2021年08月06日更新
異素材や薄板の部材同士を取り付ける時にブラインドリベットはとても便利ですが、取り外しができない部分で困っている方には是非知ってほしいエビナット。タップ(ネジ)切りのできない薄板にネジ部が生成できて、ボルトで部材同士を取り付け取り外しができる優れたエビナットです。今回はエビナットの使い方から種類、エビナットの適応工具ナッターも合わせて紹介します!
監修者 : 株式会社大都(DIY FACTORY) makit(メキット)編集部
makit(メキット)編集部はDIYを通して暮らしやインテリアに特化したコンテンツをお届けします。道具の使い方のコツや、素敵なDIYのレシピ、上手な塗装のテクニックなど自分好みの暮らしを愉しむためのノウハウをお届けします。あなただけの雰囲気のある、世界にたった一つの住まいを一緒に作り上げていきましょう。
目次
エビナット(ブラインドナット)は本体内部にタップが切ってあり、ナッターという専用ツールにてねじ部を引っ張る事により、母体にネジ穴を生成することができるナットとリベットの両方を兼ね備えたブラインドファスナーです。
・薄板にアクセサリーの取り付け
・パイプの平板の接続
・農具・器具の水平出し
ストックハウス、門扉、厨房機器、スティール家具等、サッシクレセント止め
テレビ、ステレオ、エアコン、冷蔵庫、オーブン等
アクセサリー、モール、尾灯、自動車板金・RV車ステップ等
電気工事、農業用機器、内外装工事、ソーラー機器等
タップ立ての難しい薄板やアルミ板、パイプ類(角パイプ、丸パイプ等)、溶接のできないプラスチックなどの樹脂板などタッピング締結が困難な部位に片側からナット(ネジ部)をワンアクションで取り付けることができます。
角パイプの内側にナットを取り付けられないので、裏側の面まで貫通穴をあけてナットを裏側から止める必要があります。また、反対側にナットが出っ張り見た目もよくありません。
取り付ける側の表面のみ下穴をあけてエビナットを取り付けると、ボルトだけで取り付けることができます。
エビナットはフランジの形状により、スモールフランジの「Kタイプ」とラージフランジの「Dタイプ」があります。
スモールフランジとラージフランジと違いは、取り付けを行った際に母材表面から出る(残る)フランジの厚みです。Kタイプで0.5~0.7mm、Dタイプで0.8~1.5mm程度でます。
・スティール(NS)
・アルミ(NA)
・ステンレス(NT)
エビナットの呼び名は、フランジ形状、材質及び寸法(適合ネジ径)のよります。
(材質)スティール
(形状)スモールフランジ
(特長)
フランジ(ツバ)が小さく薄いため、ナット取り付け部(フランジ)の母体表面からの出っ張りが小さく目立ちにくく設置できます。
(材質)スティール
(形状)スモールフランジ
(特長)
フランジ(ツバ)が小さく薄いため、ナット取り付け部(フランジ)の母体表面からの出っ張りが小さく目立ちにくく設置できます。胴部のローレットが、かしめリブ形成のガイドとなり設置が楽にできます。また、ローレット部が母材に食いついて安定した強度を得られることから軟質母材に適しています。
(材質)スティール
(形状)ラージフランジ
(特長)
スタンダードな形状(平頭)のナットです。安定したナット強度が確保できしっかりと設置できます。
(材質)スティール
(形状)ラージフランジ
(特長)
スタンダードな形状(平頭)のナットです。安定したナット強度が確保できしっかりと設置できます。胴部のローレットが、かしめリブ形成のガイドとなり設置が楽にできます。また、ローレット部が母材に食いついて安定した強度を得られることから軟質母材に適しています。
(材質)アルミニウム
(形状)スモールフラン
ジ
(特長)
フランジ(ツバ)が小さく薄いため、ナット取り付け部(フランジ)の母体表面からの出っ張りが小さく目立ちにくく設置できます。胴部のローレットが、かしめリブ形成のガイドとなり設置が楽にできます。
(材質)アルミニウム
(形状)ラージフランジ
(特長)
スタンダードな形状(平頭)のナットです。安定したナット強度が確保できしっかりと設置できます。
(材質)ステンレス
(形状)スモールフランジ
(特長)
フランジ(ツバ)が小さく薄いため、ナット取り付け部(フランジ)の母体表面からの出っ張りが小さく目立ちにくく設置できます。腐食に強いステンレス材でサビを嫌う場所に最適です。また、強度もエビナットの中で一番強いので、荷重のかかる場所にも使用できます。
