2019年07月26日更新
棚柱やダボレールなどと呼ばれ、多くの家庭の収納シーンで使用されている可動式の棚は壁面を有効活用できます!中でも株式会社藤山より発売されているフィットラックは、施工の手間が大幅に減り、簡単に家の既存の壁に取り付け可能で、しかも壁1面あたり150kgまで収納できる力強いパーツです。取付方法や使用例、DIYでのアレンジなどをご紹介していきます。
目次
フィットラックとは、壁に「レール」と「スリット(棚柱)」を取り付けることで、可動式の収納をつくることのできるスチール製のパーツです。
可動式のパーツには棚板やパイプ、かご、スラックスハンガーなどがあり自由自在にカスタマイズが可能!
洗濯機の上にランドリー収納を作ったり、デッドスペースの多い押し入れやクローゼットの中に取り付けることで収納量をグッとアップさせることも。
独自開発のパーツにより壁1面あたり総重量150kgまでの荷重に耐えられる設計で、棚板1枚には35kgまで収納OKと、石膏ボードの壁では心配な重いものも収納できる優れものです。
フィットラックは施工が簡単!取り付けも精度の高い仕上がりです!
従来型の背面固定式の棚柱パーツはレールのみの商品ばかりですが、フィットラックはスリットパーツを追加することで、施工時の高さ調整がしやすくなりました。 セットの中に施工用ガイド定規が入っているので、幅が合わせやすく棚板などが合わなくて付けなおさないといけない… という事もありません!
フィットラックの固定にはビスを使います。ビスの利かない石膏ボードの場合でも、撤去して新しい壁にしたり、新たに下地を設けたりする必要はありません。 下地、間柱が壁の裏側にない場合は、必ず石膏ボード用アンカーを使用して取り付けを行います。 原状復帰が必要な賃貸住宅にお住まいの場合、取り付けはできませんのでご注意ください。
フィットラックが目指すのはすべての空間を余すことなく使い切る本格派の収納システムです。 豊富なパーツのすべてが可動式なので、いつでも手軽に形を変えられる収納になります。
縦に仕切りがないことで横幅の制限がなくなり、スリットの本数を増やせばフラットなスペースが確保できます。横長の物を寝かせて収納できるのが嬉しいところ。 よくある作り付けの収納で、固定された棚とパイプが邪魔をして収納したい物とサイズが合わないなんてこともありますよね。パイプの奥側にできたデッドスペースも余すことなく収納に使えるのがフィットラックのシステム収納です!
スリットに引っ掛けて使えるパーツの豊富さがフィットラックの魅力!
22タイプ、112サイズのバリエーションの中からお選びいただけます。 棚板はもちろん、奥行きの広い棚受け、パイプ、フックの付いたバーなどに加え、箱型の引き出しまであってイメージが膨らみます。
耐荷重が壁1面あたり150kgというだけあって、ブラケットの1番長いもので600mmと、これまで見たことのないほど前に突き出た棚を支えることができる強度を兼ね備えています。 また、衝撃で棚受けが外れてしまわないように、専用の落下防止ストッパーが付属しているので安心してご使用いただけます。
表面をメラミン樹脂でコーティングした傷のつきにくい棚板には、ブラケットと固定できるよう専用のねじと棚受けが付属されています。 通常ビスで棚板を固定する際には取り外しを何度も行うと板がボロボロになりビスが付けられなくなります。 フィットラック専用棚板は、底面に筒状のねじ山が切られた金属パーツの鬼目ナットをはめ込んであり、いつでも何度でもねじの付け外しができるようになっています!
毎日くつろぐ場所だから、よりスッキリと収納したい。
家族が集まると物があふれてしまいがち。壁面を使った棚でシンプルに必要なものだけを置いておくのがおすすめ。 高さが自由自在なので子ども部屋の壁掛け収納&キッズデスクにもGOOD!
既存のクローゼットや押入の中の棚は自由に高さを変えられず、サイズが合わず入れたいものが入らなかったりすることもありますよね。 今ある棚を取り払ってフィットラックに変えれば、高さを自由に変えられて、しかもデッドスペースになりがちな奥側まで活用できるので、シーズンオフのものは奥へ、よく使うものは前へ置いてと効率的です!
シューズ用の棚板は汚れを掃除しやすい樹脂製になっています。 玄関に靴箱を置くスペースがなくても壁の上部を利用したシューズラックを作ることも! ブーツハンガーセットもパーツとして販売されているので、組み合わせてたくさんの靴を置いておけますよ♪
洗濯機を置いている狭い限られた足場に立てる収納ではなく、壁面を使った収納ですっきりと自由な位置、高さに棚を付けることができます。 ランドリーセットは棚板の奥行きが300mm、棚受けの長さが600mmで、手前にハンガーをかけられるバーがついています。 棚で収納できて、洗濯物も干せて、2役もこなせる優れものです♪
フィットラック ベースパーツ(FKレール、FKスリット)、セレクトパーツ
電動ドライバー、ドライバービット+2、ドリルビット8mm、ドライバー(手工具)、コンベックス、水平器、壁裏下地センサー・針式下地探し、石膏ボード用アンカー(トグラーを使用)、ゴムハンマー(金づち)、えんぴつ
まずは取り付けたい場所にFKレールとFKスリットを合わせてみます。 コンベックスで高さや幅を測り、場所を決めたら軽くしるしをつけておきましょう。
一般的な木造住宅の下地(間柱)は300mm~450mmの間隔で並んでいます。大体の場所の目安として覚えておくと良いです! ただし建築基準によっては間柱の間隔が異なるので、センサーを使用して正確な位置を確認しておきましょう。
壁の素材のほとんどが石膏ボードです。住宅によって石膏ボードの厚みが違い、9.5mmか12.5mmのどちらかです。 センサーでみつけた間柱のある位置に、針式の下地探しを差し込めば石膏ボードの厚みを調べられますよ! あとは厚みに合った石膏ボード用アンカーを用意しておきましょう。
(2)で調べた下地にFKレールのビス取り付け用の穴が合うように、場所を微調整します。
※場所を調整できない場合は、下地のある位置に合わせてご自身でレールに鉄鋼用ドリルで穴(φ6mm)をあけて頂く必要があります。
付属のビスを使用してFKレールを仮取り付けします。 ここで水平器を使ってきっちり高さを合わせておくのがポイント!
