状の刃が回転することで、木材を切断することができる電動工具です。
直線カットがとても得意で、正しく使うことで他の工具では難しい「材料を正確綺麗にまっすぐ」カットすることが簡単にできます。
逆に、材料の切断中にカーブすることはできず、曲線のカットはできません。

外側であれば、直線を多段階にカットすることである程度の曲線をつくることはできます。

■角度切り

丸ノコ本体のプレートを傾けたり、チップソー自体を傾けることで直角から45度までの角度切りも可能です。
(機種によってはさらに角度を傾けることができる機種もあります)

45°カットを駆使すれば額縁のような角組みができ、トリマーの面取り加工と合わせれば立派な額縁もDIYできます。

■溝切り加工

丸ノコはプレートからの刃の出具合を調節することで、直線の溝切り加工を楽にすることができます。
一度に切れる溝の幅はチップソーの刃厚で決まりますが、大体2mm〜3mm程度が一般的です。

溝切り加工を使って間にピッタリ板を挟んだり。

幅を広く加工すれば、手加工では難しい継ぎ手加工まで簡単にできます。

■切断面がとてもキレイ


(左が丸ノコ、右がジグソーで切断した木材)

丸ノコは他の切断工具に比べても圧倒的に切断面が綺麗で、加工後のやすりがけも最小限ですみます。

■精度が出しやすい

本体の振動が少なく、刃の回転も安定している丸ノコは精度が必要な加工にも適しています。
慣れれば1mm以下で精度を出してカットすることも難しくありません。

■効率的な加工ができる

切断能力が高い丸ノコは、木材をサクサク切ることができるので、スピーディーに木材をカットすることができます。
設定方法さえ慣れてしまえば、同じサイズの木材を効率よく量産することもできます。

■チップソーを変えれば色々な素材が切れる

丸ノコのチップソーは本体を販売しているメーカー以外も様々なメーカーが販売しており、
チップソーを変えることで木材だけでなく、薄い金属や樹脂などを切断することも可能です。
詳しい選び方は後述に記載しています。

キックバックに注意!

電動丸ノコを使う上で一番気をつけなければいけないのが「キックバック」です。

キックバックとは材料切断中に何らかの原因で回転する刃に圧力が加わった際に、反発力が発生することで、
回転中の本体や切断中の材料が跳ね返ってしまう現象です。

丸ノコの回転延長線上に立っていると、本体や材料が身体に当たってしまい重大な事故にも繋がってしまうため、
とくにハンド丸ノコはキックバックしてきた本体が飛んでこない位置に立つように心がけましょう。

■キックバック対策方法

・真っ直ぐ切る

曲線は切れないので曲がらないように意識し、丸ノコガイドを置いたりしましょう。
曲線を切りたい場合はジグソーを使用しましょう。

・切断後の材料が内側に折れて刃を押さえつけないように受け材を置く

・切断後の材料が外に落ちるようにする(いらない材料が落ちるように)

・刃の出しすぎに注意する

刃を出しすぎていると少しのカーブで圧力が大きくかかってしまうため、材料厚によって都度調整をしましょう。
刃の出具合は材料厚より3mm程度がいいでしょう。

丸ノコの種類と特徴

■ハンド丸ノコ

ハンド丸ノコは汎用性が高く、大きい板や持ち運びが困難なモノでもカットすることができます。
ハンド丸ノコにはコードタイプとバッテリータイプがあり、
コードタイプは安定したパワーで材料をカットすることができます。
バッテリータイプは充電が必要ですが、取り回しがよく、使用する場所を選ばないメリットがあります。

持ち運びがしやすいため色々な場所に持って行っての加工ができ、DIYerからプロまでよく使われます。
丸ノコの中では安価で入手しやすく、DIYでは最も一般的なタイプです。
ただしキックバックが起こった際に本体が自分に向かってくる危険性があるため注意が必要です。

