シーラーとプライマーの違いは?下塗り剤はいつ使えばいいの?など、そんな疑問にお答えします。今人気の漆喰と珪藻土。しかし下地となる壁によっては、塗った後に黄色い汚れが浮かんでくることも…。もちろん、水性塗料、油性塗料などの塗料も同じように劣化が早くなったり臭くなったり機能性能が発揮できなかったりもします。そんな事にならないために、下地処理の方法と、それが必要な壁の種類をご紹介します!
漆喰や珪藻土を塗るときは「下地処理」が大事
漆喰などの壁塗り材は、そのまま塗ると汚くなってしまうことがあるんです。原因は壁に使われている木材やコンクリートからアクが染み出してくるため。そういった危険がある壁は、塗装前に下地処理をしておきましょう!
「シーラー」と「プライマー」の違い
まず初めによく同じと考えられがちなシーラーとプライマーですが、厳密に言えば違いがあります。シーラーは上塗り材との密着度を強め、溶材から下地をシールする(下地に吸い込まれる)のを防ぐ役割があります。それに対しプライマーは単に上塗り材(塗装面)との密着度を高めるのみの機能となり、鉄部などによく使用されます。
下地処理には「シーラー」を塗ろう!
下地処理が必要な壁には「シーラー」を塗りましょう。シーラーとは壁面に浮いてくるシミやたばこのヤニ、アクを止めることができる特徴のある下塗り塗料のこと。ローラーや刷毛ですぐ塗れるものもあるんですよ。
・シーラーが必ず必要な下地
・シーラーなしで塗装できることもある下地
の2つにわけて、処理方法をご紹介します!
シーラー処理が必要な下地
ではどんな壁にはシーラー塗装が必要なのでしょうか?シーラーを塗るべき壁をまとめて紹介します!
1ベニヤ板
ベニヤはアクや気泡が出やすいのでシーラー処理はもちろんですが、継ぎ目のパテ埋めも忘れずに。
★パテ埋めとは:壁の凹凸をに「パテ」という接合剤を埋めて平らにすること。
2コンクリートやモルタル
こちらもアクが出たり剥がれてくる可能性があるのでシーラーで下地を整えましょう。また、凹凸が気になる場合はパテで平らに埋めておくといいですよ。
シーラーなしで塗装できるかもしれない下地
つぎに状況によってはシーラーがいらない下地を紹介します。しかし下地処理の必要不必要は判断が難しいので、もしも不安になったら「迷ったら下地処理しておく」くらいのスタンスでいきましょう!
1ビニールクロス
家庭用洗剤で汚れを拭き取りましょう。汚れがひどい場合はシーラーを塗るのがおすすめ。クロスが剥がれている時は、木工ボンドでくっつけるといいです。
2石膏ボード
ボードの継ぎ目にすき間がある場合は、パテ埋めが必要です。すき間にメッシュシートを貼り、パテでメッシュを隠すように埋めましょう。ねじ穴の凹凸もパテで平滑にしておきます。すき間がなければ直接塗ってOK!
3砂壁・土壁
触ってボロボロ落ちる場合は、シーラーが必要です。落ちない場合は、きりふきで壁を湿らせて、壁塗り材の水分を吸われないようにしてから塗りましょう。
4ペンキ塗装壁
壁に凹凸がある場合は、パテか壁塗り材を擦り付けるように下塗りしてから上塗りすると、真っすぐに仕上がります。
5漆喰壁
塗る前にきりふきで湿らせましょう。上から塗って気泡が出てくる場合は、気泡を潰すように何度か擦り付けるといいです。
6繊維壁
一度きりふきで湿らせてみて、繊維が剝がれなければそのまま塗ってもOK!剥がれてくるようならシーラーを塗るか繊維をすべて剥がしてから塗ることをおすすめします。
適切な下地処理をしてきれいな仕上がりに
以上、下塗り剤の重要性をお分かりいただけたでしょうか?下地の種類や状況によって必要な処理も変わってくるので、自宅の壁の状態にあった下塗り剤を使い効果を最大限発揮できるような状況で塗り材を使用し、壁塗りDIYを楽しんでくださいね!