2021年03月26日更新
「手すり」と聞くと、階段や玄関、トイレなど動作の補助として設置されている木製の手すりをイメージしますが、nimone(ニモネ)はこんなにも多様なアレンジ方法、使い方があるのかと驚くマルチバーのような商品です。今回はそのnimone(ニモネ)無塗装タイプのDIYアイデアをご紹介します。
監修者 : 株式会社大都(DIY FACTORY) makit(メキット)編集部
makit(メキット)編集部はDIYを通して暮らしやインテリアに特化したコンテンツをお届けします。道具の使い方のコツや、素敵なDIYのレシピ、上手な塗装のテクニックなど自分好みの暮らしを愉しむためのノウハウをお届けします。あなただけの雰囲気のある、世界にたった一つの住まいを一緒に作り上げていきましょう。
目次
温かみのある天然木で作られたインテリア雑貨のようなデザインが魅力の、グッドデザイン賞を受賞した手すり。「転ばないために。あぶないから。」そんな理由で設置する手すりから、「我が家にぴったり。ここに欲しい。」そう思える手すりに、というコンセプトのもと、多様な使い方を叶えたデザインでご家族みんなの安全・快適なくらしを支えてくれる存在です。
樹脂や金属でできた角ばった手すりを多く見かけますが、nimone(ニモネ)は天然木を使用し、丸みを帯びた形をしているのでほっと心が和みます。 業者さんにお願いしないと難しいのかな。と思う手すりの取り付けですが、nimone(ニモネ)ならネジの取り付けが可能な場所であれば簡単にご自身で行えます。
ネジを隠すようにキャップがついているのもポイントです。隠す役割だけでなく、デザインのワンポイントになる作りになっています。
nimone(ニモネ)の取り付け方法や使用例についてはこちら
「 手すりが暮らしを支える?日常に少しの変化をつくる木製手すりnimone(ニモネ)の収納術!」
今回は、前回の記事の中でも紹介した無塗装のnimone(ニモネ)に、おすすめの塗装方法を5パターンご紹介します。大きな家具と違い、手元のみで作業できるので小さなお子様とのDIYにぴったりです。実際に4歳児といっしょに塗装を行い、それぞれの感想も聞いてみました。
使用したもの
・ペーパーステイン(チーク)
まずは、道具も準備も不要の最強にお手軽な塗装方法からご紹介します。
日本初のおしぼり塗料、ペーパーステイン。
紙に染み込んだステインを木の表面を撫でるようにして塗るだけ!拭き取り作業も要りません。
使いきりで、塗り終わったらそのままポイっとお片付け。
手袋も同梱されているので、テーブルや床が汚れないように養生のみ済ませたらすぐに作業開始できます。
【感想】
塗りやすい!ウェットティッシュみたいだから曲がってるところも塗るのかんたん!すぐ終わった!
塗装に不慣れな子どもでも、すぐに終わった、と感じるほどあっという間にできちゃいます。
DIYしてみたいけど必要なものを揃える準備も面倒だなぁという方に是非お試しいただきたい方法です。今回使用したチークの他に、ウォルナット、メープルのカラーがあります。
キャップは塗装をせず、カラーの違いを楽しめるようなデザインにしました。このようにキャップだけ無塗装のままにしてみたり、違うカラーで塗ってみたり、アレンジを自由に考えられるのもnimone(ニモネ)の楽しみの一つです。
使用したもの
・オールドウッドワックス(ジャコビーン)
・綿100%の布
次におすすめしたいのはテレビでも度々使用されている人気のワックス、オールドウッドワックス。 天然素材ミツロウなので安心安全、木材の着色だけでなく保護もしてくれる頼もしい存在です。カラーバリエーションは全11色と豊富なので、ご自宅の建具や家具の色に合わせて選べます。缶を開けると黒い塊なので初めて見ると驚くかもしれませんが、ウエスに少し付けて木に塗り込んでいくとすぐに馴染んで、天然木のような色合いになります。
【感想】
ティッシュの(ペーパーステイン)と似てる感じ!布で拭いたらスーって伸びてく。真っ黒になるかと思ったらちょうどいい黒っぽい茶色!布で色塗れるんだね!
今回はウエスとして販売されているものを使用しましたが、家にある綿100%の布で塗れるので着なくなったTシャツなどを使って塗装を行えば、購入するものはワックスひと缶でOK。
色を付けるだけでなく、保護もしたい方にイチオシの塗装です。
使用したもの
・ミルクペイント(トリトンブルー)
・刷毛
・紙皿(塗料カップとして使用)
ここではじめて刷毛を使う塗料の登場です。といっても、こちらもとっても簡単。
ミルク原料を使用した天然由来の水性塗料ミルクペイントは、安全性に優れ、環境にも優しい塗料です。匂いも少なく、さらに皮膚やお洋服に付いてしまっても手洗いで落ちるので、お子様とのDIYに最適です。26色もあるカラー展開は、どれもやわらかい色調で、鮮やかなカラーでもインテリアに違和感なく馴染んでくれます。
【感想】
かわいい色!木がブルーになるのすごい!かわいーい!あれ?触ってもつかない!もう乾いてる!乾くの早すぎー!
