ディアウォールといえば、ネジもグギ使わずに木材の柱を取り付けることができる賃貸DIYの強い味方。ですが取り付け方が不十分であったり、取り付け位置が悪いと転倒などの問題が起こってしまうことも。今回はディアウォールを活用する際の注意点と上手な活用法をご紹介します。
ディアウォールとは?
ディアウォールとは
好きな場所に柱を作り、賃貸ではできなかった壁のDIYを可能にできるアイテムです。2×4(ツーバイフォー)という木材の上下にこのディアウォールを取りつけることで、天井と床の間に木材を固定することができます。
2×4の木材はほとんどのホームセンターで売られているので手に入れるのも簡単。ちなみにディアウォールは直訳で「完全な壁」という意味です。
「ツーバイフォー」や「2×4材」について詳しく知りたい方はこちらをチェック! ・
ラブリコやディアウォールに必要な2×4材ってどうやって買うの?
ディアウォールのメリット
最大の特徴は釘やネジを使わずに柱を設置出来るということです。この特徴を利用して、主に次のようなDIYが可能になります。
・収納棚をつける
・スパイスラックなどのちょっとしたラックをつける
・扉をつける
・ガードやゲージをつける
・壁を作る
・壁掛け収納をつくる
その他にも、アイデア次第でいろいろな方法を考えることができるかもしれませんね。
ディアウォールのおしゃれなDIYアイデア
1カフェ風の収納棚
2×4材を2本使って柱を作り、オイルステインやワトコオイルでアンティーク風に塗装します。アングル金具で柱と同様に塗装した棚板をとめるだけでできあがる収納棚。柱カフェ風インテリアだけではなく、男前インテリアにもピッタリですね。
2デスクの収納棚
デスクの後ろに棚をつけたり、あるいはディアウォールにデスクを取り付けたりもできます。こんな風に自分のデスクを癒しの空間にしてみたいですよね。
3キッチンのスパイスラック
2×4材を短くカットして利用しています。キッチンのデッドスペースを有効活用することができて、しかもとても便利です。
4ログハウスのような壁
まるで外国映画のセットのようなお部屋。取り付けたディアウォールに板を貼り付けることで板壁を作ることができます。木材の質感を生かしたぬくもりのある癒しの空間ですね。
5クロスバイクスタンド
1本柱だけ使う方法もあります。例えば、このようにバイク用金物を取りつければ、お気に入りのクロスバイクをインテリアとして飾ることができます。
6キャットウォーク
ディアウォールを存分に利用したキャットウォークです。これなら猫たちも大満足ですね。
ディアウォールの基本的な使い方
ディアウォールはこのように2×4の木材に取りつけて使用します。商品1セットには、木材の上につけるパーツと下につけるパーツの2つが入っているので、木材に帽子と靴下をかぶせるように取り付けましょう。ちなみにバネが入っている方が上にくるパーツです。
あとはバネが入っている方を上にして、天井に押し当てながら下からよいしょと持ち上げて挟み込むだけです。
ディアウォールが使える場所
クッションフロアやカーペットの上に設置できる?
ふかふかしたカーペットの上に設置するには向いていません。ディアウォールの下部パットがカーペットに沈み込んでしまうため、突っ張る力が弱まり、柱が倒れやすくなってしまうので危険です。クッションフロアも同様の理由でおすすめはできません。
畳の上に設置できる?
畳の上もおすすめはできません。カーペット同様にディアウォールが沈んでしまうからです。また和室の場合は天井が持ち上がる構造になっていることもあるため、その確認も必要です。どうしても畳に設置したい時は、天井を確認した上で畳の上に広めの板を敷くという方法があります。その際は板が滑らないように十分注意してください。いずれにしても天井や畳をよく確認し、設置が可能か慎重に判断しましょう。
ディアウォールの注意点
棚の重心を考えておく
ディアウォールを使って棚を作った場合は、棚板の幅が広くなるほど板の前方に重みがかかり柱への負荷も大きくなります。それぞれの設置状況によって耐荷重は変わってきますので、安全を確かめて使用してください。
横向きの取り付けはしない
ツッパリ棒のように横向きの取り付けもできるのでは?と考えてしまうかもしれませんが、2×4材は結構重くて自重で落ちてきてしまいます。危ないのでやめましょう。また、家具を固定して転倒防止器具にすることも、手すりなどのように使用することも危険ですのでやめてください。
耐荷重に気をつけよう
天井がコンクリートの場合では耐荷重30kgまで長期間吊り下げることができたという試験結果があります。けれど、天井や床の状態や取りつける金具、フック、ネジなどの強度によって耐荷重は大きく変わってきます。取り付けはできるだけ硬い場所に、重心を意識して行いましょう。
よくある失敗とその対策
2×4材の長さが足りない
ディアウォールを設置しているときに失敗した!と焦ってしまうのが「2×4材の長さがあわない」ことです。突っ張らせようとすると長すぎたり、短すぎたりするのはよくある失敗のよう。長すぎた場合はカットすれば解決しますが、短すぎた場合はどうしたらよいでしょうか?
解決方法としては
1.スペーサーを入れる
2.ジョイントパーツを使う
の2つがあります。詳しく解説します!
1スペーサーを入れる
スペーサーとは、ディアウォールに付属している高さ調整用の薄い板のこと。長さが4mmまでならこれで調整できます。入れすぎると転倒のもとになるのでムリはしないでくださいね。
2ジョイントパーツを使う
ディアウォールには2×4材同士をくっつけるジョイントパーツがあります。スペーサーではとても足りないならば、そのパーツを使って木材を付け足すのもアリです。ちなみにジョイントパーツを使うと木材が短くなるので、お店から運ぶ時も楽になりますよ。
天井や床を傷つけてしまう
ディアウォールを取り外したら跡が残ってしまうことも。原因として多いのが、天井や床が思ったより柔らかい素材であったことや、ゴム状のパットと床の間に小石などが挟まること。そんなことにならないよう、天井と床の材質を確認し、取り付けの前にはパットを綺麗にしておきましょう。
ディアウォールのカラーバリエーション
カラーバリエーションは「ホワイト」「ダークブラウン」「ブラック」「ライトブラウン」の4色。ダークブラウンやブラックは男前インテリアに、ホワイトはナチュラルインテリアに合いそうですね。
ディアウォールと同じ働きをするアイテムがある!?
実はディアウォール以外にも、同じように2×4材に取り付ける商品があるのです。LABRICO(ラブリコ)やPILLAR BRACKET(ピラーブラケット)、はたまた1×4材用の八幡ねじアジャスターパーツなどもあります。それぞれデザインが違うので、インテリアに合わせて選んでみましょう。
ディアウォールで気ままにDIY
ディアウォールは現状回復が可能な賃貸DIYに便利なアイテム。扱い方に気をつければ壁などに傷をつけずに壁面収納やディスプレイを楽しむことができます。ちょっとここに棚が欲しいと思ったら気軽に使ってみてください。