2020年02月17日更新
ビス(ネジ)を木材に打ち込むときにあける下穴は下穴錐(木工ドリル)。下穴だけじゃなく皿取加工もダボ埋め用の穴もあけられる、もっと万能なアイテム「皿取錐」と「ドリルストッパー」を紹介します!
監修者 : 株式会社スターエム 林 剛史
株式会社スターエムは、各種木工ドリル、機械用ドリル、超硬カーボン用ドリル、オーダーメイド品の製造を主としこだわりの1本をみなさまにお届けしています。同社営業を担当し、趣味はアウトドアでキャンプが大好きで、入社後、自社製品を使用しているうちにDIYにも興味を持つようになりDIYアドバイザー資格も取得しました。どうぞよろしくお願いします。
目次
木材の下穴をあけると同時にビス(ネジ)の皿取加工ができる万能な皿取錐です。また、さらに掘り進むと埋め込み用(ダボ埋め)の穴もつくれる非常に頼もしい下穴錐です。サイズは5種類あります。
皿取錐の中心にある円錐になっている部分は皿ネジの頭と同じ形なのです。
円錐部分まで下穴を開けると入口の穴径が少し広がります。掘り加減で皿径の大きさは調整できるので、ビスの皿頭に合わせることも可能。
皿ビスを打ち込むと皿頭がすっぽり入って木材とビスが面一になります。これは皿取加工です。
ちなみに通常の下穴ドリルで下穴を開けた場合はビス頭が入らず出てしまう、または木材に食い込んでしまいますので、仕上がりを良くする為に皿取錐はおすすめです。
見た目以外に割れやすい細い木材の下穴も皿取加工をしていることで、割れる事が少ないです。
皿取加工できる円錐部分から上も溝切加工されているのでダボ穴用の穴も掘る事ができます。
皿取部分も通り過ぎても止めずにそのまま掘り進めてください。どんどん入っていきますので、掘りたい深さまでダボ穴をあけてください。
深めに掘った下穴にビスを打ち込み、木ダボを埋め込んでノコギリでカットすればビス穴隠しができるダボ埋め加工ができます!木ダボでダボ埋めする場合は木ダボ規定サイズに合わせて皿取錐は8mmか10mm。木の丸棒でダボ埋めする場合は8mm、9mm、10mm、12mmいずれかのサイズの皿取錐を使います。
ドリルストッパーは皿取錐や通常の穴あけドリル、木工ドリル以外にも鉄工ドリルやコンクリートドリルに取り付けて穴あけをすると、止めたいところでピタっと止まり一定の深さの穴あけができます。
※振動ドリルは使用できません。
ドリルストッパーの材質は樹脂製のため加工材にキズがつきにくい設計です。
皿取錐と同サイズのドリルストッパーをご使用ください。皿取錐3.5×10の場合はドリルストッパー10mmです。ただ、使用する錐やドリルのサイズと同サイズのドリルストッパーがない場合は0.5mmくらい大きいドリルストッパーならセットして使用できます。
①定規で穴あけ深さ「A」を決める。
②ラセンの溝部分でしっかりネジを締める。
皿取錐1本あれば、下穴から皿取加工、ダボ埋め加工までできるので下穴錐は皿取錐だけで十分ですね!わたしも基本は大きな穴をあける以外は皿取錐をメインに使用しています。先端の錐部分が折れても交換できるっていうのもいいですね。また、一定の深さをつくる際は皿取錐にマスキングテープを巻いてダボ穴を掘っていましたが、やはり目で確認しながら止めないといけないし、マスキングテープがどんどん汚くぐちゃっとなるので、ドリルストッパーつけた方が断然楽です!!
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