2021年02月01日更新
家で過ごす時間が増え、日々の暮らしに目を向けるようになり、ここに収納棚があったら、壁に色をつけてお部屋の雰囲気を変えたいなど暮らしの想像が豊かになっていくのに、日本の賃貸物件の多くは原状回復があるためなかなか行動に移せないのはもったいない。それなら自分らしい住まい、充実した暮らしを手に入れるためにDIYできる賃貸物件に住めばいい。リモートワークで都会に住まなくてもよくなってきている今、DIYができて原状回復なしの団地が注目され始めています。今回は町田市にあるJKK東京(東京都住宅供給公社)の団地を実際にDIYしてきたので、DIYと一緒に団地での暮らし方も合わせて紹介します。
監修者 : 株式会社大都(DIY FACTORY) makit(メキット)編集部
makit(メキット)編集部はDIYを通して暮らしやインテリアに特化したコンテンツをお届けします。道具の使い方のコツや、素敵なDIYのレシピ、上手な塗装のテクニックなど自分好みの暮らしを愉しむためのノウハウをお届けします。あなただけの雰囲気のある、世界にたった一つの住まいを一緒に作り上げていきましょう。
目次
商業施設も多く、便利な町田駅からバスで約16分の場所にある町田木曽住宅は都心から1時間圏内と都会と田舎の間にあります。周りには高い建物がなく自然が多いため四季を楽しめます。自然を感じながらDIY楽しむ心満たされる団地です。
DIY可能なお部屋は4階と5階となっているため、遠くを見渡せる景色が広がります。
団地敷地内にある商店街に行く道中に公園があり、散歩やジョギングが楽しめる遊歩道があったり、夜の景色がきれいに見える歩道橋もあります。
二人で住むにはちょうどいい2DKのお部屋。二つの和室を仕切っていたふすまを撤去し、広々と使えるひとつの部屋にしました。
(Before)
(After)
(Before)
(After)
一般的な賃貸住宅の壁は白い壁紙でどこか殺風景な印象になりがちです。DIY可能な団地も元々は白いコンクリート壁ですが、壁紙を貼ったり塗装してもOKです。
腰壁風のように下側だけ塗装をするだけでも壁の圧迫感がなくなり、お部屋の雰囲気を変えられます。
ソファーと同じ優しいカラーを使ったことで統一感がでました。壁に色が入っているだけで気分が明るくなります。
和のテイストが強いふすまの上側を撤去。下側のふすまは、ふすま紙を剥がし木枠だけ残した状態から板や木材を貼りつけ、全体を白色に塗装することで洋風の引き扉にアレンジしています。
上側の押し入れの中を壁と同じ白色に塗装することでお部屋が広くみえます。
パイプハンガーやフックを取り付けて服や小物を収納。
お出かけ前に着る服を一緒に選ぶのも楽しくなります。
ホームセンターで手に入りやすい2×4材と1×4材を使ってDIY。ナチュラルテイストに合わせて無塗装仕上げ。
木の素材そのままのためグリーンがよく似合います。
そのまま使用するふすまにはリメイクシートを貼り付けています。ふすまの上から貼るだけでできるので簡単です。
押し入れの中も白塗装するだけで洋風のお部屋に変わります。
一つの空間にするためお部屋同士を仕切っているふすまは全て撤去し、和室だったお部屋全体にクッションフロアを敷いて両面テープで固定しています。
床をフローリングにするとお部屋の雰囲気が大きく変わります。家具選びも楽しくなりますし、お揃いのスリッパを履いてすべてのお部屋への移動ができるのもいいですね。
広いワンフロアの角にあるベッド横に仕切り兼収納できるオープンシェルフをDIY。色々なサイズのボックスをつくって置いているだけなので、気分によって組み換えができます。
一日の終わりは一緒に過ごしてもいいし、お互いゆっくり過ごしてもいい、同じ空間だけど安心できる距離感とスペースです。
トースターやオーブンレンジ、炊飯器がおける作業台兼キッチン収納棚は近くのホームセンターで手に入る2×4材と1×4材でDIY。玄関からお部屋の中の様子が見えないように天井と床を突っ張って壁をつくり棚を取り付けています。
トーストを焼く、豆から挽いたコーヒーを淹れるなどの準備がキッチン収納棚でできます。
一緒に朝食をとることが毎朝の日課になりますね。
