金属は木と比べて塗料の定着がよくないので、下地材になる金属用のプライマーを付けてから塗装することが必須です。プライマーとはどんなものか、どこで買えるのか、塗装の仕方はどうすればいいか? リメイクやガス管のおしゃれ加工に役立つ「金属の塗装」について詳しく説明します。
金属塗装で出来ること!
金属塗装ができればDIYの幅が一気に広がります。女子に人気のリメ缶もそうですし、ガス管やブラケット、丁番などのアイテムが塗装できればおしゃれな家具を作ることだってできるかも。
ただし金属の塗装は手順をしっかりと踏んで行うことが大切です。もし手順を飛ばして塗装をすると塗料の付きが悪くペンキが垂れてしまったり、乾燥後に爪で引っ掻くと簡単に剥がれるミスに繋がります。
金属塗装の完成イメージ
ランプシェードは金属製のものが多いですが、塗装ができればこんな風にリメイクすることもできそうですね。
背もたれやテーブルの脚などが鉄製でもペイントリメイクで好きな色にしてみましょう。
金属塗装にはおしゃれにするだけでなく錆などから守るという意味もあるので、金属家具のお手入れにもなります。
金属塗装の手順
1下地の前処理
金属はそのまま塗装してもすぐに剥がれてしまうので、まずは下地を作る必要があります。サビがあったり、塗装がされているものはワイヤーブラシを使って、サビや塗装を剥せるところまで剥していきます。サンドペーパー(#150)やディスグラインダーで全体の塗装を落としていきます。金属の素地が見えるくらいまで落とすのが理想です。
2プライマー塗装
プライマーは薄く塗ったほうが塗料のノリがよくなります。スプレータイプの金属用プライマーが販売されているので20~30センチほど離して吹き付け漏れのないように塗布していきましょう! 新聞紙を引くなどの下準備はしっかり!
3ペンキ塗装
金属対応の多用途の塗料や金属専用の塗料を使用してください。油性のほうが耐久性は優れていますが、取り扱いが少し大変なので特にこだわりがない場合は水性で十分です。使用する場所や用途によって、刷毛やローラーなど手塗り用の塗料か吹付けスプレーかを選んでください。スプレーは刷毛目がつかず綺麗に仕上がるのでおすすめです。ただ周りに塗料が飛散しますので周りにつかないようしっかり養生し、ご近所などへの配慮も必要です。エイジング塗装をする場合はスポンジや刷毛を使っていきましょう。
金属塗装に必要な道具まとめ!
プライマー or ミッチャクロン(下地材)
金属にそのまま塗料をのせて乾燥後に爪でこすると簡単に剥がれてしまいます。そのため塗料の付きを良くするための下地としてプライマーを塗ります。液体タイプとスプレータイプがありますが、薄くムラなく塗る必要があるプライマーはスプレータイプの方が適しています。金属用のものを選んで下さい。
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金属用の塗料
塗料は水性、油性、ラッカーのどれでも使えますが、プライマーによって対応出来る塗料の種類が違ってきます。水性塗料はプライマーを使っても油性に比べて不着性が弱いので、耐久性を優先すると油性の方がおすすめです。金属用の塗料の中には、プライマー不要のものがあるのでその場合には塗料のみで塗装出来ます。
ディスクグラインダーまたはサンドペーパー
プライマーを塗装する前に、まずは鉄の素地が見えるまでサンドペーパーやディスグラインダーを使って磨くとプライマー自体の不着が強くなります。錆びや塗装が残っているとプライマーが剥がれやすくなるので、その上の塗料も剥がれてしまいます。その他にサビ落とし用のワイヤーブラシやマスキングテープ、新聞などが用途に応じて必要になります。
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刷毛、スポンジ刷毛、ペイントローラー
スプレー塗装以外では、刷毛やローラーなど塗装用具が必要になります。刷毛も素材によっては専用のものがありますので、事前に確認することをおすすめします。
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金属塗装で思い通りの家具リメイクにチャレンジ!
ちょっとだけ手間のかかる金属の塗装ですが、これができればいろんなものを好きな色にペイントすることができます。金属塗装を使いこなして生活を好みの色で彩ってみましょう!