壁紙は、のりが塗られているものや自分で塗るもの、シールタイプや水でぬらす再粘着など様々な種類があります。今回はDIYでよく使う、生のりつき・貼ってはがせるシール式・輸入壁紙の貼り方をわかりやすくご紹介します。
DIYで使用する壁紙の種類
壁紙の種類を貼り方で分けると大きく3つに分かれます。まずはその3つがどんなものなのかご紹介しましょう。
1.生のりつきの壁紙
のりが付いた状態で密封されており、フィルムを剥がせばそのまま貼れます。開封しない場合でも1ヶ月程過ぎるとのりが乾いてしまうので、届き次第早めに施工することをおすすめします。
2.貼ってはがせるシール式の壁紙
シール式で貼ってから剥がすこともできる壁紙で、賃貸でも使えます。のりは不要で手軽に貼ることができ、初心者におすすめです。
3.自分でのりを塗る輸入品の壁紙
デザイン豊富で柄選びがたのしい輸入壁紙!国産壁紙より幅が狭いので、小柄な女性でも貼りやすいです。写真のように壁にのりを塗る「フリース」と、壁紙の裏地にのりを塗る「紙」の2種類の素材があります。
・フリース素材
壁にそのままのりを塗れるので施工も楽!「貼ってはがせるフリース壁紙専用のり」を塗れば賃貸でも安心して使用できます。
・紙素材
壁紙の裏地にのりを塗る必要があるので広い作業場所が必要。貼ってはがせるのりは使えないので、原状回復には不向きです。でも、紙素材の方が印刷がきれいで安価なのは嬉しいところですね。
これら3つを貼り比べてみたレビューも作りましたので、気になる方は下記リンクの記事を読んでみてください。
必要な道具
【写真右上より】
・カッター
・はさみ(壁紙をカットする)
・角ベラ(壁紙を角に決め込む)
・ローラー(壁紙をなじませる)
・カット定規(壁紙をカットするときの定規)
・なでバケ(壁紙の空気を抜く)
自分でのりを塗るタイプの壁紙の場合は
・のり
・ローラー
・バケツ
も必要です。
壁紙の貼り方
基本的にはどの壁紙も貼り方は同じですが、たまに違うところもあるので注意しながらご覧ください。
1.壁の下地を処理する
貼り付け作業の前に、すでに貼ってある壁紙を剥がしたりする作業が必要です。
コンセントは外す
コンセントや電気のスイッチカバーは外しておきましょう。プラスドライバーで簡単に外せます。
もう貼ってある古い壁紙はどうする?
すでに貼ってある壁紙がある時は「そのまま貼る」か「剥がす」かのどちらかです。
そのまま貼る
そのまま貼りたいのなら以下の点をチェック!
・のりがくっつきやすい素材である
・表面がデコボコしていない壁紙である
こういった壁紙であれば、上から直接新しいものを貼っても問題はありません。
その場合は絞った雑巾で拭うなどして、貼る前に壁をきれいにしておきましょう。
壁紙をはがす場合
のりがくっつきにくい素材の壁紙(汚れ防止やフッ素コートなど)がすでに貼られてしまっている場合は、上にのりが付くか事前に試してみるか壁紙を全て剥がしてしまいましょう。表面がボコボコした柄の壁紙の場合も同様です。
剥がす時は、床・天井・コーナー部分の角や、継ぎの部分にカッターで切り込みを入れます。そして壁紙と壁の間にカッターの刃を寝かせて差し込み、めくるように剥がしましょう。※刃が立っていると下地の壁を傷つけてしまうので注意です。
壁紙は下地のコンクリートや石膏ボードが見えるくらいきれいに剥がしてしまうのではなく、裏紙が壁に残るくらいにしておきましょう。あとはペリペリめくっていくだけ。子どもも夢中になっちゃうくらい楽しいんです♪
2.壁紙をカットする
必要な長さをカットしましょう。壁紙の種類によって長さが異なるので、計算方法は以下リンク先で確認してみてくださいね!
