2019年07月19日更新
カフェみたいなおしゃれな塗り壁の部屋って憧れますよね。でも、自分にもできるのかな?という方も多いのでは。そんな方にぴったりなのが生クリーム感覚で塗れる「ひとりで塗れるもん」という壁塗り材。伸びがよくて初心者でも使いやすいんです!その塗り方をご紹介します。
監修者 : 株式会社オンザウォール 代表取締役 村上 哲之介
1973年神奈川県生まれ。都留文科大学文学部卒業。教員の夢を簡単に諦め、1996年から静岡のハウスメーカーに12年間勤務し、ある程度の建築知識を学ぶ。今度は海外生活のあこがれを諦めきれず、ワーキングホリデーも使えない34歳の2015年から単身ニュージーランドに渡ったが、想像を超えるブラック企業に3年勤め、出来婚をいいことに帰国。帰国後お世話になっていた元上司の会社で就職リハビリ中に、株主のいざこざから二人とも理不尽に追い出され、やむなく起業。海外生活時代の友人関係を巧みに利用し建材の製造を始めるも、資金不足から海外での製造輸入販売をファブレス企業として吹聴しながらなんとかここまでしのいでいる。気がつくと国内販売パートナーは50社を越え、ノリで出した一般向け天然塗り壁材「ひとりで塗れるもん」が大方の予想を外して人気となり、今後どうしようかと試案中である。
目次
名前の通り一人でも簡単に塗れる、軽くて柔らかい天然素材系の壁塗り材です。まるで生クリームを塗る感覚で楽しい!と、女性DIYerの注目を集めています。
厳密には蔵の壁に塗られているような漆喰ではありませんが、従来の漆喰よりも塗りやすさや安全性はもちろん仕上がりもグレードアップした内装用の漆喰です。
漆喰は「消石灰」という石灰石を焼いたものが主成分。調質効果や耐火性、消臭性があるうえに強アルカリ性のためカビにも強い!
珪藻土は、魚のえさになるような「植物性プランクトン(藻)」の化石でできており、漆喰同様に調質や消臭効果があります。
ひとりで塗れるもんは自然素材系の材料で、調質効果や耐火性・消臭性はもちろんのこと、弱アルカリ性です。強アルカリ性の漆喰は素手で触ると手が荒れてしまいますがひとりで塗れるもんは弱アルカリ性なので素手で触れても問題ありません。
また、漆喰や珪藻土は水で練ることから始めなければなりませんが、ひとりで塗れるもんなら練り作業不要で容器をあけた瞬間にすぐ塗れるから本当に楽ちんなんです♪
1道具をそろえよう
・ひとりで塗れるもん
・コテ(塗る道具)
・コテ受け(塗り材を載せておくと便利)
・ひしゃく(容器から塗り材を取り出すため)
・ゴム手袋(手に触れても問題はないですが念のため)
・マスカーテープ(床や家具が汚れないように)
・マスキングテープ(施工する壁としない壁の間に貼る)
・きりふき(施工中に材料が少し硬いと感じたら使う)
・ぞうきん(コテをふいたり、汚れたところをふく)
それぞれ代用品でもOK!例えば、コテ受け台ならちり取りでも充分です。ひしゃくは使わなくなったお玉でも大丈夫です。
ちなみに、コテは大きい平面や早く塗りたい場合は四角型。柱やコンセント周りは剣型がおすすめ。しなるくらいの厚みのものが塗りやすく、専用コテ「魔法のコテだもん」だと軽くて女性やお子様も簡単の施工できますよ♪もし専用コテ以外のコテをご使用の場合はステンレスの厚さ0.3~0.4mm程がいいです。
2塗る前に壁の素材を確認しよう
壁の素材に注意。ベニヤや土壁はアクや気泡を抑えるために灰汁止めシーラーを塗りましょう。灰汁止めシーラーは刷毛やローラーで用法用量に従って塗布します。
3マスカーテープ、マスキングテープで養生
マスカーテープ:床と家具類を養生しましょう。
マスキングテープ:壁にぴったり沿わせて養生すると、壁塗り材を塗って固まった後にはがせなくなってしまうので、1mmほど隙間をあけて貼りましょう。
4塗りましょう!
人差し指と中指で金具を挟むようにしてコテを持ちましょう。
コテ受け台に乗せる量はパンケーキくらいが目安。乗せすぎると重くなる上に、一度にたくさん塗りすぎると均等に伸ばすのが難しいです。
コテ受けを壁に当てながら壁塗り材を塗りつけていきます。
コテは同じ向きで手首を固定して平行に動かします。塗る厚みは1~2mm。乾き始めて伸びが悪くなったらきりふきで湿らせると滑らかに戻ります。
塗ろうとしている範囲の四隅から内側に向かって塗りつけていきます。これを壁全体に繰り返していきましょう。
コテをしならせながら進行方向を少し浮かせて壁に押し付けるように塗りましょう。
コテを立てすぎると壁塗り材をこそいでしまうことになるので、立てすぎないように注意してください。
また、コテについた材が固まると、塗る面に傷がついてしまうので濡れぞうきんでマメに拭きましょう。
塗り終わった「ひとりで塗れるもん」は容器のふちに残った材料をかき集め、落し蓋をするようにラップ等で覆い、空気が直接触れないようにして保管します。
日陰の涼しいところで保管し、製造年月日より1年以内に使うようにしましょう。捨てるときは残った材料を乾燥させたりセメントで固めてから不燃ごみで出しましょう。
部屋の四隅は壁塗り材用の「角コテ」を使うと、平らに均せます。
1ひとりで塗れるもんは一度塗りでOK!
漆喰や珪藻土だと二度塗りが必要になりますが、ひとりで塗れるもんは一度塗りでOKだから楽ちん♪
2表面乾燥は3時間程度、完全乾燥は1日
はやくて嬉しい!週末にあっという間にできちゃいそうですね。
3部屋の広さに合わせて購入できる!
4kg缶:3~4m2(小さな壁一面分くらい??)
11kg缶:10~11m2(洗面所・トイレの壁4面くらいの広さ)
22kg缶:20~22m2(4.5~5畳一間の壁4面ほどの広さ)
※塗る厚さによって異なります。
4全部で12色のカラー展開
部屋の一面だけアクセントカラーにするのもかわいいですね。
難しいと思われがちな壁塗りDIYですが、「ひとりで塗れるもん」なら上記の手順やポイントをおさえておけば初めてでも塗ることができます。水で練る手間がなく、伸びが良いので初心者や女性でも塗りやすくおすすめ!ぜひカフェみたいなお部屋を実現してくださいね。
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