2020年05月18日更新
収納にもディスプレイにもなる自分好みの棚を手に入れたいと思ったら、ぜひDIYで手作りしてみましょう。ただ、おしゃれな棚を作ろうとしても、なかなかアイデアが出ないという方も多いはず。そんなときは、さまざまな棚DIYの実例を参考にしてみてはいかがでしょうか。たくさんの素敵なアイデアを見て、自分好みのテイストを見つけましょう。今回は、ご家庭で気軽にできる棚DIYの手順や便利なアイテムなどに加え、素敵なアイデア集をご紹介します。
監修者 : 株式会社大都(DIY FACTORY) makit(メキット)編集部
makit(メキット)編集部はDIYを通して暮らしやインテリアに特化したコンテンツをお届けします。道具の使い方のコツや、素敵なDIYのレシピ、上手な塗装のテクニックなど自分好みの暮らしを愉しむためのノウハウをお届けします。あなただけの雰囲気のある、世界にたった一つの住まいを一緒に作り上げていきましょう。
目次
棚DIYの方法はいろいろありますが、基本的な作業の流れは変わりません。しっかりと計画を立ててから棚作りをはじめましょう。
DIYなら好きな雰囲気や形の棚を自由に作れます。まずはどのような棚を作りたいかイメージを固めましょう。背の高い本棚や食器収納用のアンティーク風な棚など、お好みのものをイメージします。どういった棚を作れば良いかわからない場合は、何を収納するのか具体化しておくのがおすすめです。イメージを描いて、頭のなかにあるものを具現化していきましょう。
設計図を作る際は、配置する場所を計測し、適切な寸法を記載します。置きたい場所によって棚のサイズも変わるため、しっかりと計測するのが大切です。
サイズが決まったら、実際に必要な材料の数を計算します。どんな寸法の板が何枚必要か、ビスは何本必要かなど、具体的に記載しておきましょう。
材料はホームセンターやネット通販などで入手できます。板材やネジ、塗料など、必要なものを揃えましょう。すでに塗装済みの木材を購入すると作業時間が短縮できるため、お急ぎの方にはおすすめです。
ホームセンターには木材カットサービスをしている店舗もあります。木材をすべてご自宅で切るのは大変なため、ぜひ利用しましょう。
棚を作るときは、全体を支える柱から組み立てていきます。金具やアジャスターなどを使って、しっかりと安定するように固定させましょう。
柱の固定時は、地面と垂直になっているか確認するのも大切です。柱が曲がっていると、棚板をうまく取り付けられないことがあります。曲尺などの道具を使って、真っすぐ立てられているか調べましょう。
柱を固定したら棚受けを取り付けます。ビスで固定する際は、あらかじめ電動ドリルで下穴をあけておくのがおすすめです。そのまま打ち込むと木が割れてしまうことがあります。
棚受けは、左右の高さがそろうように気をつけて設置します。取り付けたら棚板を載せてみて、水平になっているか確認しましょう。市販の水平器や、スマートフォンの水平器アプリなどを使うと便利です。
棚受けがきちんと設置できたら、棚板を取り付けていきます。電動ドライバーでビスを打ち込む場合は、振動でズレないように板をしっかりと押さえましょう。
また、棚受けの設置時と同様、棚板を取り付ける場所にも下穴をあけると木割れが防げます。ドリルの先端が板を貫通しないよう、注意して作業しましょう。
棚のDIYでは、木材や金具、工具など、さまざまな材料が必要です。便利なアイテムを使って、楽しく製作していきましょう。
柱として使用するなら天井の高さに合わせやすい8フィート(長さ約2438㎜)の2×4材を選ぶと良いでしょう。長さがあるため、立てて販売されているケースが多く見られます。
天井の低い場所などに柱を立てたいときは、短めの6フィート(長さ約1820㎜)を購入するのがおすすめです。こちらはたいてい平積みされて売られています。
また、2×4材を選ぶときは、木材の状態を確認しましょう。汚れや欠け、反りのないもののほうが加工しやすく、見た目も良く仕上がります。
こちらは「棚柱」や「ガチャ棚」と呼ばれるツールです。たいていは金物売り場に置いてあります。
壁や柱に取り付けると、棚板の高さを自由に調節可能な棚を作れます。収納したいもののサイズが変わっても安心です。
このように壁に取り付けて、棚受けを好きな場所に付け替えることができるため、とても便利です。
棚板を支えるのが棚受け金具です。雑貨屋さんに置いてありそうなデザイン性の高い棚受けも売られています。
こちらが実際に取り付けられた例です。棚板や壁板との相性も考えつつ、お好きな棚受け金具を選びましょう。
棚の補強や小さな棚板の棚受けとして使えます。インダストリアルな雰囲気を意識した棚なら、こういった金具を使ってもおしゃれです。
男前インテリアの棚によく使われる金網も、ホームセンターで売られています。
このように巻き取り式で、店員さんに切ってもらうスタイルが基本です。
屋根に使うと良い雰囲気を出せるトタンも売っています。
トタンの縁は尖っていることが多いため、触るときは手袋をつけましょう。
「本物のトタンは重いし加工が面倒……」と思ってしまう方におすすめなのが、プラスチックなどの樹脂でできた波板です。リーズナブルで加工も容易なため、DIY向きの素材といえます。
透明な製品が多いものの、塗装すれば金属のような質感を出すこともできます。