生のり式壁紙のたたみ方
生のり式の場合は、カット後にのりを密封している真ん中のフィルムをめくって、のり同士が合わさるようにたたみましょう。こうすることで貼り付ける時の作業がスムーズになります。※生のり同士引っ付いてもすぐにはがれるので安心してくださいね。
3.のりを塗る(※輸入壁紙のみ)
生のり付やシール式の場合は裏面のフィルムやシートを剥がせば接着できるので、のりは不要です。
希釈が必要なのりは水を加えてしっかりとかき混ぜ、少し時間をおいてとろみをつけます。以下の「貼ってはがせるフリース壁紙専用のり Pita to」なら希釈不要でそのまま使えるのでおすすめですよ。
フリース素材の輸入壁紙の場合
ローラーにのりをつけ、壁に直接塗ります。壁紙1枚分の幅よりも少しはみ出す程度でOK!のり自体の接着力は弱いためたっぷり塗りましょう。特に壁紙の端が剥がれやすいので注意。コーナーなどの細かな部分は刷毛で、壁面の広い面はローラーで塗ると作業がスムーズです。
紙素材の輸入壁紙の場合
広い場所に壁紙を広げ、裏地に塗っていきます。塗り終えたら、のり同士が合わさるようにたたんでおきます。
4.1枚目を貼る
自分の利き腕と同じ方向から貼り始めましょう。右利きなら右から開始!上下に5cmずつほど余裕をもたせ、まっすぐになるよう調整します。なでバケで「ハ」の字を描きながら中心から外に向かって空気を抜いていきましょう。力を入れすぎてしまうと壁紙が破れることがあるので慎重に。
のりが乾燥するまでは壁紙の位置は変更することができるので少しずつ調整して位置を決めていきます。
5.あまりをカットする
角に折り目をつけ、角ベラで決め込み(ぐっと押し込むこと)をします。
カット定規を用いてカッターでカットしていきます。
★すき間なくぴったりカットするための注意点★
(1)カッターはカット定規の外側に来るようにしましょう。内側で切ってしまうと上下にすき間ができてしまいます。
(2)カッターは浮かさず定規を移動させながらカットすること。浮かしてしまうと切り口がガタガタになってすき間ができることがあります。
(3)一辺カットするごとにカッターの刃を折り、切れ味のレベルを一定にしましょう。
6.のりをふき取る
壁紙や定規に付着したのりを、固く絞った布で水ぶきしましょう。切り取ったところが剥がれてこないよう、ローラーで押さえます。※強くこすりすぎると壁紙が破れてしまうので注意してください。
7.2枚目以降を貼っていく
1枚目と同様、上下5cmずつ余らせた状態で柄がぴったりと合うように突き合わせて貼ります。この壁紙のように端っこと端っこをくっつけてそのまま絵柄が繋がる壁紙は、素直に端と端を合わせるように貼っていきましょう。のりが乾かないうちであれば微調整できます。
端と端の柄が合わない壁紙
そのままでは絵柄が繋がらない壁紙は、カットによる調整が必要です。ざっくりやることをいうと「絵柄が繋がるようにいらない部分を切り取る」ということですね。方法を簡単に説明すると以下の手順です。
- 絵柄がピッタリと繋がるように壁紙を重ねる
- 重なった部分に定規を当てる
- 2枚同時にカッターで切る
- 両方の余計な部分をとる
といった工程ですね。重なった下側の壁紙のいらない部分は、上の壁紙を一度はがして取りましょう。
2枚目からは壁紙のつなぎ目で絵柄がずれないように気をつけましょう。そのための方法は下記のリンクにありますので詳しく知りたい方はぜひ見てみてください。
なでバケで空気を抜き、継ぎ目をローラーで押さえます。
ここまでの作業を繰り返して壁紙を貼っていきます。最後の壁紙を貼るときに横にあまりが出るようであれば、定規をあててカットすればOK!
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正しい貼り方を知って壁紙を貼ってみよう!
基本的にはどの壁紙も同じ貼り方ですが、種類によっては少し異なるポイントもあるので注意してくださいね。一度やってみれば、次からは模様替え感覚で気軽に楽しめるはず。正しい方法を知って壁紙でお部屋のイメージを一新してみてくださいね。
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