マキタ、日立、リョービ、ボッシュ、ブラック&デッカー、SK11のメーカー6社が出している、DIY向けインパクトドライバーから1つ選び、トルク、ネジ締め能力、重さ、持ちやすさ、特色などをメーカー別でまとめてみました。また、実際に使用した感想も書いているので、インパクトドライバー選びの参考にしてみてください。
インパクトドライバーとは?
インパクトドライバーとはネジをとめたり穴を空けたりすることができる電動工具。回転しつつ打撃の力を加えるので、硬い素材にもネジ締めや穴あけをすることができます。
インパクトドライバーのメリット
インパクトドライバーの利点はなんと言っても
回転に打撃を加えた強力な締め付け。これによって
- 硬い木材でも穴あけやネジ打ち込みができる
- ドリルドライバーよりもネジの頭がつぶれにくい
といったことが可能になっています。
他にも、ドリルドライバーにも言えることですが
- ビットを交換すれば様々な用途に使える
- 手動よりも圧倒的な作業スピードで仕事ができる
といったことも挙げられます。
先端ドリルビットは種類が豊富
インパクトドライバーは先端に取り付けるビットを交換すれば、多種多様な工程に対応することができます。穴あけやネジしめはもちろん、金属を磨いたりサビを落としたり、ドライバーの種類によっては丸ノコが取り付けられるものも。この工具があるだけでDIYの幅がかなり広がります。
インパクトドライバーとドリルドライバーの違い
よく間違ってしまう工具に「ドリルドライバー」というものがあります。違いをざっくり説明すると、インパクトドライバーが「回転+打撃」の力を使うのに対し、ドリルドライバーは「回転のみ」の力を使うということ。他にも異なる部分はありますが、DIYにおいてはこのポイントを押さえておけば大丈夫でしょう。詳しく知りたい方は下記の記事を参照してくださいね。
商品スペックの見方
各商品の説明の前に、スペックを表す仕様部分について簡単な説明をしておきます。購入の際、まずはこの3つをチェックしましょう
1トルク(N.m)
ビスを締め付け、回すための力。最大トルク数が大きいほど締め付ける力が強い。
2ネジ締め能力
最適な締付ができるコーススレッド(木材接合用ネジ)の長さなどの目安。
3バッテリー
リチウムイオンやニカドの2種類。Ah(アンペアアワー)はバッテリーの容量です。容量が大きいほど、長い時間使えます。
「電動ドライバーのバッテリーの違い。リチウムイオン電池とニカド電池の特徴」の記事はこちら
各商品についての解説
それではいよいよ各メーカーのインパクトドライバーについてまとめていきます。紹介するのは「マキタ」「日立」「リョービ」「ボッシュ」「ブラック&デッカー」「SK11」の6社!
マキタ TD090DWSPW(10.8V)
モデルの特色
大工職人に人気のマキタが、バッテリー容量を小さくしてDIY向けにだしたインパクトドライバー。同じバッテリーを使用しているマキタの丸のこやジグソーなどにも取付け可能なので、電動工具本体を購入すればバッテリーを使い回しできます。
- トルク(N.m)・・・90N・m(強度★★★☆☆)
- ネジ締め能力・・・コーススレッド22~90mm(締付能力★★★★☆)
- バッテリー・・・リチウムイオン(1.3Ah)(連続使用★★★☆☆)
- バッテリー・・・リチウムイオン(1.3Ah)(連続使用★★★☆☆)
- 重量・・・0.92kg(軽さ★★★★★)
- 持ちやすさ(★★★☆☆)
- 市場価格・・・10,600円
実際に使用した感想
小ぶりなボディで重量も一番軽いため、狭い場所などにも使いやすいです。しかしハンドルが太めなので手の小さい方には少し持ちにくいでしょう。作業場所を照らしてくれるLEDライトは、トリガーを離した後も数秒は点灯しているために、暗くて見えにくいところでの作業もしやすいと思います。予備のバッテリーは必要はなく、ハードなDIYをしない方や女性の方におすすめです。
日立 FWH10DAL-2LCSK(10.8V)
モデルの特色・
国内電動工具メーカーのDIY向け10.8Vクラスでは最大のトルク数のため、インパクトドライバーの大きさと重さが同じぐらいの10.8Vの中でもっとも締付力が強い。
- トルク(N.m)・・・108N・m(強度★★★☆☆)
- ネジ締め能力・・・コーススレッド22~90mm(締付能力★★★★☆)
- バッテリー・・・リチウムイオン(1.3Ah)(連続使用★★★☆☆)
- 重量・・・1kg(軽さ★★★★★)
- 持ちやすさ(★★★★★)
- 市場価格・・・14,795円
実際に使用した感想
思ったより小さいことに驚きました。マキタやSK11より少し重いのに、持った時の重さは一番軽いと感じました。また、ハンドルが細いので非常に持ちやすく、今回紹介した中では一番手にフィットし締付が楽なので、ぜひ女性におすすめしたいです。同じ10.8Vのマキタ、SK11よりも締付パワーが強いため、ビス(ねじ)打ち込みが若干早いです。予備のバッテリーもついていて、充電時間が25分と一番最短なので、長い時間作業しやすいインパクトドライバーです。
