2019年02月08日更新
賃貸でも貼れて床を変えられるスゴイやつ!それがクッションフロアです。今回はそのクッションフロアの性質や特徴、貼り方から必要な道具までまるまるっとご紹介します。
目次
クッションフロアとは、塩化ビニール樹脂を原料とするクッション性 のあるシート状床材です。CFと表記されることもあります。厚みは1.8mm~4.5mmで幅はおよそ1800mmがほとんど。お手入れがしやすく、 貼り替えの手軽さから店舗や住宅など幅広く使用されています。
表面に強化加工が施され美しさが比較的長持ちする傷に強いタイプや、消臭剤が練りこまれ気になる臭いを化学反応によって消してくれる消臭効果タイプ、厚みが3mm以上あり衝撃音や生活音を軽減してくれる遮音タイプなど様々な種類があります。
他の床材に比べると値段が安く、デザインやカラーが豊富なので手軽に部屋のイメージチェンジができるのがメリットです。クッション性が高いため足 腰が疲れにくく、耐水性があり水に強いため汚れを簡単に拭き取れるのも良いですね!
デメリットとしては、柔らかいので傷がついたり通気性の悪さが挙げられます。経年劣化の変色や、床下に湿気がたまってしまうとカビが発生することもあります。長年家具を置いていると跡が残ってしまうことも。
フローリングの上からそのまま施工できます。クッションフロアを敷いた場合、その分の床の厚みが増すのでドアの開閉ができるかどうか確認してから貼ることをおすすめします。
クッションフロアの重ね貼りは可能。下地のCFにはがれがある場合は補修してから施工してください。CFが2枚重なった状態になるので、少しフワフワした踏み心地になります。
通気が悪いため基本的にはお勧めできませんが、畳の上にマスキングテープを貼り、両面テープで施工することは可能です。カビが生えやすいので定期的に畳を乾燥させることをおすすめします。
カッターで切る時に定規の代わりに使用します。持ち手があるためクッションフロアの切りしろを切る時に最適。
クッションフロアを貼った時の空気抜きに使用します。押さえつけてしごくように空気抜きをしますが先端が刷毛なのでクッションフロアに傷がつきません。
クッションフロア用のコーナーカッターとして販売しています。押えながら壁面に沿ってまっすぐ進めるだけで簡単にカットができます。
クッションフロアのジョイント部分(継ぎ目)を押さえることで、しっかりと接着するじことができます。壁際の圧着にも使用します。
厚みがあるクッションフロアをカットしていくため、切れ味がすぐに悪くなります。替え刃を多めに用意して、1辺切ったら折ってから次の辺を切るようにするのがおすすめです。
横幅3820mm×縦幅2865mmの部屋に幅1829mmのクッションフロアを貼る例で説明します。
必要な枚数を出すには…
部屋の横幅(3820mm)÷クッションフロア幅(1820mm)=2.09 枚
→小数点以下は繰り上げするので3枚必要!
※きっちり割り切れた場合でも、切りしろ分余分にあったほうがいいので1枚足しましょう。
必要な長さを出すには…
部屋の縦幅2865mm+切りしろ100mm(前後50mmずつ)=2965mm
→2965mmの長さのクッションフロアが3枚必要!
無地以外の場合は模様をつなぎ合わせるため更に長めのサイズ(リピート) が必要です。
リピートとは柄の繰り返しの間隔のこと。
部屋の縦幅(2865mm)+切りしろ(100mm)+リピート(200mm)=3165mm
→3165mm の長さのクッションフロアが3枚必要!
※リピートの長さは模様によって変わるため購入前に確認してください。
必要な枚数を出すには…
部屋の縦幅(2865mm)÷ クッションフロア幅(1820mm)=1.57枚
→小数点以下は繰り上げするので2枚必要!
※整数で割り切れた場合は、切りしろがなくなるので1枚足します。
必要な長さを出すには…
部屋の横幅(3820mm)+切りしろ(100mm)=3920mm
→3920mmの長さのクッションフロアが2枚必要!
