戸棚の扉や、ボックスのフタをとりつけるときに必要になるのが蝶番(ちょうつがい)。でもどんな機能を持った製品があるのかしっかり調べた人は少ないのではないでしょうか?そこで今回はDIYで使うであろう機能を持った蝶番をいくつかご紹介します!
監修者 : 株式会社大都(DIY FACTORY) 代表取締役 山田 岳人
DIY事業を運営する大都(DIY FACTORY)の代表取締役。1969年石川県生まれ。大学卒業後にリクルートに入社、6年間の人材採用の営業を経て大都に入社。2011年、代表取締役に就任。社団法人日本DIY協会が認定する「DIYアドバイザー」の資格を持つ。 メディア取材:読売新聞、TKCグループ、ログミーBiz、日本経営合理化協会、事業構想、INOUZTimes...他(順不同)
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そもそも蝶番(ヒンジ・丁番)ってなに?
蝶番とは家具の扉などに開け閉めの機能を与えるパーツのことです。見た目が羽を開いた蝶々のように見えることからこの名前がついたとされています。
蝶番(ちょうつがい)が本来の呼び方ですが「ちょうばん」と読むこともあり、そこから「丁番(ちょうばん)」という当て字が使われるようになりました。基本的には「蝶番(ちょうつがい)」が正しいのですが、近年は「丁番(ちょうばん)」の呼称が広まっています。
英語ではヒンジ(hinge)と呼ばれており、3つの言葉はすべて同じ意味になります。
蝶番(ヒンジ・丁番)の種類と用途
それではここからは、覚えておくと役にたつ蝶番の種類と用途をご紹介しましょう。
1平蝶番
平蝶番は最も一般的な蝶番です。ブレッドケースやキーケースなど、扉のあるDIY作品を作った経験のある人なら使ったことがあるはず。インダストリアルやアンティーク風など種類の多い蝶番でもあります。
難点は、蝶の羽にあたる部分が重なってしまうので、普通に取り付けただけでは隙間が空いてしまうことです。隙間を無くすためには取り付け部分を削るなどの加工が必要です。
2フラッシュ蝶番
フラッシュ蝶番はヒラ蝶番の難点を解消した種類です。羽の部分が重ならないので開け閉めしたときの隙間を小さくすることができます。より精度を求めているときに使いますが、それでも隙間がゼロと言うわけではないので、気密性を持たせるなら取り付け部分を削ったほうがいいでしょう。
3抜き差し蝶番
抜き差し蝶番は取り付けた後も簡単に外すことができる蝶番で、扉を簡単に取り替えることができるなどの利点があります。おもにOA機器や計測機器など、メンテナンスや掃除頻度の多い場所に使用されます。
4スライド蝶番
スライド蝶番は食器棚などに多く使われている蝶番です。扉の内部に取り付けられるので閉まった状態で隙間があきません。そして扉を開けたときに扉が建て具の板より外側に出ないので、壁ピッタリに置くこともできます。
難点は専用の工具で座ぐり穴という横に広い穴を開けて埋め込み作業をしなければならないことです。
5スライド蝶番 埋め込み無し
穴を開けなくてもネジで留められるスライド蝶番です。埋め込み作業が必要というスライド蝶番の難点を見事に払拭しました。
埋め込みをしなくてもネジ止めだけでスライド蝶番が取り付けられるようになりました。
6ドロップ蝶番
ドロップ蝶番はライティングボードなどに使われる、開いたときに取り付け部分との段差がない蝶番です。取り付け部分を削っての埋め込み作業が必要ですが、見た目が綺麗に仕上がるのは嬉しいですね。
扉部分を開けたときに蝶番がフラットな状態になります。
蝶番の種類と用途を使い分けて、DIYの質をあげよう!
開閉動作をするなら蝶番は欠かせません。それぞれ異なる機能を持っているので、適した場所に取り付けてDIY作品をもっと便利にしてくださいね。
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