2017年05月08日更新
木材に穴を開けるときに使う木工用穴あけドリル。木工DIYなら必ずと言っていいほど登場する工具ですが、ずっと使ってきて切れ味が悪くなったということも多いのはないでしょうか?メンテナンスや補修も立派なDIY!ということで今回はドリルビットの研ぎ方やメンテの方法をご紹介します。
ドリルは刃物なので、使い続けていると切れなくなってしまいます。切れなくなる主な要因としては、刃が鈍る・刃が欠ける・刃が錆びるなどが挙げられます
ではまずドリルの構造を説明します。構造が理解できるとメンテナンス方法も簡単にわかります。木工用の穴あけドリルには大きく分けて2つの刃があり「ケガキ刃」「スクイ刃」と呼ばれています。
「ケガキ刃」は木材に穴の輪郭になる溝を掘ることで断面をきれいにしてくれる刃。「スクイ刃」は木材を削りとってくれる刃のことです。この2つがよく切れるとケバ立ちの少ないきれいな穴を開けることができます。
それではドリルビットの基本的な研ぎ方をご紹介します。 まず写真のような金属用のやすりを用意してください。
スクイ刃を研ぐときは写真のように刃の裏からヤスリを当て、刃を鋭くしていきます。製品にもよりますが、スクイ刃の角度はおおむね水平に対して45度を目安にしてください。
ケガキ刃の研ぎ方も基本は同じです。裏側からヤスリを当て、鈍った刃を鋭くしていきます。2つとも十分鋭くなったら研ぎは完了です。
切れ味が落ちた理由が錆びなら、サビおとしをするのが先決です。一般的な金物と同じように、サビ取りクリーナーや金ブラシを使って錆びをなくしましょう。
ドリルビットは使用頻度が高いため軽く木屑を落としたくらいで保管しがちですが、理想を言えば常に錆び防止スプレーなどでメンテナンスをするのがベストです。少なくともしばらく使う予定がないのならしっかりキレイにしておきましょう。
ドリルビットは高いものではないので買い換えてしまうことも多いかもしれませんが、手入れを重ねると工具にも愛着が湧いてくることもあります。愛用のツールを使えばDIYが今よりもっと楽しくなるはず!道具を長く使ってDIYを楽しみましょう。
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