木材に取り付けるアジャスターがあれば、壁や床などを傷つけることなく柱が立てられます。賃貸住宅でも気兼ねなくDIYに挑戦でき、壁面収納を作れるのがメリットです。取り扱いが簡単な製品が多いため、DIY初心者でも手軽に棚を作れるでしょう。
有孔ボードとは、一定の間隔で穴があけられた板のことです。棚の背板として使えば、フックや棚板の取り付けも簡単に行えます。有孔ボード専用のDIYパーツはたくさん販売されているため、ぜひチェックしてみましょう。
自作したい棚のデザインに困ったときは、ぜひほかの方々の実例をチェックしてみましょう。ここでは、おしゃれな棚のDIYアイデアをご紹介します。
まずはシンプルで使い勝手が良さそうな棚を紹介します。
調理台と戸棚の間に調味料棚をDIYしたものです。黒で統一した表記ラベルが良い雰囲気ですね。
飾りけのないシンプルな棚です。見た目も良く、スマートな印象を与えます。
天井まで届く、収納力の高い棚です。キッチンの片付けがとても便利になりそうです。ファブリックやカレンダーを飾ることでディスプレイとしても機能しています。
パーツに塗料をペイントすれば、棚の印象がガラリと変わります。実例を見てみましょう。
白を基調にした食器棚は、縁の塗装にこだわることでシャビーシックになります。洋風インテリアが好きな方におすすめです。
男前な印象と、ナチュラルな雰囲気を併せ持つグリーンの棚。木枠を屏風のように立てて棚板を通すアイデアも秀逸です。
経年劣化を表現したアンティークな吊り棚のDIY。ハンギングプランツが宙に浮き、すっきりとした仕上がりになっています。
塗装テクニックを使えば、おしゃれな海の家に置いてありそうな棚もDIYできます。
壁紙やリメイクシートを使えば、DIYの幅はもっと広がります。貼り付けは簡単なため、気軽に取り入れてみましょう。
このようにレンガ柄を背板にしたり
白い板壁柄を背板にはってもおしゃれです。
シンプルな板壁柄を使えば、無機質な洗面所や脱衣所もナチュラルテイストになります。
身長計のようなメモリは、ステンシルでペイントしたものです。子どもたちの成長を楽しく見守れる、おしゃれで個性的なアイデアですね。
フラワーラックの棚板やファブリックにステンシルを施した例です。シャビーな雰囲気が素敵です。
棚の一部に黒板塗料を使用すると、チョークでメモをしたりイラストを描いたりできます。
棚に黒板を設置すると、カフェのような雰囲気がぐっと増します。
シンクの上の戸棚を黒板にDIYしたものです。メニュー表を書きたくなりますね。ドライフラワーとの相性も抜群です。
金網をうまく使えば棚がぐっと男前な印象になります。
フラワーラックに金網を張った例です。ジャンクな雰囲気が良いですね。
トイレットペーパー棚も金網を張ると男前な印象に。
マガジンラックも金網があれば男前インテリアになります。
ウッディでどこか懐かしさのあるたたずまい。こだわりの空間が広がります。
男前インテリアにしたいならアイアン素材を活用してみましょう。
ボルトとナットで作った棚です。無骨さが際立つ、渋い風合いが魅力です。
アイアンの棚には、銀製品や渋めの小物がよく似合います。グリーンを合わせてボタニカルな雰囲気をプラスしているのもポイント。
フワラーラックもアイアンを使えばこの通り。落下防止にも役立ちます。
板を組んで作る魚の骨のような模様がヘリンボーンです。おしゃれで人気の柄のひとつです。
ヘリンボーンの柄がアクセントになった洗面所の収納棚。シンプルなデザインに統一されたボトルもおしゃれです。
ヘリンボーン板の色を変えてコラージュのようにしてもおしゃれです。
棚に屋根をつけると、こだわりの雰囲気が一気に高まります。こちらの写真をご覧ください。
まるでお店屋さんのようなフラワーラックです。値札があったら買ってしまいそう。
錆びたトタン屋根が雰囲気抜群の棚。グリーンに水をあげるのが楽しくなりますね。
棚を壁に直接つけるのもおすすめです。
壁に飾り棚をDIY。ショールームのように素敵なインテリアです。
見せる収納をDIY。壁の色ともマッチした落ち着きのあるインテリアです。
脱衣所の壁に棚を作って、かさばりがちなタオルなどをスッキリ収納してあります。
床と天井を突っ張って柱をつける「ラブリコ」と「ディアウォール」を使えば、賃貸でも自由に棚が作れます。
散らかりがちな脱衣所もこの通り。
キッチンカウンターと天井の間を突っ張るようにして取り付けられたラブリコの棚。木目を生かしたアンティーク調の塗装で、落ち着きのある印象に仕上がっています。バランスよく配置されたかわいらしい小物にも注目です。
有孔ボードを活用した壁掛け収納です。棚やかごも、有孔ボードがあれば簡単に吊り下げられます。DIYで使う工具と一緒にドライフラワーなども飾られていてとってもおしゃれ。
淡い色彩で統一されているため、壁にあっても圧迫感を感じません。
車輪がついているワゴン販売のような可愛い棚。ナンバープレートやインテリアプレートを飾っているのも技ありです。
端材や古材を組み合わせた棚も個性的でおしゃれです!
自分好みの棚が欲しいときは、ぜひDIYで作ってみましょう。アジャスターをはじめ、便利なアイテムが多数登場しているため、初心者の方はぜひ活用してみてください。自分でDIYした棚には、既製品とはまた違った愛着が生まれます。ご紹介したアイデアも参考にしていただき、ぜひおしゃれな棚をDIYしてみましょう。
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