・メリット
【汎用性が高い、安価、持ち運び可能】

・デメリット
【キックバック時の危険が高い、精度が出しにくい】

■卓上ミニ丸ノコ盤

卓上におけるタイプの丸ノコで小さなパーツを安全にカットすることが得意な丸ノコです。
比較的静かで家庭でも使いやすく、クラフト作業をされる方に最適です。

・メリット
【細かな加工が得意、静音、持ち運び可能】

・デメリット
【大きく厚い材の加工が不可】

■卓上丸ノコ

卓上や作業台の上で使用するタイプの丸ノコで、設置しやすく場所も大きくとりません。
角材などを効率よく安全にカットすることが得意です。

・メリット
【安全安定性が高い、効率的な加工が得意】

・デメリット
【幅の広い材の加工が不可、小さなパーツ加工ができない、溝切り不可、重い】

■卓上スライド丸ノコ

上記で紹介した丸ノコの上位互換です。使い方はほとんど同じですが、チップソーを下ろすだけでなく、
スライド機能があることにより更に幅の広い木材までカットが可能となりました。
汎用性、安全安定性、作業効率が高いため、がっつりDIYにチャレンジする方にはとてもオススメの丸ノコです。

反転させることで規定幅の倍の加工が可能です。

・メリット
【安全安定性が高い、効率的な加工が可能、ある程度広い材も加工可能】

・デメリット
【規定以上の幅は切れない、小さなパーツ加工ができない、重い】

■テーブル丸ノコ

大型ではありますが、板のカットが多い場合はテーブル丸ノコがオススメです。
安定感が高く角度切りや精度のある加工にもとても向いており、他の丸ノコでは難しい縦切りもできるため、
スペースがありDIYを本格的にしたい方にはオススメの一台です。
テーブル丸ノコにはハンド丸ノコを取り付けて使用する作業台タイプと、本体一体型があります。

・メリット
【大きな材を加工可能、安全安定性が高い、効率的な加工が可能】

・デメリット
【移動が困難、設置スペースが必要、高価】

チップソーの種類と特徴

■チップソーのサイズ

チップソーの直径は本体に適したサイズが決まっているので、説明書や本体に記載された刃の直径を確認した上で、チップソーを選びましょう。

■刃数

チップソーは一枚についている刃の数によって切断能力が変わります。
刃数が多いと仕上がり面はバリが少なく綺麗な仕上がりになります。が、切断感覚が重たくなるため、ゆっくり慎重にカットしましょう。
刃数が少ないと切断感覚が軽く、楽に切断をすることができますが、切断面が荒くなりやすいため注意が必要です。

■縦切り、横切り用の刃

DIYでは横切をする機会の方が多いですが、縦切り刃を取り付けることで、縦切りもスムーズに作業することができます。

■静音チップソー刃

リーザースリットを入れることで、切断時の音を小さくできる静音タイプのチップソーもあります。 騒音がきになる方は静音タイプの商品を選ぶと良いでしょう。

■色々な素材に適した刃

基本的には木材を切断するための工具である丸ノコですが、
チップソーを変えることで、軟鉄やアルミ、樹脂などの切断もできるようにます。

チップソーのメンテナンス

■刃の欠けに注意

ハンド丸ノコは置いた際に刃のチップが欠けるのを防止するために、安全カバーが降りた状態で置くようにするか、刃よりプレートが出ている状態にしておきましょう。

■チップソーの磨き方

刃物の先端に木屑やヤニが付いたまま放置すると切れ味が落ちてしまうため、
パーツクリーナーや脱脂スプレーで清掃をおこない、サビ予防のためにオイルをつけて保管をしましょう。

切れ味が悪くなってしまうとキックバッグの原因にもなるため、メンテナンスは欠かさず行いましょう。

 

まとめ

丸ノコは木工DIYの強い味方です。本格的にDIYを始める方には必需品となります。
今回紹介した様々な丸ノコの特徴を理解して、自分の作業にピッタリの丸ノコを見つけましょう。
丸ノコは使えるようになると一気にDIYが楽しくなる工具です。正しく使い安全にワンランク上のDIYにチャレンジしてみましょう!

 
 

人気記事ランキング