2019年02月21日更新
ウッドバーニングとは木や皮革を焦がして模様を付けていくアレンジ方法。最近では低価格なツールも登場し、挑戦しやすくなってきました。今回はウッドバーニングの手順やコツなどをお伝えします。さあ、ウッドバーニングの世界へ足を踏み入れてみてください!
目次
ウッドバーニングとは電熱ペンを使って素材を焦がして模様を描く技法のこと。彫刻のように素材そのものを加工する方法なので、独特な質感が生まれるDIYテクニックです。何ともいっても魅力は焦げた色味! ナチュラルテイストな仕上がりで、好きな文字やデザインを描くことができます。
木製の雑貨類はもちろん、家の巾木やドアのような木の建具、家具にも焼き付けが可能です。100円ショップの小物やコルクのコースターなどもリメイクできますよ。トレーシングペーパーで柄を写してからウッドバーニングで焼き付けていけば失敗も少ないです。
皮製品にも焼き付け可能です。既製品をリメイクすれば世界で一つのオリジナルアイテムとなります。 いつも身に付けているちょっとした小物にデザインを足せたらとても素敵ですよね。
ウッドバーニングをするなら「電熱ペン」というツールがおすすめです。電子工作に使う「はんだごて」でもできますが、電熱ペンはウッドバーニング用にできているので「絵を描きやすい」「安全性が高い」といった点から、とても使いやすい道具です。今回の記事では「白光 マイペン」を使用します。マイペンは温度を調節できる機能が付いているものもあり、また、まるでペンで描くように焼き付けられるので初心者でも扱いやすいです。
それではウッドバーニングの手順と注意すべきポイントを見ていきましょう。
木材によって焼き付けやすさが変わるので、慣れないうちは木を選びましょう。木目や節が少なく木肌が白い木材がおすすめです。シナ材は値段も手ごろで材質もなめらかで◎。ほかにはメイプル(楓)、チェリー(桜)、イチョウ(銀杏)などがいいですね。あまりにも柔らかく木目の多い木材は描いてるときにペンが引っかかってしまいガタガタになりやすいです。
選ぶ基準は
・木肌、木の表面が白く
・木目や節目が少なく
・ある程度の硬さがある
という感じです。それでも慣れてくると、表面がガタガタした木材でも描けるようになりますよ!
ウッドバーニングする木材に好みのデザインを鉛筆で下書きします。難しい模様や絵の場合はチャコシートやトレーシングペーパーを使って木材に写し取れば簡単です。
電熱ペンの電源を入れ、ペン先を熱しましょう。およそ1分ほどで加熱は完了です。赤いランプが点灯していなくても温度が上昇していますので絶対にペン先には触れないようにしましょう。火傷には十分気をつけてください。
下書きに沿って木材を焦がしていきます。まっすぐの線を引く場合は金属の定規を使ってください。
ポイント:一定の力で焼き付けよう
ウッドバーニングが上手な人は圧力をコントロールして一定のスピードでペン先を動かします。圧力を強めると焼き付けが強くなって色が濃くなり、よわめると薄くなってしまうからです。まずはいらない木材の端材を使って、力を一定に入れられるように練習してみましょう。ゆっくり描いて、最後はすっと引くのがコツです。
オリジナルのテーブルが完成です。全面に焼き付けしてもいいですし、今回のようにワンポイントでも素敵です。もっと小さくロゴマークのように焼き付けてもおしゃれですね! 今回の200mm×150mmサイズの焼付けは3時間程で出来上がりました。集中出来てとても楽しい時間でした。
ペン先の種類はたくさんありますが、今回使ったペン先は2種類です。
1mm幅の線が描けて点描、線描を描くのに最適なペン先。1mm幅というのは万能ですので、電熱ペン購入の際にはセットになっていることがほとんどです。
平たいペンの先端を使って幅広い線を描くことができます。今回はこのペン先で塗りつぶしをしました。力の入れ具合を一定にすることが難しいため、長い線だと帯状のムラができてしまいます。側面を使えば細い線を描くことも可能。二本目にはこちらをおすすめします。
*マイペン・マイペンアルファのレンタルおよび指導
白光株式会社http://www.hakko.com/japan/index.html
日本ウッドバーニング協会 http://www.woodburning.jp/index.html
*メヘンディ柄の焼付け
メヘンディ(ヘナ)アーティスト Kurikiyo Design & Art 和田清香さん
ペイントとはまた違う良さがあるウッドバーニング。高級感と手作り感を兼ね備えた仕上がりになるのでとても愛着がわきます。決して難しくないので気軽にチャレンジしてみては?
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