2018年12月07日更新
家具作りにはまず必要と言われる自動カンナ。板の厚み調整や製材など、他の工具では難しい加工ができるのでDIYでも役立つ工具です。今回は自動カンナの基本的な使い方と、使用する際のコツをご紹介します。
目次
ヘリンボーンのテーブルを作るときや本棚を作るときなど、「木の板の厚みを調節したい」と思うことはありませんか?でもヤスリで削ったりするのは大変で疲れてしまいますよね。
そんなときに便利なのが自動カンナ。大きな板でもあっという間に均一の厚さに整えてくれるんです。しかもカンナがけなので表面はツルツル。家具など大きなものをDIYするときはとても重宝しますよ。
それでは自動カンナの使い方を説明します。今回使うのはパオックの「pp-330」という機種。基本的な使い方はどの自動カンナも同じなので参考にしてみてください。
まずはカンナのロックを解除しましょう。赤いレバーを引くとロックが外れて、カンナ部分が上下に動くようになります。
次にカンナを上下に動かして高さを調節しましょう。矢印のハンドルを回すと真ん中のカンナ部分が動き出します。調節するときは、一度板の高さよりずっと上にあげてから、ゆっくりと降ろすようにするとうまくいきやすいです。
ちなみにハンドルを1周回すとカンナが2mm動きます。なので1mm動かしたいときは半周、0.5mm動かしたいときは4分の1周回してみてください。
カンナ部分をゆっくり下ろして、板に触れるくらいになったらここに注目!
ここの目盛りで削りの深さが調節できるんです。ちなみに綺麗に削るコツは少しずつ何回かに分けて削ること。あまり一度に深く削りすぎないようにしましょう。
削る深さが決まったら、さっき動かした赤いレバーを戻してカンナの高さをロックします。
いよいよ自動カンナのスイッチを入れます。大きな音が出るので注意してください。
削りたい板を入れていきましょう。最初に差し込むように入れればあとは勝手に自動カンナに引き込まれていきます。
自動カンナの裏側で削られた木材を受け取って終了です。木材がお好みの厚みになるまでこれを繰り返しましょう。
ちょっと写真ではわかりづらいのですが、カンナがけした表面がツルツルになりました。
自動カンナはとてもたくさんの木クズを出すので、集塵機と繋げて使うのがおすすめです。その場合は先に集塵機のスイッチを入れてから自動カンナのスイッチを入れましょう。
パオックのpp-330には集塵機と繋げるためのアタッチメントも付いてきます。
アタッチメントをつけるときはこの部分に付いているネジを調節して取り付けましょう。
木の板はもともと一本の木だったので、根っこだった方向と枝だった方向があります。ちょっとわかりづらいかもしれませんが、木目の波が尖っているほうが枝だった方向ですね。
カンナをかけるときは根っこだった方を先に入れるようにしましょう。こうすると木目部分にささくれができることもなく、綺麗に仕上がります。
これは自動カンナで削った板を横から見た図です。自動カンナは構造上どうしても先端の10cmをほかより深めに削ってしまいます。なので精密なカンナがけをしたいときは板に10cmの余裕をもたせ、あとでその部分をカットしましょう。
実は板には裏と表があります。一本の木だった頃に木の芯に近かったほうが裏、皮に近かったほうが表です。カンナがけは木裏⇒木表の順番でカンナがけましましょう。
なぜかというと、この写真がわかりやすいですが、木材は木表に向かって反っていくからです。木裏側から削ると木材を2点で支えてくれるので安定した平面にしやすいのですね。
たくさんの板を削るときにとっても便利な自動カンナ。ヘリンボーンやオルテガ柄などの家具を作るときはDIYのクオリティをアップさせてくれること間違いなしです。本格的なDIYにチャレンジしたくなったら、ぜひ自動カンナを使ってみてください。
※この記事は、DIY FACTORYと株式会社パオックの共同PR企画です。
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