2021年01月12日更新
DIYに欠かせない材料の木材は水に弱いという特性がありますよね。水がかかってしまうと染み込んでしまったり、汚れがついたら拭いてもなかなかとれなくて困ったという声をよく聞きます。そんな時は木材の仕上げにウレタンニスを塗る事で木材がコーティングされて保護力がアップします。今回はそんな便利なウレタンニスの塗り方のコツと色見本を紹介をします。
監修者 : 株式会社大都(DIY FACTORY) makit(メキット)編集部
makit(メキット)編集部はDIYを通して暮らしやインテリアに特化したコンテンツをお届けします。道具の使い方のコツや、素敵なDIYのレシピ、上手な塗装のテクニックなど自分好みの暮らしを愉しむためのノウハウをお届けします。あなただけの雰囲気のある、世界にたった一つの住まいを一緒に作り上げていきましょう。
目次
水性ウレタンニスは木材の表面をウレタン樹脂でコーティングをすることができる塗料です。
色が入っている場合は塗装することで保護と同時に色をつけることができるので、木材の見た目に変化を持たせ美しく仕上げることができます。ホームセンターで「水性ニス」と「水性ウレタンニス」という商品が並んでいますが、名前は似ていても使用されている樹脂が違います。「水性ウレタンニス」の方がニスの硬さが固いため、家具や食器などにも適しています。
油性ウレタンニスは油性のため耐久性が高く、雨の当たらない半屋外などでの使用もできる商品です。匂いが強いので屋内での使用には換気などの注意が必要です。また塗料を薄めたり、刷毛を洗う際にはペイントうすめ液が必要となります。
水性のため匂いが少なく、とても扱いやすいDIY向きの保護塗料です。乾燥後は硬い塗膜ができるので、強度があり家具や床などへの実用的な使い方も可能です。
カラーはつやあり、つや消し合わせて全16種類!お好みのカラーで塗装と保護ができます。下地の木目が透けるため、木の色によって仕上がりの色は多少変わります。同じ製品シリーズ同士なら色を混ぜてお好みの色に仕上げることもできますよ。
乾燥時間は20℃の部屋で約90分程度です。
2回塗りで塗れる面積
(130ml)畳0.9枚分
(300ml)畳2枚分
(0.7L)畳5枚分
※塗る木材の染み込み具合によって変わります。
日常的に使うテーブルには汚れがつきやすく、水のシミや醤油シミなど気になりますよね。ウレタン塗料で塗装することにより汚れに強くなり強度も上がります、特にテーブルへの塗装がおすすめです。
左が塗装なし、右がウレタン塗装をした板です。
水を垂らしてみます。
拭取ってみると左はシミになっていますが、右は全くシミになっていません。
色付きの水を垂らしてみます。
左は色が入ってしまってますが、右は色も付いていません。
汚れ防止にテーブルに水性ウレタンニスを塗るのは効果抜群ですね!
