
2017年03月15日更新
いまやバスマットとしても大人気の珪藻土。表面についた水分も一瞬でなくなる驚異の吸水力をもった珪藻土ですが、そもそもどういったものなのでしょうか?壁塗り材としてのメリットや違い、実際に塗ってみた感想をお伝えします。
目次
珪藻土は、魚のえさになるような「植物性プランクトン(藻)」の化石でできています。自然素材のため安心して使える塗り壁材です。
珪藻にはたくさんの細孔(小さな穴)があり、吸湿・放湿の効果が高いことが特徴です。これによって結露を防ぎ湿気によるカビの発生も防止できます。また、匂いも吸着するため脱臭効果もあります。
昔から七輪に使われるほど耐火性が高く、壁に塗ることで一般のビニルクロスよりは燃えにくくなります。
漆喰は「消石灰」という石灰石を焼いたものが主成分で、珪藻土と同様に調湿効果や耐火性、消臭性があります。しかし、珪藻土にはたくさんの細孔があるので漆喰よりも調湿効果は高いようです。
機能面やパッと見た時の仕上がりは似ています。しかし、表面をよく見ると珪藻土(左)の方はザラッとしていて、漆喰(右)は光沢のある滑らかな仕上がりです。
珪藻土自体には固まる性質がなく凝固剤を混ぜる必要があります。株式会社シンコーのエコアートなら糊(のり)などが配合されているので、すぐに使うことができるんです!
エコアートは天然素材を成分にしたエコロジー商品。ホルムアルデヒド・アセトアルデヒド(ホルマリン)や健康に有害になる素材は使用していません。古壁の塗り替えやビニールクロスの塗りかえなどに使用できます。
自分で水を入れて混ぜる粉タイプと、練り作業不要ですぐに塗り始められるタイプの2種類があります。
エコアートEA(自分で練るタイプ)の場合、バケツなどに水を必要量の7~8割入れてから粉を入れて混ぜます。残りの水も入れてダマがなくなるまでしっかり練りましょう。その後30分程待って材を馴染ませます。
※今回使用したEAは、4.7kg入りで3Lの水を使います。1~1.5m厚で4~5.8平米(畳約2~3枚分)塗ることができます。
30分待つと滑らかになりました!
練り済のエコアート塗るだけの場合は、ペール缶をあければすぐに塗り始められます。
※今回使用したエコアート塗るだけは、5kg入り。1~1.5m厚で2.5~3.7平米(畳約1~2枚分)塗ることができます。
養生と下地処理が完了したら塗っていきます。コテ受け台を壁に押し当てながら塗ります。粉タイプと練り済タイプ、どちらも伸びもいいしコテムラもつけやすいです!
少しざらつきがある仕上がりに。漆喰とは違う、ザラッとした表面も自然な味があっていいですね。コテムラもいい感じに表現できました♪
こちらはエコアートの使い方動画です!
少しザラッとした仕上がりの調湿効果抜群の珪藻土。DIY用に簡単に塗れるものもたくさん売られているので試してみては?
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