2017年06月27日更新
ホームセンターなどで簡単に購入できる塩ビパイプ。塗装すれば鉄っぽい見映えになることはご存知ですか?アイアン仕上げの専用塗料もありますが、普通の塗料でも充分サビ鉄な仕上がりになるんです。今回は塩ビパイプのサビ鉄塗装の基本をご紹介します。
目次
今回は小さめの看板スタンドを作ってみます。必要な材料は以下の通り。まずは塩ビパイプから。
塩ビパイプに関しては自分の作りたいものに応じてその都度変わってきます。
そしてサビ鉄っぽい塗装をするための塗料はこちら。すべてターナーのミルクペイントです。
基本的に「鉄っぽい色」+「サビっぽい色」の組み合わせがオススメです。鉄色は一色でもいいですが、サビ色は何色かを混ぜたほうがそれっぽくなります。
では塩ビをカットします。塩ビパイプ専用の工具もありますが、ノコギリでも切断には問題無しです。
20センチのパイプを5本、30センチのパイプを2本切り出しました。本当は20センチのパイプは3本で足りるのですが、念のために切っておきました。
塩ビにそのまま塗装をするとうまく塗料がくっついてくれません。そこでプライマーという密着力を高める下地処理剤を先に塗っておきます。
まず下地となる色を塗ります。本物の鉄で言えば錆びが浮き出る前の色ということですね。今回はシンプルにインクブラックを使いました。
次にサビ色となる塗料を塗っていきます。まずいくつかの塗料をざっくり混ぜ合わせましょう。ここで使ったのはヘンプベージュ、ビンテージワイン、ディキシーブルーです。混ぜ過ぎないほうがランダムに色がのってサビ感が強くなります。
そしてその塗料を少しだけスポンジにとります。
そのままでは量が多いので、紙や布に押し付けて余分な塗料を落とします。
塩ビにポンポンとスポンジを押すように塗装していきます。塗料をある程度乗せてから横へ伸ばすように塗っていくとサビっぽくなるのでおすすめ。適当にやるくらいが自然のサビ感を強めるのて気負わずガシガシやりましょう。
塗装が終わるとこんな感じになります。かなり鉄っぽくなってきましたね。
では各部品をつなげましょう。まず写真のようにチーズ2個とエルボ4個、20センチのパイプ2本を接続します。
そして同じようにエルボ2個、20センチのパイプ1本、30センチのパイプ2本をつなげます。
接着剤は一般的な多用途のもので大丈夫です。
このままではつなぎ目部分でサビが途切れて不自然なので、ポンポンと修正をします。ちなみに今回は塗装してから接続しましたが、接続してから塗装しても工程として問題はありません。しかし若干塗装が乾きにくくはなるでしょう。
サビ鉄風の塗装は以上で完成です。もうパッと見て塩ビパイプだとは思いませんね。
使用方法の例として看板をつけてみます。看板は合板に黒板塗装をして制作しました。
扉の前に置けば見た目はもう鉄製の看板スタンドですね。ちなみに屋外で使用する場合はここからさらにツヤ消しニスなどでコーティングすることをおすすめします。
塩ビは入手が簡単な上に加工も容易。塗装すれば様々な質感を表現できる便利な素材です。アイアン塗装専用の塗料は便利ですが、通常の塗料なら自由に色味を調整できるので、あなたの好きなサビ感を作ってみるのも面白いでしょう。
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