ワシンの水性ウレタンニスは食品衛生法適合なので、木製の食器やお子様のおもちゃにも安心してつかうことができます!安心安全でお家の木製品のメンテナンスにも最適です。
きれいに塗るためのちょっとしたポイントもご紹介します。
木材に塗る時はまず汚れを拭き取り240番程度のヤスリで木目方向にそってやすりがけをします。やすりがけをしっかりとすることで全体に均一に塗装することができ、ムラのない美しい仕上がりになります。ツヤ感を強く出したい時は400番などもっと細かいヤスリで仕上げてもグッドです。
容器の蓋がしっかり閉まっていることを確認したら、よく塗料を振りましょう。容器の中に入っているビー玉(玉)が動き、中の塗料を混ぜ合わせます。色入りのニスは特によく混ぜないとムラの原因になるのでしっかり混ぜましょう。
塗料をカップに移します。ワシンのニスはカップがついているので、別途塗料カップを用意する必要がありません。ちょっとした嬉しいポイントですね。
カップに移したらハケを使って塗っていきます。ワシンの水性ニス用ハケは液切れがしにくく塗料持ちがよいので効率的に作業ができます。また、毛部分はとても柔らかくニスの天敵であるハケ目も出にくい作りになっているので、水性系のニスを塗る時には名前の通り最適なおすすめのハケです。
着色が一緒にできるカラーニスは厚く塗りすぎると塗料の多いところだけ色が濃くなってしまい、ムラになりやすいです。キレイな仕上げにするためには薄く塗り重ねていくことが大切なポイントです!十分に乾燥させてから塗り重ねてくださいね。
塗料の塗り感覚が重たく塗りにくい時は水道水でほんの少し薄めてあげることで塗り心地が軽くなって薄塗りがしやすくなりますが、薄めすぎるとニスの性能が衰えますので少しづつ希釈してください。
塗る前はハケに塗料がつきすぎないようにカップのフチでしっかりと塗料を落としましょう。
木材に塗装をする時は木目方向にハケを動かします。ハケは鉛筆のように持ち、左右交互に塗料を伸ばしながら塗り広げます。あまり刷毛を動かさないのもポイントです。
木目に逆らって塗ると写真のように木目に逆らった線が目立ってしまい、ムラのある仕上がりになってしまいます。
左が木目に逆らって塗装、右が木目方向に塗装した木材です。塗装線が目立ってしまいますね。
塗装はできるだけ木口(木の切断面)から塗りましょう。木口は塗料の吸い込みが激しいので色が濃くなりやすく、後に塗ると染み込んだ塗料が側面に染みのように出てくることがあります。
○右が木口を先に塗った木材
×左が木口を後に塗った木材
ニスは一度塗っただけでは平らな面になりにくいので、一度塗りした塗料がしっかりと乾燥したら400番程度の細かい紙やすりで優しく研磨します。その後、二度塗りをしてあげることで美しい仕上がりになります。手で確認しながらザラ付きがなくなるまで工程を繰り返してください。
水性ウレタンニスは水道水で道具を洗うことができるので、家庭での使い勝手がとてもいいです。
水道水でハケを揉むように洗ってあげます。
食器用などの中性洗剤や石鹸を使えばさらにきれいに洗えます。
乾かす時は刷毛の部分を上向きにして乾かしてあげることで刷毛の先端が固まりにくいです。水で戻せばまた使うことができます。
白地のスツールを好みのカラーのニスで仕上げてみました。
まずは均一にニスを塗装するためにサンダーを使ってやすりがけをします。すでに塗装してあるものは下地に何が塗ってあることが重要ですので軽く研磨して塗装してもニスには相性があり、相性が合わないときれいに仕上がらない可能性もあります。なにが塗装されているか不明な時は完全に研磨して落とすか、見えないところで塗装をし確認して頂くことをおすすめします。
椅子などを塗る時はまずは目立たない裏側から塗ります。こうすることでムラや意図しない塗り重ねが出てしまっても目立ちません。
次に側面や脚の外側などを塗ります。
最後に椅子の座面の塗装をします。一番見える面を最後に塗ることで色の調節をしやすく、塗料のはみ出しなども目立たなく美しく仕上げることができます。
今回は壁やテーブルのカラーに合わせエボニーを3度塗りをしました。カラーニスは手軽なリメイクにも最適な塗料です。
SPFの1×4材(左)と白太部分の杉材(右)に各カラーを2度塗りしました。通常のタイプは光沢のある仕上がりになり、つや消しタイプは木材の質感が残るマットな仕上がりになります。
つや消しクリヤー
透明クリヤー
けやき
つや消しけやき
チーク
つや消しチーク
オールナット
つや消しオールナット
エボニー
つや消しエボニー
ローズ
つや消しローズ
マホガニー
つや消しマホガニー
ブラック
つや消しブラック
水性ウレタンニスは匂いも少なく家庭でも使いやすく、木材でDIYしたものの仕上げや家で使っている木製品のメンテナンスやイメージチェンジにも使用できます。保護力があるウレタンニス仕上げはDIYの強い味方なのでとてもおすすめの塗料です。是非木材に塗って長く美しく使ってください。
※この記事はニスと塗料の専門メーカー和信ペイント株式会社との共同PR企画です。
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