2017年04月19日更新
ネジって、気付けば半端に余って工具箱の底にゴロゴロしがちですよね。 そんなあり合わせのネジを使った時って、微妙に長さが合わない。 ちょっと長い、ちょっと短い…そんな時の簡単な対処法をご紹介します!
留める木材に対して約2.5倍~3倍の長さのネジが必要です。例えば25ミリの板を打つ場合だと75ミリ程のネジで打たないと、しっかりとした強度を保てないんです。
しかし、手持ちのネジがこれより長すぎて突き抜けてしまったり、短すぎて取れてしまいそうになることがよくあります。そんな時の対処法をご紹介します!
ネジの先端がちょっと木材を突き抜けてしまった!こんな時の対処法です。
使うのはニッパーです!
ニッパーで突き抜けた部分をパチン!切った先は尖っていて危険なのでやすり掛けをしましょう。
布やすりを使ってみました。#150では刃が立たず、#40でうまく滑らかにすることができました。木材を傷つけてしまわないよう、ネジの先だけを引っ掛けるようにして磨きましょう。
ねじが飛び出たまま(右)と比べると、ニッパーでカットしてやすり掛けをするだけで平らになっていますね。
今回は切り口が綺麗になるようにと思いニッパーを使用しましたが、力がかなり必要でした。刃が欠けてしまうこともありますので、釘きりなど金属を切るのに向いた道具を使うのをおすすめします。
木材を傷つけず、突き抜けさせたくない時はネジを切ってから締める方法もあります。
ネジを切るときは、ネジ山に沿って斜めにする断面が綺麗になります。 切った時にネジ山が潰れてしまうと、木材にネジが入っていきませんので注意してくださいね。
ネジを切る前に木材の3分の1程度ネジを入れて下穴にネジ山を作っておくと良いでしょう。 この時ネジをすべて入れてしまうと、本番に締める時に緩くなってしまうので注意してください。
木材の厚みが足りないのなら、増やしてみましょう!ネジが突き抜けてしまう部分が多い場合、厚みが充分な当て木をすると強度も維持できます。
当て木をする時は、ボンドで留めるかしっかりとクランプで押さえるようにしましょう。木材と当て木が密着していないと、材が回転したりしてケガにつながる恐れがあります。
ネジが短い時は「座彫り(木材を掘り下げて埋め込むための穴をあける)」をしてみましょう。
普通にネジを締めても下の木材に届かない場合(写真左)、ネジの必要長さ(打ち付ける板の2.5~3倍)を考慮して座彫りをすることで短いネジも使うことができます。座彫りすると強度が落ちるので深さは木材の厚みの半分まで(写真右)にするようにしましょう。
方法は、ネジ頭が入る直径のドリルで穴をあけます。次に、下穴錐で下穴をあけてネジを締めます。ドリルであけた穴にダボ埋めすると、ネジ頭も隠れて綺麗な仕上がりになりますね!
いかがでしたでしょうか。無駄なくネジが使えると気分もハッピーですよね!でも、人が乗ったり重たい物を載せたりする時には、安全のために必ず材料にあった長さのネジを使うようにしてくださいね。
まだデータがありません。