晴れた日の休日、塗ってみた感想を聞いている数分の間にすでに触っても手に付かなくなっている驚きの速乾力。乾燥後は耐水性になります。
クリーミーな質感で伸びがいいので、刷毛に慣れていない方にも安心してご使用いただけます。
美しいマットな仕上がりは、子ども部屋にも映えそうですね。
使用したもの
・ソリッドカラー(ブラウン)
・パリパリベース
・バターミルクペイント(ホワイト)
・メラミンスポンジ
・刷毛
・紙皿(塗料カップとして使用)
インテリア好きの皆様は、使い込んだアンティーク材に憧れる方も多いと思います。
パリパリ、ザラザラ、ボコボコ、エイジング塗装が簡単にできる塗料もたくさん販売されています。
お家の中に、そんな憧れのアンティーク材のようなnimone(ニモネ)をプラスするのはどうでしょうか。
まずメラミンスポンジを使ってソリッドカラーを塗っていきます。 ポンポンと叩くように全体に色をのせてからゴシゴシ擦って塗り込んでいくと、綺麗に満遍なく色が広がります。
次にパリパリベースを塗ります。
透明のとろっとした液体なので、一見すると塗ったところがわかりにくいかもしれません。その場合は陽や照明を当てて傾けてみてください。塗った箇所はテカテカと艶があるのですぐに判別できます。
塗ってから3〜5分ほど乾燥させます。テカテカした部分が少しマットになってきたら頃合いです。完全に乾いてしまうと割れなくなってしまうので、じっと観察しながらタイミングを待ちましょう。
いよいよクラッキングです。
世界中から自然の顔料を取り寄せて使用した、環境や健康への配慮の深い水性塗料バターミルクペイントをふわっと優しいタッチで塗っていきます。
刷毛を押し付けて強く塗るとパリパリベースが刷毛に付いて取れてしまうので、力を抜いてサーっと塗るのがコツ。じわじわと割れてくる様子をドキドキしながら眺めるのは、大人も子どもも心踊る瞬間です。
【感想】
いっぱい塗るのあって大変かなーと思ったけど楽しい!透明なのになんで塗るのー?って思ったけどパリパリってなった!すごい楽しかった!もう一回やりたい!
多少の塗り残し、塗りムラがあっても大丈夫。「使い込んだアンティーク風塗装」なので、綺麗に塗る必要はありません。器用じゃない、几帳面じゃない、そんな私に塗装できるかな、なんて心配な方は、アバウトな塗り方で風合いを出せるエイジング塗装にチャレンジしてみてください。
「あっ!パリパリしてきた!あっ!ここも割れてきた!わーどんどん割れてきた!」
大盛り上がりのパリパリ塗装は、ご家族でのDIYをますます楽しいものにしてくれそうです。パリパリっと徐々に割れてくる様子にみんなで釘付けになりますよ。
使用したもの
・コンクリートエフェクトペイント
ベース:セメントグレイ、重ねた色:ダークグレイ
・刷毛
・メラミンスポンジ
・紙皿(塗料カップとして使用)
・水
最後にご紹介するのは、塗るだけでコンクリート風になる塗料コンクリートエフェクトです。
無機質でクールなインテリアの代名詞といえば、コンクリートですよね。
木材を簡単にコンクリートのように見せられるこの塗装方法は、ベースを塗る作業と、スポンジをランダムにポンポンと叩きつける作業なので、親子で、ご兄弟で、分担して楽しめます。4歳よりもっと小さなお子様のいらっしゃるご家族にもおすすめです。
最初にグレーのベースを塗ります。綺麗なコンクリート色です。
ベースが乾いたら、メラミンスポンジを使ってダークグレイでコンクリートらしいもやもやの模様を付けていきます。通常5倍の水で薄めて使用しますが、今回は水をたっぷり含ませてから絞ったメラミンスポンジで行いました。
【感想】
ポンポンするのおもしろい!スタンプみたい!いっぱい付け過ぎたら最初に塗った色(ベース色)が見えなくなるけど、どこがいいかなーって考えながら塗ると楽しい。きれいに塗らなくていいからかんたん!
木材をコンクリート風にするのって難しくないの?と思っている方が多いようですが、手順も少なく刷毛で塗るのは下地のみ。エイジング塗装と同様、ランダムな塗り方が向いた方法なので粗く、雑に行っても立派なコンクリート風に仕上がります。
以上、手軽な方法からご家族で賑やかに楽しめる方法まで、おすすめの5つの塗装方法をご紹介しました。
※今回の手順の中にはありませんが、塗装前は必ずサンドペーパーでやすりがけを行ってください。
取り付けもドライバー1本あればできる簡単な作業なので、塗装が済んだら早速お部屋に設置して暮らしの支えにしてみましょう。
手すり、という言葉では収まらないほど幅広いデザインを生み出し、様々な用途で使用できるnimone(ニモネ)。 「手すりらしくないから、私らしく使える。」 無塗装の手すりnimone(ニモネ)をお好みの塗装で染め、自分だけのnimone(ニモネ)を作ってみてはいかがですか。
※この記事はマツ六株式会社との共同PR企画です。
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