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2020年10月19日更新

ウールカーペットの知られざる魅力5選|おすすめのDIYカーペット

皆さんはカーペットに対してどのようなイメージを持っていますか?冬は暖かいけど夏は暑そう?掃除が大変?実はそれ、勘違いです!今回はカーペットの知られざる魅力の説明と、おすすめのDIYカーペットをご紹介します。

この記事の監修者

監修者 : 株式会社大都(DIY FACTORY)  makit(メキット)編集部

makit(メキット)編集部はDIYを通して暮らしやインテリアに特化したコンテンツをお届けします。道具の使い方のコツや、素敵なDIYのレシピ、上手な塗装のテクニックなど自分好みの暮らしを愉しむためのノウハウをお届けします。あなただけの雰囲気のある、世界にたった一つの住まいを一緒に作り上げていきましょう。

ウールカーペットとは?

カーペットを使用素材で大きく分けると2種類あります。一つが、合成繊維であるナイロンやアクリルなどを使用したもの。もう一つが、天然素材を使用したものです。ウールカーペットは後者で、文字通り羊毛から作られたカーペットのことを指します。

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ウール素材のカーペットは、“ウールの七不思議”といわれているように、吸音性、染色性、吸湿性、汚れにくく汚れを落としやすさ、難燃性、クッション性、保温性に優れた性能をもっているのが特徴です。

ウールカーペットの魅力

その1:調湿効果で一年中続く心地よさ

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リビングでごろんと横になってくつろぐ生活ってとても心地いいですよね。中でもウール素材のカーペットは心地よさが段違いです。硬いフローリングや化学繊維のカーペットとは違い、とても肌触りがよく、一年中裸足で歩きたくなるほどです。冬に暖かい分、夏は暑いのではと思われがちですが、ウールカーペットの調湿効果のおかげで、梅雨や夏の時期でもベタつかず、サラサラとしていて快適に過ごすことができます。ウール素材の調湿効果は、「天然のエアコン」と言われるほどで、冬場は結露を少なくすることができます。

その2:子供やお年寄りも安心!カーペットの高い安全性

家庭内での不慮の事故による死者数は、2017年で14,671人。この数字は交通事故死の約4倍です。そのうち、転倒や転落は死者数の2割を占め、なかでも「同一平面上でのすべりやつまずき」が約半数を占めています。

家庭内事故の発生場所については居室が最も多くなっており、居室の安全性の見直しが迫られています。

■滑りにくさ

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安全性は床材のもっとも重要な機能のひとつです。高齢者や妊婦、小さな子供がいる家庭では特に、滑りにくいかどうか、転倒したときの衝撃が少ないかどうか、を考えて床材を選ぶ必要があります。

転倒には、つまずく場合とすべる場合とがありますが、すべった場合は仰向けに倒れて頭部を強打することが多いので、とくに危険です。

東京工業大学の小野研究室が設定している床材の滑りやすさを示す「すべり指数」は次の通りです。(※数値が低いほど滑りにくく安全性が高い。)

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木質フローリングが41なのに対して、カーペットは20で半分以下となっています。また、床面が水でぬれた場合、木質フローリングは69%滑りやすくなる一方、カーペットはわずか8%に抑えられています。カーペットは水に濡れてもすべりにくい床材であるのに対して、フローリングなどの床材はもともとすべりやすい上に、水に濡れるとその危険性がさらに増すというわけです。

■転倒時の衝撃

すべりにくい床であればあるほど転びにくいですが、当然すべりにくい床の上でも転倒することがあります。そこで、転倒しても安全な床材なのかどうかということが気になります。

日本カーペット工業組合が、各種床材の転倒時の衝撃力を調べたデータがあります。JIS(日本工業規格)に定められている「転倒衝突時の床のかたさの試験法」に基づいたものです。(数値が低いほど転倒時の衝撃が弱く安全性が高い。)

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カーペットと塩ビタイルや木質フローリングなどの硬質床材を比べたとき、カーペットの方がはるかに転倒時の衝撃が弱く安全性が高い床材であることが確認できました。また、アンダーフェルトを併用することでさらに衝撃を抑えられることが分かりました。