ダイニングキッチンにある玄関は、ホームセンターでたくさん木材を買ってきても二人で一緒に運びやすい広さ。ただ、玄関からお部屋の中の様子が見えやすいので、簡易柱を2本立てて目隠しになる間仕切り壁をDIY。玄関側には板を取付けて靴箱に、ダイニングキッチン側には好きな位置に棚やフックが付けれる収納棚と二つの役割がある万能壁です。
見通しがよいので「いってらっしゃい」「おかえり」が伝わりやすく、お見送りもしたくなります。
古臭さを感じるシンク下にある収納扉と上部の収納棚を好みのカラーに塗装。シンプルなシンクでもカラーをいれることでキッチン全体が明るくなります。
二人で一緒に料理する機会が増えそうですね。
洗面台の周りに収納棚をDIY。鏡の周りに小物を収納できるようにボックスを作って組み立てています。
収納棚は木材のためタオルハンガーを好きな位置に取り付けたりと自由にアレンジできます。
一人でゆったり住むのにちょうどいい間取りの2DK。こちらも和室を仕切っていたふすまを撤去し、一つの部屋にしました。
(Before)
(After)
(Before)
(After)
リビングと寝室の壁一面にアクセントとなる塗装をし、畳だった床にはモルタル風のクッションフロアを敷くことでクールな雰囲気のお部屋になります。
全体に統一感がでて、気持ちまでもが引き締まるクールなお部屋です。
リモートワークなど普段の仕事に使うデスクを、近くにあるホームセンターで手に入りやすい2×4材と1×4材を使ってワークデスクをDIY。
窓際にドンっと置いて、天気と季節を感じながらする仕事は捗りますね。パソコンで目が疲れた時は窓から遠くをみてリフレッシュもできます。
大きい押し入れにあったふすまのふすま紙と中骨を撤去して枠だけの状態にし、下半分だけ板を取り付けて塗装。押し入れの中もすべて白く塗装することで奥行が出てお部屋が広く見えます。
おしゃれなお店のディスプレイのようなクローゼットは見ているだけでもワクワクします。オープンクローゼットにすることで服やカバンが収納しやすく、また取り出しやすくもなります。
ベッド横の壁にはリビングと同じ色に塗装しています。濃い色は全面に塗装するとお部屋の雰囲気が重たくなるので、一面だけ塗装しお部屋のアクセントに。
ベッドの隣に本や時計などの小物を置く間仕切りのような収納ボックスをDIY。
オープンシェルフはサイズ違いのボックスを積んでいるだけなので、プチ模様替えで気分転換できます。
塗装された壁とモルタル風のクッションフロアにアイアン系の家具は相性がいいので、アイアンの脚を使ってローテーブルをDIYしました。
コーヒーを飲みながら趣味の時間に没頭したり
一番くつろげるお気に入りの場所になりそうですね。
塗装した壁にアイアン金具で棚をつくり、グリーンや小物、絵画を飾ったりとお部屋の雰囲気をつくる楽しみも増えます。
リビングの一角に仕切り壁を突っ張りました。洗剤や洗濯物カゴを置いたりと目隠し収納となるだけでなく、リビングからはグリーンが似合う壁となり、インテリアのグレードが上がる仕切り壁となっています。
仕切り壁越しに見える洗濯物さえもおしゃれに見えてきます。
キッチンの壁には簡易柱を立て、DIYした棚にはフライパンなどの調理器具から調味料やスパイスなどを収納できます。さらに、一時的にものを置ける折りたたみのテーブルを取り付けしました。
折りたたみテーブルの上で盛り付けやパセリ等の飾り付け。
シンク下の収納扉と上の収納棚に、リビングや寝室の壁と同じ色を塗装しています。落ち着いた渋めの色のキッチンに、ウッド調の調理器具がよく似合います。
洗面台を囲むようにつくったシンプルデザインの収納棚は1×4材や2×4材でDIY。ストックしているタオルも取りやすいデザインです。
団地の敷地内には商店街がありスーパーや薬局、青果店などのお店がたくさんあります。日々の食材や日用品はここで十分揃います。
商店街前は広場になっているので気分転換で休憩する場所としても利用できます。
精肉店には焼き鳥や揚げ物がたくさんあるので、度々通ってしまいそうです。
JR横浜線・小田急小田原線「町田」駅からバス約16分「山崎団地センター」下車
山崎団地センターで降り、歩道橋を渡って団地へ。
「シンプルDIYプラス」が2021年2月1日よりスタート。 JKK東京(東京都住宅供給公社)が賃貸住宅でも壁や床の内装を自由にDIYできる制度を開始するため、 一定のルールを守り原状回復不要の賃貸DIYプランをDIYFACTORYがプロデュースした紹介記事です。
まだデータがありません。