家の壁に棚やフックを取り付けたときに、打ち込んだネジがゆるんだり、抜けたりしたことはありませんか?実は家の壁にはネジを打ち込む適切な場所や専用の道具があるんです。なぜネジはゆるんでしまうのか、どうすれば良いのかを知りましょう。
監修者 : 株式会社大都(DIY FACTORY) makit(メキット)編集部
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壁に打ち込んだネジ(ビス)が抜けやすいのはどうして?
ネジが壁から抜ける理由のほとんどは
「石膏ボードだけに打ち込んでいるから」です。
日本の壁の多くは上の図のように
・間柱
・石膏ボード
・壁紙
の3つからできています。
間柱に石膏ボードを取り付け、その上から壁紙を貼るという作りなのですが、「石膏ボード」自体は脆く、ネジを支える力がありません。
石膏ボードを裏側から見ると
壁の構造を裏から見るとこんな感じ。間柱がない部分は空洞になっています。
この空洞部分にアンカーを使用します。
壁にネジを打ち込む方法
・石膏ボードアンカーを使う
・石膏ボード用クギを使う
・間柱などの下地に打ち込む
ここでは石膏ボードアンカーについて説明します。
その他の方法については下記の記事を参考にしてみてください。
石膏ボード用アンカーの種類と使い方
石膏ボードにネジを打ち込む時の補助をしてくれるアイテムが「アンカー」です。
代表例が写真の「カベロック」ですね。下地材に打ち込んだ時ほどの強度はありません。
あまりネジに負荷がかからないようにしましょう。
1. 【下穴不要】一番お手軽!カベロック
下穴をあける必要もなく、ドライバー1本で取り付けられるのでとても手軽です。
電動ドリルを使うとネジ穴が舐めてしまうこともあるので、手持ちドライバーで押し込むようにアンカーを取り付けましょう。
取り付け方法はまず、プラスドライバーでカベロックを石膏ボードに打ち込みます。
壁の表面と同じになるぐらいが目安。
あとは取り付けるフックや金具を、ネジを使ってカベロックに打ち込みます。
ドリルで直径8mmの穴をあける必要があります。
羽を閉じた状態で下穴にアンカーを入れ、軽くたたいて壁と同一平面にします。備え付けの赤いピンを挿入し壁の裏側にアンカーを開きます。
取付物を据えてネジを締めます。
3. 【下穴が必要】モノマックス
ドリルで直径8mmの穴をあけ、木ネジまたはタッピングビスと一緒に下穴に押し込むことで壁の裏側にアンカーが開きます。
壁の中の空間が狭い場合や、壁の厚みがわからない場合にも使うことができるのが特長です。
4. 【下穴が必要】ボードアンカー
壁の裏側で金属製の傘が開いてガッチリ固定できるアンカーです。
下穴をあけて壁に差し込み、付属のネジを締めることで固定できます。
石膏ボードの場合、回しすぎると壁の内側で崩れることがあるため、壁の厚みによって種類を選ぶ必要があります。
アンカーの取り外し
取り外した後には穴が開くので補修が必要になります。
特にアンカーを外した後にはネジよりも大きい穴が開きます。穴の空いた部分にメッシュを貼りパテを塗って埋めると良いでしょう。
上から同じ壁紙をはるとより目立たなくなります。
壁裏の空洞部分でアンカーが開いて取り外すことのできない仕組みのアンカーもあります。
使用の際はご注意ください。
壁のdiyは強度に注意して
石膏ボード壁へのネジ止めは下地材に打つことにより、ネジの緩みや抜けが解決し棚の落下も防げます。下地材がない場所では、石膏ボードアンカーや石膏ボード用クギなどで対応ができるということですね。その場合は施工方法と強度に注意してください。
壁の構造や石膏ボードへのDIYについて詳しくはこちら ・
壁に棚を取り付けよう!壁の構造と便利アイテム5つの紹介。