塗料は大きく分けて水性と油性があり、更に種類を分けていくとステイン、ワックス、ニスなどがあります。これだけ種類が多いといったい何が違うのか分かりにくいですよね。そこで今回は塗料の基礎知識、種類と違いについてご紹介します。
水性塗料と油性塗料の違い
塗料には主に顔料、樹脂類、溶剤が含まれています。樹脂類を溶解し塗りやすい状態にするものとして溶剤は用いられています。この溶剤が水かシンナーかによって、水性塗料と油性塗料は分けられるのです。
水性か油性かによって、刷毛の洗浄や塗料の希釈に使われるものが変わってきます。水性は水で良いですが、油性はペイント薄め液が必要になるので注意が必要です。
塗料別のうすめ液について:
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塗料は大きく水性と油性に分かれていますが、顔料や染料によって種類はより細かに分類されています。では、塗料の分類ステイン、ワックス、ウレタンニスについてご紹介します。
ステイン塗料
塗料に使われる顔料や染料には、木材に染み込んで塗膜を張らない“ステイン塗料”と染み込まずに塗膜を張る“造膜塗料”があります。ステイン塗料は使われている溶剤によって、更に水性ステインと油性ステインに分類されてきます。
ステイン塗料とは?
ステイン塗料は木材用の着色剤のことです。塗膜を張らないため汚れや傷がつきやすい反面、メンテナンスも行いやすくあります。木目がはっきりと浮かび上がるので、安価な木材を使用しても高級感のある仕上がりになるということで、とても人気のある塗料です。
水性ステインとは:
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油性ステインとは:
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ステインの塗り方
1木材を研磨して下地を作ります。
2刷毛を使ってステインを塗り、塗料が乾燥する前に布でふき取ります。(1度塗りでもOK)
3再度塗り重ね、拭き取りを繰り返したら完成です。
造膜(ぞうまく)塗料
ステイン塗料とは違い、塗膜を作るタイプを造膜塗料と云います。これは主にワックスやウレタンニスという種類があります。
ワックスとは?
塗料とワックスが材料の表面にとどまることで保護をしてくれて、触り心地も木の質感が残っています。ステイン塗料と合わせて使うとこで一層深みのある色合いになり、磨くことで淡い光沢が出ます。ただし、塗膜が熱と水に弱いので注意が必要です。
ブライワックスの特徴:
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ブライワックスの塗り方
1木材を研磨して下地を作ります
2ブライワックスは油性なので、ゴム手袋かビニール手袋を着用します。布や専用スチールウールにワックスを付けて、木材にすりこんでいきます。
315分ほど乾かしてきれいな布や硬いブラシで磨き上げたら完成。
ウレタンニスとは?
乾燥するとプラスチックのような硬い塗膜を作り保護をしてくれます。ただし傷が付くと目立ってしまい、再度ステインを塗装する際にはすべてのニスを剥がす必要があります。仕上がりによってツヤありツヤなしで使い分けて下さい。
ウレタンニスの塗り方
1木材を研磨して下地を作ります。
2塗料を刷毛に含ませ、木目に沿ってニスを塗り広げていきます。
3十分に乾燥させてから二度塗りをして完成。
基本の塗装をマスターしよう!
塗料は種類や組み合わせ方が豊富にあり、塗装のアレンジを覚えていくと面白味もどんどん増していきます。まずは基本的な塗料の種類と塗り方を覚えていきましょう。
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