2020年04月13日更新
トリマーとは、木材への溝切りや面取り、切り抜きなど、さまざまな加工が行える工具です。使いこなせるとDIYで作れるものが増えていきます。DIY初心者でも扱いやすい製品が多いため、木工をさらに楽しみたい方はぜひ購入してみてはいかがでしょうか。今回は、DIYで使える工具・トリマーの使い方や選び方などをご紹介します。DIYでこだわりの家具や小物などを作りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
監修者 : 株式会社大都(DIY FACTORY) makit(メキット)編集部
makit(メキット)編集部はDIYを通して暮らしやインテリアに特化したコンテンツをお届けします。道具の使い方のコツや、素敵なDIYのレシピ、上手な塗装のテクニックなど自分好みの暮らしを愉しむためのノウハウをお届けします。あなただけの雰囲気のある、世界にたった一つの住まいを一緒に作り上げていきましょう。
目次
トリマーを持っていると、溝切りや面取りなどの木材加工が可能になります。
木工DIYをさらに楽しみたいときに役立つ工具といえるでしょう。
トリマーは木材用の電動工具です。先端にビットという刃物が付いており、ビットを回転させることで木材を加工します。
底面にはベースプレートが付属しています。目盛りを確認しやすい透明な樹脂製や丈夫なアルミ製など、商品によって素材はさまざまです。
トリマーの本体サイズは商品によって異なります。
片手で持てる軽量のものも多数販売されているため、扱いやすい工具をお探しの場合はぜひチェックしてみましょう。
トリマーがあれば、DIYに使う木材の面取り加工をしたり、溝加工を施したりできます。
ガイドを取り付けることで直線や曲線なども正確に引けます。ほぞ穴加工もできるため、棚や机などの家具づくりにもおすすめです。
装飾的な形の面を作ることも可能なため、よりデザイン性の高い木工品を作れるようになるでしょう。
トリマーを操作する際はケガをしないよう、安全に配慮するのが大切です。手順を守り、正しく扱うよう心がけましょう。
ビット装着時は、必ずコンセントを抜いておくことが大切です。コンセントをつけたままだと誤作動の原因になります。
また、ビットが緩まないようしっかりナット等を締め付けましょう。
ビットには溝切り用のものや面取り用のものなどがあります。
溝切り用ビットでは、木材に好きな形の溝を掘れます。
丸い形の溝を掘りたい場合は丸溝ビット、V字型の溝を掘りたい場合はV溝ビットがおすすめです。
面取り用ビットを付け替えると、切削面の仕上がりが変化します。
ギンナン面やヒョウタン面など、仕上げたいデザインのビットを選びましょう。
ビットはスパナできっちりと締め付けます。ベースカバーやベースプレートを取り付け、切削の深さを調整しましょう。
また、ストレートガイドや傾斜ガイドなどが付属している場合はビット装着と同時に取り付けます。
ガイドがあることでトリマーが安定し、まっすぐ加工ができます。
切削深さを調整するときは、さしがねやスコヤなどがあると便利です。
適切な深さ分のビットが出ているか、目盛りを見ながら確認しましょう。
木材を作業台に固定します。木材が動かないようクランプという固定器具を使用しましょう。
木材が固定されていないと、木材が暴れてケガの原因になります。
固定が甘いとブレてしまい仕上がりにも影響しますので、しっかりと固定することが大切です。
必ず電源をいれてからビットを木材にあてて加工し始めます。トリマーを木材に少しずつスライドさせて切削していきます。
このとき、力を入れないのがうまく加工するコツです。トリマーは木材へ垂直に当てるように意識します。
慣れないうちは端材を使って試し掘りし、切削する深さを確認するのもおすすめです。
トリマーを選ぶときは、ビットの軸径や回転数、電源形式などに着目します。DIYの目的に応じて商品を購入しましょう。
トリマーを使うときは、加工したい形や溝の深さによってビットを取り替えて設置します。
さまざまなタイプのビットが使えるよう、汎用性のあるサイズの軸径を選びましょう。
軸径は6mmのものが一般的とされているため、最初の一台は6mm軸対応のものを購入するのがおすすめです。
ビットの回転数の単位はmin-1で示されます。これはビットが1分間に何度回転するかを示しています。
例えば、30000min-1なら1分間に30000回転、35000min-1なら1分間に35000回転します。
数字が高くなるほど回転が速くなり、仕上がりがきれいになるのが特徴です。
トリマーには電源プラグ式と充電式の2種類があります。充電式はコードがないため作業が制限されにくく、持ち運びしやすいのが魅力です。
ただし、バッテリーが切れてしまうと作業が中断されるため、長時間連続で使いたいときには向いていません。
充電式を長く使うなら、予備のバッテリーを用意しておくのがおすすめです。
電源プラグ付きなら長時間の使用が可能です。
もちろん電源のある場所での使用に限定されるため、コンセントに届かない場合は延長コードを使用します。
慣れていないと、作業中にコードが邪魔に感じてしまうかもしれません。
トリマーにはプロ用やDIY用など、目的に応じた製品が販売されています。
プロ用には繊細な加工が可能になる機能が多数搭載されており、価格も高めです。対して、DIY用は機能を抑えた分、低価格のものが販売されています。
用途によるものの、初心者は扱いやすいDIY用から使い始めたほうが良いかもしれません。
プロ用のトリマーは機能が多すぎて使いこなせない可能性もあります。DIYに慣れて作りたいものが増えてきたら、プロ仕様のトリマーに買い替えるのもひとつの手です。
トリマーがあると、プロのような木材加工が簡単に行えます。
面取りや切り抜き、文字やイラストの彫刻なども可能になるため、使いこなせたらもっとDIYが楽しくなりそうです。
トリマーには初心者向けの商品も多数登場しているため、ぜひお気軽にお手に取ってみてはいかがでしょうか。
まだデータがありません。