繰り返し使える樹脂ケースに入っているため、空になっても部品入れや小物入れなどの別の用途に再利用できます。 10~35個少量入りのためDIYでも扱いやすくなっています。 (材質やサイズによって入数が異なります)
エビナットは通常、一つの取り付ける物を2個以上のエビナットを用いて止めます。
エアーナッター、電気ナッター、ハンドナッターでのエビナットの取り付けには母材の厚みに応じたナッターのかしめしろ(ストローク)調整が必要です。
1)【かしめ板厚_ナットかしめしろ表】を参考に、ご使用エビナットのサイズとかしめ板厚t(mm)より、かしめしろL(mm)を確認してください。
2)エビナットをナッターで下図にある”かしめ後”の様に空かしめをして全長を測ってください。
3)工具のストロークをかしめしろL(mm)に調整して使用してください。
1)母材にエビナット径よりも0.1mm大きい下穴をあける。
2)母材にエビナットを図の方向に挿入する。
※使用するナッターによっては、エビナットをナッターに取り付けてから、挿入してください。
3)ナッターをエビナットに挿入し、エビナットをかしめる。
4)エビナットは図のようにかしめられて取り付けが完了。
ナッターの適応工具は下記のタイプがあります。
・お手持ちの対辺17mmのレンチ(めがねレンチ推奨)と六角棒レンチ(対辺3~5mm)でローレットナットの取り付けができます。
・専用ナッター本体には作業時にレンチから落ちにくいストッパーゴム付き
・ローレットナット(ブラインドナット)サイズ(M4/M5/M6)
手動式のナッター。サイズ変更時のノーズピース、スクリューマンドレルの交換も簡単なのでちょっとの作業やDIYにおすすめです。
・ハンドナッターの定番モデル
・使用可能なナッターサイズ(スティール:M3/M4/M5、アルミニウム:M4/M5/M6、ステンレス:M3/M4)
・エビナットの取付け、取外しが非常に簡単でスピーディー。
・サイズ変更時のノーズピース、スクリューマンドレルの交換も楽々。
・エビナット8Mや10Mをよく使われる方には最適なハンドナッター。
・使用可能なナッターサイズ(M5/M6/M8/M10)
市販の充電式ドリルドライバー14.4V(トルク管理機能付)に取り付けるアタッチメントタイプのナッター。 わずらわしい板厚調整が不要で、M6までのエビナットを簡単に締結ができます。
・エビナット全材質(アルミ/スティール/ステンレス)をストローク調整なしでM4~M6サイズまで簡単、確実に締結できます。
・ドリルドライバーのトルク管理機能と正転/逆転の操作だけで、エビナットを取り付けられるハンディータイプのナッターです。
・トルク調整範囲はスティール/ステンレスのM6は6.0N・m以上、その他のサイズは4.4N・mのドリルドライバーを推奨。
・使用可能なナッターサイズ(M4/M5/M6)
100V電源があればノーズピース、スクリューマンドレルの交換だけでM3~M10のすべてのエビナットが使用でき、スイッチを引くだけのワンアクションで簡単にかしめることができる電気ナッター。
・使いやすいロングセラーモデル。
・細身で握りやすくバランスの良いハンドル。
・ワンタッチ逆転切り替えスイッチ付き。
・差し込み式リレーは交換が簡単で寿命もアップ。
・使用可能なナッターサイズ(M3/M4/M5/M6/M8/M10)
※M3を使用する場合は別売りのスクリューマンドレルとノーズピースが必要です。
※エビローレットナットを使用する場合は別売りのノーズピースが必要です。
エアーコンプレッサーにつなげて使うエアーナッター。M12のエビナットに対応しているハイパワーのナッターです。使用量の多い作業場所や工場等などでは一般的に使用されています。
・LOBSTER(ロブスター)の次世代エアーナッター。
・ナットをマンドレルに押し付けてトリガーを引くだけ。
・独自のクラッチ機構が確実にナットを撮り込み、かしめ不足を防止。
・長時間使用しても疲れにくい、使い勝手を追求した重量バランス。
・もしもの時に備えたワンタッチ強制逆転ボタンを装備。
・かしめ速度が約40%アップ。(当社従来品比)
・パワーも従来より約40%アップ。(18kN→25kN)
・また従来品より約20%の軽量化を実現。(2.6kg→2.1kg)
・使用エアー圧。(0.5~0.6Mpa)
・使用可能なナッターサイズ(M3/M4/M5/M6/M8/M10/M12)
※M3とM12を使用する場合は別売りのスクリューマンドレルとノーズピースが必要です。
※この記事は株式会社ロブテックスとの共同PR企画です。
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