無地以外の場合は模様をつなぎ合わせるため更に長めのサイズ(リピートサイズ)が必要です。
部屋の横幅(3820mm)+切りしろ(100mm)+リピート(200mm)=4120mm
→4120mmの長さのクッションフロアが2枚必要!
※リピートの長さは模様によって変わるため購入前に要確認。
まず下地になる床の汚れを、洗剤などを使用して拭き掃除します。CFを部屋に広げ、部屋の長さよりも両端10cmずつ長いサイズにカットしましょう。
壁際の余ったCFを切り離す。地ベラで角に合わせて折り目をつけます。地ベラの外側にカッターを当てて切っていってください。急いで切らず何度かに分けて切り込みを入れながら確実に切ると断面がきれいに切れます。
ちなみに地ベラとカッターでもCFのカットはできますが、コーナーカッターがあると壁に刃を押し付けてスライドさせるだけでぴったりにカットしてくれるのでとても便利です。
1枚目の端に沿って床にマーカーで印を入れます。このラインに合わせて後ほど両面テープを貼るためです。そして1枚目と2枚目の継ぎ目は2cmほど重ね、ズレないように養生テープなどで固定します。余分な部分を1枚目同様カットする3枚目以降も同様の手順です。
仮置きができたら、CFを半分めくり両面テープを貼っていきます。まずは壁際に沿って、その後はCFの並びと平行か垂直にだいたい30cm間隔で貼っていきましょう。
継ぎ目部分は、先ほど引いたマーカーに合わせ1枚目と2枚目が半分ずつかぶさるように貼ります。テープが細い場合はマーカーを挟むように2列貼るとはがれにくくなりますよ。
継ぎ目以外の両面テープのは剥離紙を剥がし、めくったCFを戻します。テープの箇所を撫ぜバケでしごいて空気を抜きながら圧着しましょう。もう半分も同じ手順で行ってください。
CFの重なっている部分の真ん中あたりをカットしていきます。カット定規もしくは地ベラを使ってください。
継ぎ目部分は2枚合わせて切るので、力を入れてゆっくりと切り進んでいきます。切り始めが切り離せていないことが多いので、最初から力をグッと入れて切るとうまくいきやすいです。
上になっているCFを少しだけめくり、下の切り離された余分を取り除いたら、両面テープの剥離紙を剥がしてCFを戻します。継ぎ目と壁際をジョイントローラーでしっかり押さえ 圧着したら完成!
薄めた中性洗剤や、クエン酸水、重曹水などで水拭きしましょう。
少量の歯磨き粉を古い歯ブラシでこすります。もしくは重曹やクレンザーを使用しメラミンスポンジでこすりましょう。こすりすぎると逆に傷がつく可能性があるので注意。
無水アルコールか、消毒用エタノールと水を8:1で合わせたものを準備します。フロアの目立たないところで、色落ちや変色がないかを確認 してから使用してください。
問題がなければキッチンペーパーなどでカビが生えている場所を優しくこすり落とします。凹凸のある場合はキッチンペーパーとつまようじなどを使ってこすりましょう。軽度のカビならこの方法で対処できます。
シームシーラー(CF用継ぎ目処理剤)は継ぎ目をわかりにくくしてくれるので、傷がある場合そこの数滴垂らしたら数分乾かしてという作業を何度か繰り返して行うと、ある程度の傷は目立たなくなります。しっかり隠したい場合は、床に近い色のコーキング剤(床材専用充てん剤)を使用して傷を埋めます。
同じ柄のCFを用意し、柄を合わせ、焦げ跡や傷のある場所よりも30cmほど大きめにカットします。カットしたCFを傷の上に乗せてテープで固定したら、傷などが隠れる大きさに下のCFごとカッターで切り抜きましょう。下のCFを剥がして補修用のCFをはめ込んだら、シームシーラーを継ぎ目に入れて接着すれば完成です。
床を変えるとお部屋の印象がガラリと変わります。同じ家具や間取りでも いつもとは違う空間になるのでおすすめです! 模様替え感覚で床も張り替えてみてはいかがでしょうか?
まだデータがありません。