2020年02月21日更新
小型溶接機の存在が珍しかった時期に製造し始めた小型溶接機のパイオニア「スター電器」の人気商品2つを比べてみました!
監修者 : スター電器製造株式会社 代表取締役社長 鈴木 穰
1971年神奈川県出身。1999年代表取締役社長就任。先代からバトンを引き継ぎ「溶接シーンに新しいスパークを!」をスローガンに“小型溶接機のパイオニア”として現在に至り、来年創業60周年を迎える。溶接をより身近にするとともに「1家に1台溶接機」を目指し、溶接機の開発・製造と販売のみならず溶接と鉄という素材の持つ魅力と可能性を伝える活動にも注力。鎌倉と中目黒に日本で初めての気軽に溶接体験が出来る工房「Fe★NEEDS(フェニーズ)」を立ち上げて運営。自他共に認める「溶接と鉄のバカ」で、“バカ=変態”は最高の誉め言葉であると信じ貫いている。
目次
3.8kgと超軽量・小型な100V直流インバーターアーク溶接機。溶接機は意外と重いので女性でも楽に持ち運びができるのは嬉しいです。ショルダーベルト(オプション)もつけられるので移動時も便利ですね。
100V電源(最大電流30Aの場合)で1.4Φ~26Φの溶接棒が使用可能(延長コードを使用すれば最大20Φ)。一般家庭のコンセント(100V-15A)であれば1.4Φ~1.6Φの溶接棒が使え、板厚(鉄)3mmまで溶接が可能です。
脱着可能な2次側コードが2m付属。作業中にコードの心配をしなくてもよくストレスフリーです。
安心安全にご使用いただける電気用品安全法(PSE)および、放射ノイズを低減するEMIに対応。
スパーキーよりサイズが小さく、7.2kgも軽い!思っている以上にコンパクトでびっくりしました。
どちらも家庭用のアーク溶接機のため同じ電源からだと大きな能力の差はないですが、スティッキーは溶接棒を用いた手棒溶接です。スパーキーは溶接トーチ(溶接ガン)のトリガーを引くことで出てくるワイヤーを用いて溶接する半自動タイプです。
溶接棒と母材の間にアークを発生させて溶接しますが、溶接棒が減りどんどん短くなるので交換が必要となります。また、短くなっていく溶接棒と母材の距離を調整する技術が要りますが、ここは慣れです!仕上がりについては、半自動溶接のワイヤーより溶接棒のほうが太いのでフラットバー同士などをしっかりくっつけるときにおすすめです。溶接棒がお安いのでコストを抑えて溶接したい方向けですね。
ステンレス用の溶接棒を使えばステンレス溶接も可能。棒の周りにガスが発生するのでステンレス溶接もきれいに仕上がります。ただし、電源を入れたらずっと通電している状態のため取扱いには少し注意が必要です。交流の溶接機の場合は溶けやすい低電圧の溶接棒(赤と緑)を使うほうがよいですが、スティッキーは直流インバーターのため一般の溶接棒(青)も使えます。一般の方が低コストです。
ワイヤーと母材の間にアークを発生させて溶接、自動でワイヤーが出てくるので母材との距離を一定に保てれば簡単に作業ができます。自動でワイヤーが供給されるので溶接棒の交換の手間がない、ワイヤー自体も太くないので細かい点付けがしやすく狙った場所からアークスタート(溶接を始める場所)しやすいのでDIYからプロまで人気があります。
ステンレス用のワイヤーを使えばステンレス溶接も可能です。溶接機にワイヤーをセットしているので取り替え作業が少し面倒な部分があります。
左がスティッキーで溶接し、右側がスパーキーで溶接した直後のビードです。
チッピングハンマーや金ブラシでスラグを取り除ききれいにした後です。 スティッキーは【うろこのようなビード幅が広く盛りが高い】、スパーキーは【うろこのようなビード幅が狭く盛りが薄い】です。
・小型で軽量
・低価格
・溶接棒を使った溶接のため慣れが必要
・溶接棒は低コスト、交換も簡単
・溶接棒は1本全部使いきれない
・しっかり溶接できる
・溶接面が付属
・見た目がおしゃれ
・半自動のため簡単に溶接できる
・ワイヤーの取り替えが少し面倒
・ワイヤー単価高め
・点付け溶接に向いている
※この記事はスター電器製造株式会社との共同PR企画です。
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