FKレールが固定出来たら、左側にFKスリットをひっかけて、ビス留めします。
右側のレール位置を合わせるために付属の専用メジャーを使用するととても簡単! 左側レールにメジャーの矢印を当て、メジャーに書かれたメモリに合わせて上下2カ所程度壁にしるしをつけておきます。
右側のレールを印に合わせて引っ掛けて、ビス留めをしましょう。
壁裏に下地がない場合、石膏ボード壁がボロボロになりビスはすぐに抜けてしまいます。 取り付けたビスを一度すべて取り外し、抜いたビス穴を目印にします。
下地のない場所に石膏ボード用アンカー(トグラーを使用)を取り付けるため、φ8mmの穴をあけていきます。
穴があいたらゴムハンマーを使用して穴にトグラーをセットしておきます。
(3)で仮固定した場所にFKレールとFKスリットを戻してビスでしっかり留めて、設置完了です!
セレクトパーツの種類の豊富さがフィットラックの魅力♪ 20種類以上のパーツから住まいに合ったセレクトをしてください!
写真のセレクトパーツは、ランドリー棚セットとバスケットセットです。
・部屋の角の場所に取り付ける場合、FKレールの取付位置は壁際より7.5mm以上のすき間を確保してください。
・FKスリットの取付位置は天井より50mm以上、床より100mm以上のすき間を確保してください。
・奥行きは棚受け・木棚の奥行きにFKスリットの厚み17mm。
・ブラケットの差し込みは最上段から4つ目の穴からしか取付できません。
・柱・梁には取付できません。
・点検口・コンセントにFKスリットが被らないように取り付けてください。
・原状回復の必要な賃貸住宅ではご使用いただけません。
◎ 石膏ボード:取り付け可能です。
ただしその下地の状態やボードの劣化などにより取付できない場合があります。
〇 木質板(ベニヤ板など):状態が良ければ取り付け可能です。
ただし、下地の状態や劣化などにより取り付けできない場合があります。
△ コンクリート:取り付け可能ですが、次の点にご注意ください。
①マンションなどの建物は壁が共有部に該当しないことを事前にご確認ください。
②取り付けする際に騒音が発生します。
③GL工法はあらかじめ下地がない場合は施工できません。
× 土壁:取り付けできません。
取り付けたフィットラックを使用したDIYアイデアをご紹介します♪ フィットラックと木材を組み合わせて、真っ白な棚に木の温もりをプラス!より家具感を出していきたいと思います。
今回はランドリーセット(LD377a)と、セレクトパーツのバスケットセット(BST750A)を使用。
用意した木材は、1×4、1×2、1×8、有孔ボード、角棒。ホームセンターなどでも簡単に手に入る木材ばかりです! 簡易扉付きのボックス棚を作っていきます。
ランドリーセットの棚の奥行きは300mmで、1×4を3枚並べた幅とほぼ同じサイズ! 今回は棚板よりも少し木材の方を大きいサイズにしたいので1×2も加えます。
上下になる板、左右になる板をそれぞれ4枚ずつ並べ、間にボンドを塗ってくっつけます。 強力に固定するためにクランプを使ってサイドから板を挟み圧着しましょう。
左右の板、角棒に組立用の下穴をあけます。 前もって穴をあけておくことで、組み立てがとても楽になりますよ!
先に角棒を左右の板に取り付けます。今回は下から300mmの所に取り付けて背の高い洗剤ボトルも収納できるようにしました。 後は上下の板と左右の板をビスで組み立てて、ボックス状にしていきます。 サイズの大きいものの組立は、ある程度の形になるまでは板をテーブルにクランプで固定して、横からビス打ちすると安定します!
ボックスがコの字型まで組み立てられたら、扉になる有孔ボードを挟みながら上部の板をビス留めしていきます。 ビス留めの時に扉がうまくスライドするように動かしてチェックしてください。
スライドするレール部分は、前もって上下の板にトリマーで溝を掘っておきました。
ボックスのサイズはDIYなので好きなサイズで作ることも可能! 収納力アップも嬉しいポイントです♪ 棚板に引っ掛けるようにボックスを設置してくださいね。
サイドから見るとレールがほとんど見えないので、インテリアとしておしゃれ度がアップ!収納もできて、室内干しもOK!家族でたくさん使えますね♪
棚の下にパイプを取り付けられるパーツのセットです。
パイプとブラケットのセットです。
スリットにバーを取り付け、フックをひっかけて使用します。
パンツを1着ずつ引っ掛けて収納できます。スライド式になっているので取り出すときは前に引き出せて便利。
ブラケットに引っ掛けて使用するタイプのバスケットです。
スリットに引っ掛けられる本格的な引き出しです。サイズは2種類。
モノづくり(技術力)とサービスの提案を通じて快適で安心な、生活文化の実現と常に、新しい商品・市場を創造し国際社会の発展と向上に貢献しつづけている会社です。
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