■食器が割れにくい

日本カーペット工業組合は、床材の上から湯呑み茶碗を落下させるという、とてもわかりやすい方式の器物破損実験もしています。

その結果、塩ビタイルの上では、わずか40cmの高さから落としただけでも茶碗10個のうち9個が割れて、残る1個にもひびが入った。一方、カーペットは240cmの高さから落下させても割れたり、ひびがはいった茶碗はひとつもありませんでした。

その3:高い防音性で騒音対策になる

近年、フローリングを採用する家が増えるにしたがって、騒音トラブルが社会問題化しています。特に集合住宅では、上からの音と思っていても実際は隣上から発生している騒音だった、というケースもあり大きなトラブルへ発展してしまう危険性があります。

静かな生活環境を作るには、屋外の音を遮断するほかに、室内で発生する音を小さくし、その音が隣室に伝わらないように工夫する必要があります。防音性能の優れた床材は周囲の住人だけでなく自身のストレスも軽減してくれます。

■騒音の発生を抑える力

無響室内でタッピングマシンを用いて床材をトントンと叩き、各種床材ごとに発生した音の大きさを測定したデータがあります。カーペットを叩いた時の音の大きさは塩ビタイルや木質フローリングを叩いた時に比べて10~15dB(デシベル=音の大きさの単位)も小さいことが判明しました。

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通常、音が10dB大きくなると、人間の耳には2倍の大きさに感じます。つまり、この10~15dBという差は大きなもので、硬質系の床材からカーペットに替えると床面で発生する音の大きさが半分以下に激減し、とても静かになるということです。

■騒音を遮断する力

建物の2階床面(コンクリート)上に置いた各種の床材をタッピングマシンで叩き、その音を階下の騒音計で測定。コンクリート床を直接叩いた時に比べ、各床材を敷設した場合に階下に響く音がそれぞれどれだけ緩和されるかを調べた実験があります。

それによると、木質フローリングや塩ビタイルなどの硬質床材の場合、10円硬貨を落とす音や素足音すら聞こえてしまいます。上階の生活行為がよくわかり、うるさいと感じるレベルです。

一方、カーペットであれば、スプーンを落とした時の音がかすかに聞こえるレベルで、上階の生活行為が多少意識される程度です。アンダーフェルトとカーペットを併用することで、上階の生活音はまず聞こえなくなります。

その4:ハウスダスト対策で健康的

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ハウスダストは衣服や寝具類から発生するものが多いです。細かいものでは、一度空中に舞い上がると約8時間浮遊し続けます。床上の30cmは特にハウスダストが多く、赤ちゃんがいる家庭では何か対策を考えなければなりません。またホコリにはアレルギー症状を引き起こす要因となる病原菌なども含まれます。

しかし、ホコリを減らすことは現実的ではありません。ホコリを吸い込まないように、できる限り舞い上がる量を少なくすることが、快適で健康な暮らしへの第一歩となります。

フローリングや塩ビタイルなどの硬質床材は、ホコリが舞い上がりやすい素材です。一方、カーペットには毛があるのでホコリがくっつき、舞い上がるのを抑えてくれます。

日本カーペット工業組合が、歩行を想定したハウスダストの舞い上がり量を、カーペットとフローリングで比較しています。それによると、カーペットでの舞い上がり量はフローリングの10分の1ほどでした。瞬間的には最大20分の1という結果もでました。

その5:汚れが付きにくく落ちやすい!意外なウールの撥水性

「カーペットって、食べ物や飲み物をこぼしちゃうとシミが出来ちゃうんじゃないの?」飲み物をカーペットやラグにこぼして目立つシミを作ってしまった。そんな経験がある方は大勢いると思います。

しかし、ウールカーペットであれば心配いりません。実は、ウールには加工なしに撥水機能が備わっていて、ウール自体に元来油分が含まれています。ウールは羊の毛です。あたり前ですが、野生の羊は雨の日も屋外で過ごしています。もし羊の毛に吸水効果があったとしたら、雨の日は体が重たくて動けなくなってしまうでしょう。