リョービ BID-1260(12V)
モデルの特色
ネジ締め速度を高速と低速で切り替えができて、作業に合わせた締付ができます。大電流と大きいパワーがあるニカド電池搭載。
- トルク(N.m)・・・(高速)130N・m 、(低速) 75N・m (強度★★★★☆)
- ネジ締め能力・・・コーススレッド22~90mm(締付能力★★★★☆)
- バッテリー・・・ニカド(1.3Ah)(連続使用★★★☆☆)
- 重量・・・1.6kg(軽さ★★★☆☆)
- 持ちやすさ(★★★☆☆)
- 市場価格・・・10,800円
実際に使用した感想
低速、高速と回転の切り替えができるので、締付時の押さえる力が弱く、回転が速すぎてビス(ねじ)からビットが外れてしまう方にはおすすめです。低速にしておけば、トリガーの調整せず思い切り引いて作業ができます。ただ、紹介した中では一番重いのが難点ですが、その分安定したビス締付ができます。予備のバッテリーが付属していても低価格のため、価格重視の方にもおすすめです。
ボッシュ PDR 18LI(18V)
モデルの特色
ネジバッテリーの寿命を延ばすために、過放電、過電流、過充電、オーバーヒートの状況を監視し、バッテリーへの負荷を軽減する、ボッシュ電子セル保護システム(ECP機能)が搭載されています。
- トルク(N.m)・・・130N・m (強度★★★★★)
- ネジ締め能力・・・コーススレッド最大125mmまで(締付能力★★★★★)
- バッテリー・・・リチウムイオン(1.5Ah)(連続使用★★★★★)
- 重量・・・1.25kg(軽さ★★★☆☆)
- 持ちやすさ(★★★★★)
- 市場価格・・・15,800円
実際に使用した感想
職人が使う18Vという大きなパワーなのに、ボディの小ささに驚きです。ハンドルも細くて握りやすく、トリガーもハンドルに近いので持ちやすいです。ヘッドの先端が上を向いていて、締付するときにボディが前のめりになるので押さえる力が入りやすく、壁などの垂直になっている場所のビス(ねじ)止めがとても楽です。バッテリー容量も大きく、予備のバッテリーもあるので、長い時間の作業やウッドデッキなどハードなDIYをしたい方におすすめです。
ブラック&デッカー BPCI18(18V)
モデルの特色
プロ用でも使われる18Vで、トルク数が大きいハイパワーのインパクトドライバーだけど、反動の少ないブラック&デッカー独自のソフトインパクトでDIYユーザーにも使いやすくなっています。
- トルク(N.m)・・・155N・m (強度★★★★★)
- ネジ締め能力・・・コーススレッド最大125mmまで(締付能力★★★★★)
- バッテリー・・・リチウムイオン(1.5Ah)(連続使用★★★★★)
- 重量・・・1.4kg(軽さ★★★☆☆)
- 持ちやすさ(★★★★★)
- 市場価格・・・15,800円
実際に使用した感想
紹介した中ではビス(ねじ)の締付パワーが一番大きくて、バッテリーの予備があり容量もボッシュと同じく大きいので、長い時間の作業やハードなDIYをしたい方におすすめです。LEDライトがとても明るいので、暗い場所での作業にも向いています。ハンドルも細く、ヘッドとバッテリーの重さのバランスがいいので持ちやすい。ヘッド部分には強力な磁石がついていて、数本のビスを置けたりしてちょっと便利でした。
ブラックアンドデッカー(Black + Decker)
SK11 SID-108V-13LIS(10.8V)
モデルの特色
人間工学に基づいて操作性や作業性を重視してつくられたデザイン。バッテリーが低温、高温、低電圧になった場合にLEDランプ表示され、過充電、過放電、過電流から機体を保護する安全設計もされています。
- トルク(N.m)・・・90Nm (強度★★★☆☆)
- ネジ締め能力・・・コーススレッド~90mm長(締付能力★★★★☆)
- バッテリー・・・リチウムイオン(1.3Ah(連続使用★★★☆☆)
- 重量・・・0.97kg(軽さ★★★☆☆)
- 持ちやすさ(★★★☆☆)
- 市場価格・・・9,786円
実際に使用した感想
マキタ同様のコンパクトな形状ではあるが、マキタより少々重く感じました。ビス(ねじ)締付時に回転の衝撃で若干ヘッド部分がブレたりもするが、10,000円以下で手に入るので、価格重視を優先するなら気にならないです。丸味のあるフォルムに愛嬌を感じますね。
DIYを共にする大切な相棒です
インパクトドライバーのパワーや使う手軽さ、価格などメーカーによってそれぞれですが、DIYをする上で一番重要としている部分と、各メーカーモデルの特色を知り、自分のDIYにあったインパクトドライバーを選ぶことで、更にDIYライフが楽しくなります。ぜひ、お気に入りのメーカーを見つけてください!
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