2019年12月10日更新
木材の穴あけに使用しているドリルビットはどのようなものでしょうか。ほとんどの人が木材用とかかれたビットを使用したり、ホームセンターで低価格の海外製品を使っていると思います。ドリルビットなんてどれも同じ、ではありません。作業性や仕上がりが格段と違います。木材の穴あけをするなら知らないと損です。そんなドリルビット「竹用ビット」の特徴と竹用ビットでつくる照明ランプ「竹あかり」のつくり方を紹介します。
監修者 : 株式会社スターエム 林 剛史
株式会社スターエムは、各種木工ドリル、機械用ドリル、超硬カーボン用ドリル、オーダーメイド品の製造を主としこだわりの1本をみなさまにお届けしています。同社営業を担当し、趣味はアウトドアでキャンプが大好きで、入社後、自社製品を使用しているうちにDIYにも興味を持つようになりDIYアドバイザー資格も取得しました。どうぞよろしくお願いします。
目次
株式会社スターエムがきれいな穴をあけれるよう自社で製品を一から加工し、刃付け職人が1本ずつ手作業で刃付けしているこだわりのドリルビットです。竹用ドリルという製品名ですが、曲面でバリが出やすい竹にもきれいに穴あけができることからネーミングされています。木材や竹だけじゃなく、アクリルや塩ビ、硬質ゴムといった幅広い素材にもきれい穴あけができます。サイズも3mm~21mmまでと豊富に揃っています。
一般的な木工ドリルは先端がネジ状で自動的に木材に食い込みネジの回転力を利用して穴をあける。竹用ドリルの先端は鋭く尖り、使い手の力加減に応じて木材に食い込み、推力を加えた分だけ材を切削する。らせん状の木工ドリルとは形状が全く違い、左右対称のW刃となります。
左右対称のW刃採用で硬い木材もスーッと切り込み、きれいな穴があきます。穴の内側を触ってもツルツルです。また、インパクトドライバーで穴あけした時、通常のドリルビットは木材にすんなり入りづらいのでバリバリと打撃が加わりますが、竹用ビットの場合は切れ味がよいので打撃をかけず穴あけができます。(左:一般のドリルビット、右:竹用ビット)
押す力の加減に応じて押した分だけビットが進むので、穴の深さをコントロールしやすい。自分の手で深さの調整が可能でお好みの深さで止められるためダボ用の穴あけとしても最適です。ビット先端のネジも食い込まないので逆回転(もしくは正回転)させずにそのまま穴からビットが抜けます。(左:一般のドリルビット、右:竹用ビット)
板材の層になっている合板の穴あけはどうしてもバリっとめくれ合板が割れてしまうことが多く、バリやワレ防止のため当て板をしたりと何かと面倒ですが、竹用ビットならそのまま穴あけしてもめくれずきれいな穴があきます。(左:一般のドリルビット、右:竹用ビット)
縦の割れが入りやすい竹は通常のドリルビットで穴あけするとスパっと割れてしまいますが、竹用ビットなら難なくきれいな穴があきます。曲線であっても全く問題ありません。
通常の木工ドリルだと割れる
竹用ドリルだと割れずにスッときれいに穴があく
刃先が鋭いため木材や竹以外に、DIYでも使うアクリル、塩ビ、硬質ゴムなども気持ちいぐらいスムーズにきれいな穴があきます。
竹材にデザイン模様や絵などの大小さまざまなサイズで穴をあけてつくる、幻想的な照明で人気の「竹あかり」の作り方を紹介します。
竹以外にも上の写真のように板材を4枚、囲い合わせても素敵です。
1)竹あかりのデザイン模様を準備する。
メーカー(スターエム)サイトからデザインのダウンロードが可能です。(4種類)
2)竹にデザイン紙をはりつける。
マスキングテープがあれば先に仮留めしていた方がやりやすいです。梱包テープでデザイン紙をはりつけます。全体的に隙間のないようにはってください。デザイン紙を使わない場合は直接竹に描いてもいいです。
3)竹用ドリルで穴をあけていく
竹が動かないようにしっかり固定する。(固定台のようなものがあれば便利です)竹用ドリルは一番小さい4.5mmから穴あけすることをおすすめします。
4)デザイン紙をとって完成
すべての穴あけが終わったら貼っていたデザイン紙をとり、切り屑きれいにとれば完成です。
間接照明に使えるのでリビングから寝室、トイレや玄関など好きな場所に置けます。
通常のドリルビットは先端のネジが木材に食い込んでいるので木材をしっかりクランプで固定しないと材が回転し危険ですが、竹用ドリルは鋭角な先端なので食い込まず手で押さえて穴あけも可能なんです。作業性から切れ味、仕上がりの美しさまで完璧な竹ドリルを使わないという選択肢はないですね。竹用ビットを知ってしまうと普通のドリルビットに戻れません。実際にスターエムへ工場見学しこだわった木工ドリルの製造を目の当たりにしたので自信をもっておすすめする製品です。
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