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もし冷たい飲み物や醤油をこぼしてしまっても、写真のように表面に浮くのですぐには染み込みません。こぼした後にすぐに吸水性のいいキッチンペーパーなどで優しく吸い取ってあげればほぼ残りません。※ゴシゴシこすってはいけません。

もし、少しの間放置してしまった場合は、以下の手順でメンテナンスしましょう。

 1. 水分が残っていればキッチンペーパーなどでできるだけ吸い取る

 2. 80度くらいのお湯を用意して中性洗剤を数滴加える

 3. 歯ブラシに洗剤液をつけて汚れた部分をたたく

 4. キッチンペーパーで水分を取る

汚れが取れにくい場合はこれを数回繰り返します。大切なのは100%取りきることを目指さないことです。うっすら残った跡は遊び毛として掃除とともに段々綺麗になっていきます。

遊び毛とは、カーペットから出る毛ぼこりのようなものです。カーペットの汚れやほこりが遊び毛として内部から表面に排出されるので、日常の掃除機がけだけでカーペットの美観と清潔さを保つことができます。高級ブティックやホテルのカーペットが土足で使用する場所でも綺麗に保たれているのは、この遊び毛のおかげです。

ウール100%!おすすめのDIYカーペット”WOOL TILE”

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ここまで、ウールカーペットの魅力を見ていきました。ここからは、おすすめのDIYカーペット「WOOLTILE」をご紹介します。

WOOLTILEは誰もが簡単に床をつくれるDIYカーペットです。並べて置くだけでラグになり、床一面を敷き詰めるのにも難しい工具は不要。好きな色柄を並べて自分好みの空間をつくることができる新しい床材です。

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50㎝×50㎝の正方形のタイルカーペット。シンプルなデザインと落ち着いた色味で、どんなインテリアにもマッチします。

WOOLTILEをおすすめする理由

①ウール100%だから

一般的なタイルカーペットは化学繊維であるナイロンが主流です。一方、WOOLTILEは天然繊維であるウール100%のタイルカーペットです。先ほど魅力を紹介した通りウールは機能性がとても高く、安全性や防音、調湿作用による快適さの面でおすすめできます。

②導入が簡単

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裏面には滑り止めが付いているので置くだけで設置完了です。キッチンマットや玄関のホールにスペースをつくるなど、ラグとして部分的に使うことも可能です。

「部屋の形にあわせて敷きこめるの?」

カッターナイフと定規さえあれば、部屋の形にあわせてカットし、一面に敷き込むことも可能です。WOOLTILEは部屋を傷つけることなく設置できるので、原状回復が必要な賃貸住宅の模様替えにも使えるDIYカーペットです。誰もが自分らしい床を簡単につくり上げ、DIYを楽しむことができます。

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③幅広いカスタマイズ性

床材の色やデザインは空間の見え方を大きく左右します。WOOLTILEはタイルを組み合わせることで様々な表現が可能です。

タイルの色はカーキ、モカ、アイボリー、ダークブラウン、マスタード、グレー、ベージュ、ネイビーの8種類。

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柄は、無地1種とラインが入った柄3種があります。

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これらを自由自在に組み合わせることで、自分好みの部屋の雰囲気を作ることが出来ます。

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販売元である堀田カーペットのホームページでは、このタイルの組み合わせをインターネット上でシミュレーションすることができるようになっています。購入する前に一度試してイメージを膨らませてみるのがいいかもしれません。

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関連リンク
カーペットインターネット上でシミュレーション

WOOLTILEの購入ページはこちら
DIYカーペットWOOLTILE


販売元の堀田カーペットのホームページでは、カーペット工場のオンライン工場見学ができます。大きなタイルから型抜きで作るのではなく、タイルを一枚ずつ作るこだわりなどが紹介されています。

【WEB工場見学】世界で唯一の織機を使ったWOOLTILEのものづくり

HOTTA CARPET / CONCEPT MOVIE from HOTTACARPET on Vimeo.

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