DIYを始めた人が最初に手に取る木材といえば、2×4や1×4でおなじみのSPF材です。安価で加工がしやすいためDIYで大活躍の素材ですが、それ以外の木材を使いたくなることもあるでしょう。そこで今回はSPF材以外で木工初心者にオススメの木材の種類とその性質をご紹介します。
SPF材とは?
SPF材とは北米産の針葉樹からきりだされた木材のことです。スプルース(トウヒ)、パイン(松)ファー、(もみの木)それぞれの頭文字を撮ってSPFと呼ばれています。成長が早いので価格が安い反面、耐久性は低く虫にも弱いので屋外や長期間の使用に向かないという弱点があります。ホームセンターにほぼ必ず置いてあり、DIYでも使用頻度の高い材料です。
木材の種類は加工状態によって3つに分かれる!
木材はその状態によって3種類に分かれます。スギやヒノキなどの木の種類はなんとなくわかると思いますが、それそれの木をどう加工するかということですね。その3つとは下記の通り。
無垢材
無垢材は全く手を加えられていない木材です。その木が持つ本来の美しさを保ったままにできますが、一方で反りが生まれやすく価格が高くなりがちという難点があります。お魚でいうとスーパーに並んだブロックの状態ですね。
耐久性が強いため、強度が必要な家具や建物の構造材として使用されます。
反りがある事が多いため、購入するときはよく観察しておきましょう。反り対策については
木材の反りを戻す方法と、変形しにくくする方法まとめで詳しく紹介しています。
集成材
集成材は板材や角材などを接着して貼り合わせ、一つの塊にした木材です。無垢材に比べて反りなどの狂いが生まれにくくなっています。一見すると無垢材のように見えるものもありますが、薄い一枚の板を仕上げに貼っているだけです。お肉でいうとハンバーグの状態。
値段が安価で品質も安定しているため、DIYで家具を作るときに使用されます。
合板
合板は薄い板材を奇数枚貼り合わせて作られた木材です。強度が高く大きなものが作りやすいなどの利点があります。価格が安いのも嬉しいですね。お菓子でいうとミルフィーユの状態。
木材の加工方法による種類の違いは以上の3つです。つまり木材の種類は木材の加工状態×木の種類の数だけあるということですね。
主な木材の種類と特徴
ここからは入手しやすい木材の中でDIYにオススメの種類をご紹介します。
スギ
スギは価格が安く加工もしやすい、最も一般的な木材です。塗装するときにケバケバになりがちなのでお気をつけください。木材では花粉症が悪化したりしないので安心してください。
桐
桐はタンスで有名な木材です。衣類用の家具に使われるだけあって湿気に強く狂いも少なめです。持ってみると意外なほど軽く、さらに木目は磨くとツヤが出ます。加工性も高いので作る時も作った後も楽しめますね。
ヒノキ
ヒノキは昔からお風呂や船などに使われていた、耐久性と耐水性に優れた木材です。香りがよく、加工もしやすく木材としてバランスが取れていますが、値段がお高めなのがネックです。
ホワイトウッド(集成材)
ホワイトウッドは欧州産の針葉樹から切り出した木材です。木の種類は特に限定していません。そのため価格は低くなっていますが、耐久性などに難ありです。SPFと同じような使い方をするなら問題ないでしょう。
マツ
マツは松ヤニと言われるように樹脂が多く、そのおかげで高い耐水性を持つ木材です。強度も中々です。ちなみにSPFの一つである「パイン」は海外から輸入されたマツのことです。
木材の種類を使い分けよう!
SPF材も他の木材も基本的に考え方は一緒。その木材の性質に合わせて適した使い方をするだけです。色んな木材を適材適所で使って、素敵なDIY作品を作ってくださいね!
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